みなさまは、メダカがポツポツと落ち出して、その流れを止められずに悩んだ経験はありませんか?
何日も何日も原因が分からないまま、メダカが落ちていくのを見送る生活って、本当に苦しいですよね💦
私がメダカの飼育を始めたばかりの頃、何度もポツポツ死が止まらない状況に陥って、とても悩まされました。
こんな時って、どうしたらメダカの「ポツポツ死」を止められたのでしょうか?
ある日を境にメダカがポツポツ落ち出して、その流れを止められず全滅させてしまった経験はありませんか?
何をやっても状況を回復できないまま、メダカの「ポツポツ死」が止められない時って、とても苦しいですよね・・・
今回は、ポツポツ死から回復するために、優先すべき対応について詳しくご説明させていただきます。
私は、この考え方で飼育環境を維持しています。
半日から1日でいきなり全滅するケースは、アンモニア中毒など「ポツポツ死」の原因とは別の理由が考えられます。
もし、「ポツポツ死」でなく、いきなりの全滅でお悩みの方は、この記事を読む前に以下の記事をご参照ください。
【STEP1】メダカが死んでしまう最大の原因は水質の悪化
いきなり結論ですが、「ポツポツ死」の最大の原因は、間違いなく水質悪化です。
もっと言えば、アンモニアなどの有害物質が、大量に溜まっている可能性が大です。
メダカは強いので、水質が悪化しても数日は頑張って元気なフリをするんです。
だから、メダカが目に見えて元気をなくした時には、既に限界を超えているのだとお考えください。
そして、「ポツポツ死」が始まったら、悩まず急いで水を換えてメダカへのダメージを最小限に留めてください!
様々な情報に惑わされず早くメダカの水替えをしてあげてください
私もこのブログサイトの中でphやアンモニア、バクテリア、水質ショックなど水替えに関して様々な記事を書いてきました。
でも、ポツポツ死に限って言えば、様々な水換え時の注意情報が、逆にみなさまの換水を中途半端にし、結果ポツポツ死が止まらない原因になっているように思います。
本当に危険な時には、大幅な換水か水槽のリセットを行う思い切りが肝心です。
日々の水換え方法については、以下の記事をご参照ください。
【STEP2】本当にメダカの弱った原因は水の汚れだけなの?
メダカがポツポツ落ちる原因は、本当に水換えの不足だけなの?
そう思う方も多いのではないでしょうか?
「phが適正値でないから」や「カルシウムが不足しているから」「餌からでるリンが原因」など、飼育水の成分を気にされる記事をよく見かけます。
でも、普通に水道水で飼育している環境において、多量の雨の振り込みや、phを誘導する薬品の使用を除けば、余程水が汚れない限り、極端なphになることはありません。
ここからは、具体的に「ポツポツ死」に関係する要因、しない要因を説明していきたいと思います。
phについて
メダカは順応できるphの幅が広い魚です。
極端に水質ショックを与える行為は別ですが、(日々水換えをしている前提で)徐々にphが変わる程度では「ポツポツ死」の原因にはなり得ません。
phは低床に何を使うかや、石や貝などミネラルを出す装飾品で変化します。
こういった水槽内に入れたレイアウト用品の影響の結果としてphが変化することはありますが、phが6~8程度の適正値であれば基本的に問題ありません。
ただし水質悪化の結果、亜硝酸や硝酸塩が増えてphが弱酸性に傾く場合もあるので軽視はできません。
水質悪化でもphが弱酸性に傾く場合があります。
ですから、急激なphの酸性化は水質悪化の指標の一つとお考え下さい。
phにご興味がある方は、以下の詳細記事をご覧ください。
phは以下のような製品で確認ができます!
また、雨が大量に降り込むと水質が弱酸性に急変します。
弱酸性そのものは悪くないのですが、急激に弱酸性になることがメダカにとってすごく悪いことなので雨対策は大切です。
雨対策については以下の記事をご覧ください。
カルシウム不足について
メダカはビーシュリンプみたいに脱皮不全を起こすことがないので、カルシウム不足が直接「ポツポツ死」の原因になるとは考えにくいと思います。
これは、人間がカルシウムが不足で骨折しやすくなることはあっても、それが原因で突然死ぬことはないのと同じです。
ですから、メダカを元気に育てる為に長い目でミネラル分※1は必要ですが、カルシウムが不足したからと言ってポツポツ死が発生する可能性は少ないと思います。
※1メダカは軟水を好むので、基本的にミネラル添加は不要です。
リン酸について
リン酸は餌に含まれる成分の一つです。
ですから、市販の粉餌が過剰になるとリン酸が増えることがあります。
リン酸は植物、特に苔の栄養分になるので、水槽内にリン酸が増えると茶ゴケなど苔の原因になります。
基本的にリン酸の増加は餌の過剰とお考えいただき、日照が増したわけでもないのに、急に苔が増えてきたら、餌の過剰で水が汚れている可能性をご検討ください。
リン酸は直接的なメダカの危険にはつながりませんが、リン酸も水質悪化の指標とお考えいただき、増加した場合は水換えが必要になります。
別件ですが、コロナ禍でアルコール消毒が徹底された影響で、メダカ掬いのメダカが弱りやすくなったという噂を聞いたことがあります。
念のためアルコール消毒直後は水槽に手を入れないように注意してください。
【STEP3】メダカのポツポツ死時の水替え方法と考え方
ここからがこの記事の本題です。
私は「ポツポツ死」が始まったら一気に1/3以上の換水を行っています。
そして、翌日も調子が悪ければ更に1/3換水します。
なぜ何度もメダカの水を換えるんですか?
言葉だけでは難しいので図解でご説明します。
黄色の粒がアンモニアなど有毒物質だと思ってください。
そして、アンモニアなどの有毒物質は限りなく0であることが原則です。
その視点で下の図を見ていただくと、たとえ1/3の換水を実施しても、酷く汚れてしまった水は、一度の換水で綺麗にならないことがイメージできると思います。
ですから、水質が回復するまで数回水換えを繰り返す必要があるのです。
一回の換水だけでは、水が綺麗にならないことがご理解いただけますか?
メダカが水底に潜って動かないような時は、既にこんな状態だと想像してください。
有害なアンモニアは目に見えません。
ですから、それをアンモニア検査薬で可視化したり、メダカの泳ぐ様子など経験的に判断しながら、水換えを継続するか判断する必要があります。
私は勘や感覚に頼って全滅の道を歩むのは嫌なので、積極的にアンモニア検査を取り入れています。
アンモニア検査をした結果、水質悪化が深刻な場合は、何度も水換えを繰り返すより、思い切って新しい水槽へ優しく引っ越す方が安全な場合もあります。
こういった総合的な判断のためにも、アンモニア検査薬の導入を強くおススメします!
いっぺんに水を換えたらphや温度の変化が危険ではないのですか?
確かに水質や水温の急激な変化は、メダカにとって大きな負担です。
でも、メダカにとっての飼育水は私たちにとっての空気と同じ。
水質ショックを恐れて水換えを控えることは、部屋中に毒ガスが充満しているのに、外の空気が冷たいから風邪をひくと言って換気をしないのと同じです。
それってあり得ないですよね?
他の記事でも書いていますが、メダカに優しい安全な水換えをするために、意識すべきことはたくさんあります。
私自身、いつも雑な水換えは危険ですよと公言しています。
ですが、そこは優先度の問題で、雑な水換えはメダカにとって負担ですが、有毒物質の中で過ごすリスクに比べたら、少々の水質ショックは必要悪とお考え下さい。
逆に言えば、それだけアンモニアや亜硝酸の毒性は、メダカにとって死に直結しているとお考え下さい。
水質ショックを最小限に留めるために貯め水や点滴法を活用してください
参考ですが、水質ショックはいきなり水槽の水が入れ替わることで起こります。
ですから、
①点滴容器を使用して少しずつ優しく注水を行う
②前日から貯め水をして水温を同じにしておくなどの工夫で、ショックを最小限に留めることができます。
ここまでの話は凄く大切です。
是非、繰り返しご確認をいただき、ご理解をお願いいたします。
メダカが弱っているかはどうやって判断しますか?
メダカが元気な時は、常に餌を追い求めて水中を俊敏に泳いでいます。
体調が良い=食欲いっぱい=元気に餌を探して泳ぎ回る
逆に、不調=食欲不振=餌を探さない・具合が悪くて底で動かないです。
これが元気なメダカの見本です。
この動画のような俊敏さがなくなり、泳ぎが遅かったり、泳がずに止まっているのは、体調が悪くなり食欲を失っている証拠です。
以下は、私が「やばい💦」と焦るくらい動きが悪くなった見本です。
ここまで動きが緩慢になったら、大至急で水換えを実施するようにしています。
ちなみに、モデルのメダカは河口湖めだかさんから直接いただいた煌めきpart1で、今でも元気に累代しています。
水温が低くもないのに、メダカが底の方に固まっている(怯えている場合もありますが)のは不調の証です。
また、メダカが激しく上下に泳ぐのはアンモニアが過剰な時の典型的症状で、急にメダカが臆病になるのは亜硝酸が増えている可能性があります。
どれも水質悪化の兆候ですので、日々注意して観察して早期発見に努めてください。
できれば、すぐにアンモニアチェックを行い状況の深刻さの把握をしてください。
極端にアンモニアが多い場合は、水換えでなく水槽の引っ越しをするほうが確実で安心です。
検査薬がない場合は、速やかに水換えを実施して、継続して観察に努めてください。
日々の観察が大切です
日々の観察で、どのくらいの泳ぎが元気100%の状態なのかを把握してください。
少しでも泳ぎが遅くなったり、数匹でも水底に潜る個体が増えた時など、水質悪化のサインを見抜く観察眼を磨くことが大切です。
また、アンモニア検査薬を用いて定期的に検査することも、ポツポツ死の早期発見に有効な手段です。
ここまで、「メダカの泳ぎを見て経験と感覚で判断してね!」って書いてきましたが、飼育経験が少ない方には難しいですよね?
できれば、先ほどの動画を見て、健康なメダカのイメージをつかんでください。
私も色々書いていますが、勘が外れることもあります。
ですから、最低限「種親と針子」だけは定期的に検査薬でアンモニアチェックをしています。
試薬を使って検査をするようになってから、ポツポツ死に陥ることは殆どなくなりました。
検査キットは約60回使えて、変化が明瞭で状態を把握しやすい、液体タイプの検査薬がおススメです!
これを買うだけで何十匹ものメダカの命を守れると思えば、決して高価ではないと思います。
【STEP4】どうしてこんなにアンモニアが増えてしまったの?
今までは水流を警戒してろ過装置は投込み式だけでしたが、最近は大型で水流が弱いものを見つけたので、室内飼育で愛用しています。
初心者によくあることですが、水槽とろ過フィルターのセットとメダカを同時に買ってきて、早々にメダカを導入していませんか?
買ってきたばかりの水とフィルターには、ほぼろ過バクテリアが存在しないため、全くろ過が機能していません。
※目に見えるゴミを濾し取る程度はできますが、アンモニアを分解・無害化をすることはできません。
まして(メダカ飼育の定番の)箱型の飼育容器に、投げ込み式フィルターやエアストーンを入れただけの簡単な水槽で、すぐにバクテリアろ過が働く筈もなく、日々アンモニアが蓄積していきます。
そして、分解されずにアンモニアが蓄積された結果、飼育開始から1~2週間でメダカがポツポツと死に始めます。
これが、典型的なポツポツ死の原因の一つです。
以下は飼育に慣れている私たちでも陥りやすい状況です。
突然メダカをいただいて急に飼育数が増えた時、トラブルで大量の水換えが必要になった時、また気温が一気に上昇した時、様々な要因で飼育水中のろ過バクテリアが不足し、アンモニアを蓄積させてしまうことがあります。
上記のようなバクテリアが不足するシチュエーションでは、速やかに市販のバクテリア剤を使ってバクテリアを補うことが有効です。
簡単なことですが、大切なテクニックですよ。
使うバクテリアは、私も愛用のGEXサイクルがおすすめです。
ところでろ過バクテリアって?
メダカを閉鎖された環境で飼育すると、糞や餌の食べ残しが水槽の中に溜まり、貯まった有機物(糞や餌)は有機物分解菌の働きで腐っていきます。
そして腐った糞からアンモニアが発生し飼育水が有毒に変わっていきます。
ろ過バクテリアは、その有害なアンモニアを無害(厳密には低害)な物質に分解するために必要な微生物です。
有機物分解菌については以下で説明します。
私は市販のバクテリア剤では、ジェックスのベストバイオをおススメしています。
バクテリア剤を使わないろ過バクテリアの増やし方
バクテリアは、私たちの身の回の様々な場所で生きています。
バクテリアをシッカリ増やすためには、市販のバクテリア剤(バクテリア入りの液体)を使用するか、2週間~1カ月の間、魚を入れずに水槽を空で回して、自然に水槽の中にバクテリアが増えるのを待つ必要があります。
また、バクテリアを増やすには、バクテリアの住処になる「ろ材やろ過フィルター」が必要になります。
ろ材と言っても難しく考える必要はなくて、砂利や赤玉土などもろ材として十分使用できますので、ご興味がある方は以下の記事をご参考にされてみてください。
室内飼育の場合は大型の外部フィルターを使用すると安心です。
私も愛用しているテトラVAX60はシャワーパイプを使用した優しい水流とコスパが良いのが魅力で、流れが苦手なメダカたちにも安心です。
水流が強い大型の外掛けフィルターを使うくらいならVAX60がおすすめです!
【STEP5】確実な対策は日々の観察と定期的な水換えです
ここまでバクテリアのお話をしてきましたが、メダカの飼育で確実なのは、日々の観察と定期的な水換えです。
バクテリアは水を綺麗にするために欠かせない存在です。ただし、以下の点に注意してください。
バクテリア管理の注意点
①ろ材に住み着く有機物分解菌(例:上記リンク商品名 ベストバイオ)
②水中に住みつく硝化菌(例:上記リンク商品名 サイクル) の2種類がいます。
注意点は②の硝化菌がろ材に定着せず、水中にしか存在できないことです。
わかりやすく言うと、水換えをすると『せっかく増えた硝化菌を水ごと捨てる行為』になります。
熱帯魚の飼育では、大きな水槽に大きなろ過装置を使用するので、たとえ水槽の水をシッカリ換水したとしても、ろ過槽の中にかなりの硝化菌がストックされて残っています。
先ほどのVAX60を思い出していただけるとイメージしやすいですよね。
ですが、メダカは一般的に飼育ケースに投げ込み式フィルターだけの飼育が多いので、水換えによる硝化菌の増減が激しく、バクテリアの自然増減のみ(バクテリア剤を使わない)の生物ろ過に頼り過ぎるのは危険だと思っています。
STEP1の話に戻りますが、もしポツポツ死が始まったら、ろ過バクテリアを惜しん水換えを躊躇してはダメですよ。
どうしてもろ過バクテリアの減少が不安な方は、市販のバクテリア剤で硝化菌だけでも補うと安心です。
私が水槽の水替えをする場合、都度硝化菌を添加をしています。
※屋外で大きな容器に少ないメダカを飼育している場合は、バクテリアも増えやすく換水しても(バクテリアを含んだ)水を多く残せるので、バクテリアろ過メインでも飼育がしやすいです。
私が室内で飼育する場合は、メダカの様子を見ながら2日に1回1/3の水換えを行います。
そして、それでもメダカが回復しなければ、STEP1の要領で水を換えるようにしています。
その方が手間はかかっても、常に飼育水を綺麗に維持できるので安心です。
こんな感じでアンモニアも検出されません!
屋外は夏の急激な水温上昇が危険なので、日当たりの調整がとても大切です。
私の経験ですが、水温が28℃を超えると水の痛みが激しくなるため、夏の高水温だけでなく、冬の加温飼育が難しいのも、水温設定が原因の一つと言えます。
水温について興味があられる方は、以下の記事を併せてお読みください。
最後に郷土に貢献したいので、朝の連ドラ「舞い上がれの」や、「ばたかもん」の舞台になっていて、私が居住している五島列島の特産品「2種類」をご紹介させてください。
五島純粋つばき油
「つばき油」は昔から「緑の黒髪」を産む整髪料と言われていて、毛髪に素晴らしい栄養を与えて「切れ毛」「枝毛」「フケかゆみを」防ぐ効果があると言われています。
私の愛用品です。是非お試しください!
五島うどん
「五島うどん」は讃岐うどんや稲庭うどんと並び日本三大うどんの一つに数えられており、真珠のような白さと細いながらにもっちりとした独特のコシと喉ごしの良さが魅力です。
是非ご賞味ください!