
みなさまは、突然メダカがポツポツと一匹ずつ死にはじめて、その流れを止められずに悩んだ経験はありませんか?

メダカ飼育で何日も何日も、メダカが一匹ずつ死んでいく原因が分からないまま、ただメダカや稚魚が死んでいくのを見送る生活って、本当に苦しいですよね💦

私がメダカの飼育を始めたばかりの頃、何度もメダカが一匹ずつ死んでいく「ポツポツ死」が止まらない状況に陥って、とても悩まされました。

こんな時って、どうしたらメダカが一匹ずつ死んでいくのを止められたのでしょうか?

どのようなメダカの飼い方の工夫をしたら良かったのでしょうか?

今回はメダカがポツポツと死んでいくときの原因と、取るべきメダカの飼い方の対策について詳しく解説をさせていただきます。

メダカを飼育していると、ある日を境に突然メダカが一匹ずつ死にはじめて、その流れを止められず全滅させてしまった経験はありませんか?
突然メダカが死に始めなくても、一匹だけ水槽の底で動かないなと気にしていたら、次々に動かなくなるメダカが増え始めて戸惑うことも多いと思います。
特に毎日メダカが死ぬような状況は室内飼育で多く見られますが、当然屋外飼育やビオトープで起こることもあります。
メダカが毎日次々と死ぬのは本当に辛いですよね。
そして、何をやっても、どんなにメダカの飼い方を工夫しても、メダカが毎日一匹ずつ死に続ける状況を改善できず、メダカの「ポツポツ死」が止まらなくなった時って、出口が見えずにとても苦しいですよね・・・
このような事態に追い込まれた時は、何がメダカが次々と死んでしまう原因で、どのような飼い方の対策をしたら良かったのでしょうか?
メダカが一匹ずつポツポツと死んでいくときに、水槽の水換えをしてもいいの?
もしかしたら、メダカ水槽の濾過バクテリアが不足していたことが、メダカが毎日死んでしまう原因なの?
本当に、メダカの「ポツポツ死」は疑問だらけ、わからないことだらけですよね。
そこで今回は、メダカが「一匹ずつ死んでいくポツポツ死の状況」からメダカを復活させるために、どんな対策を優先すべきかについて、メダカの飼い方のコツを詳しく解説させていただきます。

メダカが半日から1日でいきなりメダカが全滅する突然死のケースは、この記事のメダカが一匹ずつ死んでいく原因とは別で、アンモニア中毒などの理由が考えられます。
もし、メダカが毎日一匹ずつ死んでいく「ポツポツ死」でなく、いきなり全滅する突然死でお悩みの方は、この記事を読む前に以下の記事をご参照ください。


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メダカが毎日一匹ずつ死んでいく「ポツポツ死」の最大の原因は水槽の水質の悪化

いきなり結論ですが、メダカ飼育で「メダカが一匹ずつ死んでいく状況」の最大の原因は、ほぼ間違いなく水の汚れ、水質の悪化です。
もっと言えば、メダカが次々とポツポツ死する時は、アンモニアなどの有害物質が、メダカ水槽やビオトープの中に大量に溜まっている可能性が大きいです。
メダカは我慢強い魚なので、少々水質が悪化しても数日は頑張って元気なフリをするんです。
だから、我慢強いメダカが、目に見えて元気をなくした時には、既に限界を超えている可能性が高いとお考えください。
そして、「メダカが一匹ずつ死んでいく状況」が始まったら、悩まずに少しでも早く水を換えて、メダカへのダメージを最小限に留めてください!

メダカの死骸が腐って更に水を汚すので、メダカが死んだら水換えをするように心掛けてください。
毎日メダカがポツポツ死ぬ時は一刻も早くメダカ水槽の水換えをすることが大切
私も、このブログサイトの中でphやアンモニア、バクテリア、phショックなど水換えに関して様々な記事を書いてきました。
でも、メダカが一匹ずつ死んでいく状況に限って言えば、様々な水換え時の注意情報が、逆にみなさまの換水心理を中途半端にし、結果ポツポツ死が止まらない原因になっているように思います。



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本当にメダカの状態が危険な時には、水槽の大幅な水換えを行うか、腹をくくって水槽のリセットを行う、思い切りが肝心です。

繰り返しになりますが、基本的にメダカがポツポツ死んだら水換えが必要です。

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メダカ毎日ポツポツ死ぬ原因は水の汚れだけなの?

メダカが一匹ずつ死んでいく「ポツポツ死」の原因は、本当に水換えの不足だけなの?そう思う方も多いのではないでしょうか?

ここではメダカが毎日死ぬ原因は他にあるのでは?の疑問を検証していきます。
メダカがポツポツと死んでしまう原因として、水槽内の「phや硬度が適正値でないから」や「カルシウムが不足しているから」「餌からでるリン酸が原因」など、飼育水の成分を気にされる記事をよく見かけます。
でも、普通に水道水でメダカを飼育している環境において、多量の雨の振り込みや、phを変化させる薬品の使用を除けば、よほど水槽の水が汚れない限りは、極端なphになることはありません。
ここからは、具体的に「メダカが毎日一匹ずつ死んでいく状況」に関係する原因、しない原因を解説していきたいと思います。
メダカ毎日ポツポツ死ぬときの水槽のph変化の影響とは

メダカは、他の観賞魚に比べると、順応できるphの幅が広い魚です。

メダカが、phが弱酸性になる田んぼや池、弱アルカリ性になる河川で生きていくためには、順応できるphが幅広いのは当然ですよね。
いきなり違う水槽にメダカを放り込むとか、突然メダカに極端なphショックを与える行為は別ですが、(日々水換えをしている前提で)徐々にphが変わる程度では「メダカが毎日一匹ずつ死んでいく状況」の原因にはなり得ません。
※メダカが住みなれたphと異なるphで飼育することは、メダカが死んでいく原因にならないとしても、けっして良いこととは言えないのでご注意ください。

phは水槽やビオトープの底砂に何を使うかや、石や貝などミネラル分が溶けだす装飾品や灰汁を含む流木などの使用で変化します。
このように、水槽内に入れたレイアウト用品の影響でphは変化しますが、メダカの適正値である6~8程度のph値であれば基本的に問題ありません。

ただし水質悪化の結果、亜硝酸や硝酸塩が増えてphが弱酸性に傾く場合もあるので、緩やかなph変化と言っても軽視はできません。
水の汚れでもphが弱酸性に傾く場合があります。
ですから、水槽に赤玉土を入れたとか、流木を入れたとか、明確な理由もなくphが酸性になる時には、水が汚れてきたのかもとお考え下さい。
もっと詳しくphについてご興味がある方は、以下の記事をご覧ください。

メダカの水槽内のphは、以下のような機械や薬品で検査ができます!
ph検査は、測定器の方が繰り返し検査ができてコスパが良いのですが、測定器には定期的に値を確認・調整するメンテナンスをしないと結果が狂うデメリットがあります。
逆に検査薬は、定期的に購入する必要がありますが、値が狂う心配をする必要がありません。
私は、「値がくるってた…」なんて失敗をしたくないので、検査薬を愛用しています。

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簡単に水槽内のphをチェックできるのが、ph測定器のメリットです。


先程少し書きましたが、水槽の中に大量の雨が降り込むと、飼育水のphが弱酸性に急変します。
水槽内のphが弱酸性に変化することは悪いことではありませんが、急激に弱酸性になることは、すごくメダカにとって悪いことなので、梅雨時期などは雨除け対策が大切です。
雨除け対策については、以下の記事をご覧ください。
メダカが次々と死ぬ時のカルシウム不足の影響について

メダカはシュリンプのように、カルシウム不足で脱皮不全を起こすことはないので、カルシウム不足が直接「メダカが一匹ずつ死んでいく」原因になるとは考えにくいです。
これは、人間がカルシウムが不足で骨折しやすくなることはあっても、それが原因で突然死ぬことはないのと同じです。
ですから、メダカを元気に育てる為に、長い目で見てカルシウムなどのミネラル分※1は欠かせませんが、カルシウムが不足したからと言って、メダカのポツポツ死が発生する可能性は少ないと思います。
※1メダカは、ミネラル分が少ない軟水を好むので、基本的にミネラル添加は不要です。


エビなど甲殻類の飼育では、殻の元になるカルシウムの添加が必要です。

でも、メダカの飼育でカルシウムは、それほど重要ではありません。

メダカがポツポツと死ぬ時の食べ残した餌から出るリン酸の影響について
リン酸は、メダカの餌にも含まれる栄養分の一つです。
ですから、市販の粉の餌が多すぎて食べ残しが増えるとリン酸も増えることがあります。
リン酸は植物、特に苔の栄養分になるので、水槽内にリン酸が増えると茶ゴケなど苔の原因になります。
基本的にリン酸が増え過ぎた時は、メダカの餌が多すぎる可能性があるとお考えいただき、昼が長くなって日光が長く当たるようになったわけでもないのに、急に水槽内で苔が増えてきたら、餌が多すぎて水が汚れてきている可能性をご検討ください。

リン酸が直接的なメダカの危険にはなりませんが、リン酸も水の汚れの指標と考えていただいて、多すぎる場合は水換えが必要になります。

水槽内の苔対策で、リン酸を除去するためには、以下のような薬剤が使用できます。

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別件ですが、コロナ禍でアルコール消毒が徹底された影響で、メダカ掬いのメダカが弱りやすくなったという話を聞いたことがあります。
念のためアルコール消毒直後は、メダカの水槽に手を入れないように注意してください。

メダカが一匹ずつ死んでいく時の水換え方法と考え方


ここからが、この記事の本題です。
私はメダカが「一匹ずつ死んでいく状況」が始まったら、一気に1/3以上の水換えを行っています。
そして、水換えの翌日になってもメダカや稚魚の調子が戻らなければ、更に1/3の水換えをします。
なぜ何度もメダカの水換えをするのですか?

何度も水換えをする理由を、言葉だけで説明するのは難しいので、以下の図表を使ってご説明します。
図の中の黄色の粒が、アンモニアなど有毒物質だと思ってください。
メダカの飼育水は、アンモニアなどの有毒物質が限りなく0であることが原則です。
その視点で下の図を見ていただくと、1/3の水換えを実施しても、酷く汚れてしまった水は、一度の水換えでは綺麗にならないことが確認できると思います。
ですから、図のように汚れた飼育水が綺麗な水に戻るまでには、数回の水換えを繰り返す必要があるのです。


一回の水換えだけでは、水が綺麗にならないことがご理解いただけますか?

メダカが水槽の底に潜って動かないような時には、既にこのような状態まで水の状態が悪化しているとお考え下さい。


メダカの健康に有害なアンモニアは目に見えません。
ですから、水に含まれるアンモニアの量を検査薬を使って可視化したり、メダカの泳ぐ様子などから経験的に水の汚れ具合を判断しながら、水換えのタイミングや回数を決めていく必要があります。
私は、勘や感覚に頼り過ぎて、判断ミスからメダカが全滅する道を歩むのは嫌なので、積極的にアンモニア検査を取り入れています。

有毒なアンモニア(NH3)は、水を濾過するバクテリアに分解され亜硝酸になり、更に分解が進むと毒性が低い硝酸塩(NO3)になります。

硝酸塩(NO3)は分解されず水槽の中に蓄積されるので、定期的な水換えの必要性が残ります。

そのため、アンモニア(NH3)の検査薬に加えて、硝酸塩の量を確認できるNO3の検査薬まで準備しておくと、水換えのタイミングが判断しやすくなるので安心です。

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アンモニア検査をした結果、水の汚れが深刻な場合には、何度も水換えを繰り返すよりも、思い切って新しい水槽へ優しく引っ越す方が安全な場合もあります。

こういった総合的な判断のためにも、初心者の方ほどアンモニア検査薬の導入を強くおすすめします!
一度に多くの水換えをしたらphや水温変化の危険性が高くなりませんか?

確かに水換えによるphや水温の急激な変化は、メダカにとって大きな負担です。
でも、メダカにとっての飼育水は私たちにとっての空気と同じ。
phや水温変化のショックを恐れて水換えを控えることは、部屋中に毒ガスが充満しているのに、外の空気が冷たいから風邪をひくと言って換気をしないのと同じです。
それってあり得ないですよね?

大袈裟でなく、メダカの命に危険が及ぶときには、生きるか死ぬかの大きな判断も必要になります。
他の記事でも書いていますが、メダカに優しい安全な水換えをするために、意識すべきことはたくさんあります。
私自身、いつも雑な水換えは危険ですよと公言しています。
ですが、そこは優先度の問題で、雑な水換えはメダカにとって負担ですが、有毒物質の中で過ごすリスクに比べたら、少々の水質ショックは必要悪とお考え下さい。
逆に言えば、それだけアンモニアや亜硝酸の毒性は、メダカにとって死に直結しているとお考え下さい。
phや水温の急変によって起きる水質ショックを最小限に留めるためには点滴注水を使った優しい水合わせが大切

水質ショックは、短時間で水槽の水が大量に入れ換わることで起こります。
ですから、
①点滴水合わせ容器を使用して少しずつ優しく水合わせを行う
②前日から貯め水をして水温を同じにしておく
などの工夫で、phショックを最小限に留めることができます。


点滴式の水合わせ容器は、以下の記事でDIY方法をご紹介していますし、手作りが苦手な方は市販品を購入することもできます。ご活用ください。

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メダカを他の水槽から引っ越しする際には、このような感じで新しい水槽に30分から1時間浮かべて、水温を合わせるようにすると安心です。


ここまでの話は、メダカの飼い方で凄く大切です。

是非、内容を繰り返しご確認をいただき、ご理解をお願いいたします。

水を綺麗にするために、メダカと巻貝との混泳もおすすめです。

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メダカが弱っているかはどうやって判断しますか?

メダカが元気な時は、常に餌を追い求めて水中を俊敏に泳いでいます。

メダカの体調が良い=食欲いっぱい=元気に餌を探して泳ぎ回る

逆に、不調=食欲不振=餌を探さない・具合が悪くて水槽の底で動かないです。

以下の動画をご確認ください。これが元気なメダカの見本です。
メダカからこの動画のような俊敏さがなくなり、泳ぎが遅かったり、泳がずに動かなくなるのは、体調が悪くなり食欲を失っている証拠です。

以下は、私が「やばい!」と焦るくらい動きが悪くなった見本です。
私は、ここまでメダカの泳ぎや動きが遅くなったら、大至急で水槽の水換えを実施するようにしています。
ちなみに、モデルのメダカは”河口湖めだか”さんから直接いただいた煌めきpart1ですが、こののち適切に水換えをしたので、今でも元気に累代できています。
水温が低くもないのに、メダカが水槽の底の方で動かない(怯えている場合もありますが)のは不調の証です。
また、メダカが激しく上下に泳ぐ場合は、アンモニアが増えている時の典型的症状で、急にメダカが臆病になるのは亜硝酸が増えている可能性があります。
どれも水質悪化の目安ですので、日々注意して観察して、不調の早期発見に努めてください。


もし、メダカの動きが遅いなと思ったら、必ず水温を確認して、メダカが動かなくなった原因が水温でないかを確認してください。
メダカの動きが悪い時は、最初に原因が”水温”なのか”水質悪化”なのかのあたりを付けるようにしてください。
そうでないと、致命的な判断ミスの原因になる場合があります。

メダカは上見(上から見下ろす飼育)が多いので、このような浮かせるタイプの水温計があると便利です。

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メダカの調子が悪いと感じたら、すぐにアンモニアのチェックを行い、アンモニア汚染の程度を把握してください。
検査の結果、極端にアンモニアが増えている場合は、水換えではなく水槽の引っ越しをするほうが、確実で安心です。
また、検査薬がない場合は、速やかに水換えを実施して、継続して観察に努めてください。
そして、回復が見られない場合は、水換えを継続する方が安心です。

水換えをしたらメダカが死んでしまった。

そんな時は、既にメダカに大きくダメージが蓄積していたのだと判断してください。

水換えのダメージで、メダカが死んでしまったと考えてはダメですよ。
メダカが毎日ポツポツ死ぬ事故の対策は日々の観察が大切
日々の観察で、どのくらいの泳ぎが、メダカの元気100%の状態なのかを把握してください。
少しでもメダカの泳ぎが遅くなったり、数匹でも水槽の底に潜って動かないメダカが増えた時など、水質悪化のサインを見抜く観察眼を磨くことが大切です。
また、アンモニア検査薬を使って定期的にアンモニア検査することも、メダカのポツポツ死の早期発見に有効な手段です。
こういった観察はメダカを飼育する上で大切な飼い方のコツです。

ここまで、「メダカの泳ぎを見て経験と感覚で判断してね!」って書いてきましたが、飼育経験が少ない方には難しいですよね?
できれば、先ほどの動画を見て、健康なメダカのイメージをつかんでください。
とは言え、私も色々と書いていますが、経験を積んだ今でも、飼育の勘が外れることがあります。
ですから、最低でも「失いたくないと思っている種親と、体力がない針子や稚魚」だけは、定期的に検査薬でアンモニアチェックをすると安心です。
私は、アンモニア検査薬を使って水質検査をするようになってから、殆どメダカが一匹ずつ死んでいくことはなくなりました。

アンモニアの検査キットは、約60回も使えて、色の変化が明瞭でアンモニアの状態を把握しやすい、液体タイプの検査薬がおすすめです!

繰り返しになりますが、これを揃えるだけで、何十匹ものメダカの命を守れると思えば、決して高価ではないと思います。

Amazonでは試験紙タイプしか見つからなかったので、試験紙のリンクを貼っています。

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私がメダカの動画を撮影する時には、スマートフォンとこの追従式のカメラとミラーレスカメラの3種類を使用しています。

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私はこのカメラの古い型を使っています。

メダカだけでなく風景も綺麗なのでおすすめです。

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どうしてこんなにアンモニアが増えてしまったの?

初心者の方によくある光景ですが、水槽とろ過フィルターのセットとメダカを同時に買ってきて、早々にメダカを導入していませんか?
買ってきたばかりのろ過フィルターには、濾過に必用なバクテリアが存在しないため、全く濾過が機能していません。
※水が新しい水槽では、たとえ高価なろ過フィルターを使っていても、目に見えるゴミを濾し取る程度しかできず、アンモニアを分解・無害化をすることはできません。
まして(メダカ飼育の定番の)箱型の飼育水槽に、投げ込み式のろ過フィルターやエアストーンを入れただけの簡単な飼育設備では、すぐにバクテリアによる生物濾過が働く筈もなく、僅か一晩でもアンモニアは蓄積していきます。
そして、バクテリアに分解されることなくアンモニアが蓄積していった結果、飼育開始から1~2週間でメダカが一匹ずつ死に始めます。
これが、典型的なポツポツ死の原因の一つです。

以下は、飼育に慣れている私たちでも陥りやすい状況です。
突然メダカをいただいて急に飼育数が増えた時や、トラブルで大量の水換えが必要になった時、また気温が一気に上昇した時など、様々な理由で飼育水槽の中のバクテリアが不足すると、予想外にアンモニアを蓄積させてしまうことがあります。

上記のような、バクテリアが不足するようなシチュエーションは、速やかに市販のバクテリア剤を使ってバクテリアを補うなどの対策が有効です。

使用するバクテリア剤は、価格の面でも入手性でも、GEXサイクルがおすすめです。

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バクテリア剤とアンモニア検査薬をセットで持っておくと、グッと水の管理の安心感が向上します。

ところで、濾過バクテリアってどんな生き物なの?

ざっくり説明すると、糞などの有機物をほぼ無害な硝酸塩まで分解してくれる微生物です。
メダカを水槽などの閉鎖された環境で飼育すると、糞や餌の食べ残しが水槽の底に溜まり、貯まった有機物(糞や餌)は有機物分解菌の働きで腐っていきます。
そして腐った糞が分解されてアンモニアが発生し、飼育水がドンドン有毒に変わっていきます。
ろ過バクテリアは、その有害なアンモニアを無害(厳密には低害)な硝酸に分解するために必要な微生物です。

おおまかには、有機物⇒アンモニア⇒亜硝酸⇒硝酸塩へと分解されていき、最終的に硝酸塩は分解されずに水槽内に蓄積するので、定期的な水換えが必要になります。

厳密には、硝酸塩を分解できるバクテリアもいます。
そういったバクテリアを嫌気性(けんきせい)バクテリアというのですが、メダカに悪影響があるバクテリアも好む、空気が少ない環境で繁殖するので、悪いバクテリアを増やさないために、良い嫌気性バクテリアも諦めざるを得ません。

なので、原則として硝酸塩は水槽内では分解されませんという表現になります。

私は、有機物分解用のバクテリア剤に、価格の面と入手性で、ジェックスのベストバイオをおすすめしています。

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バクテリア剤を使わない場合のバクテリアの増やし方

濾過に必用なバクテリアは、私たちの身の回りの様々な場所で生きています。
濾過に必用なバクテリアを、水槽内でシッカリ増やすためには、市販のバクテリア剤(バクテリア入りの液体)を使用するか、2週間~1カ月の間、メダカを水槽に入れずに酸素とろ過フィルターだけで空回しをして、自然に水槽の中にバクテリアが増えるのを待つ必要があります。
また、バクテリアを増やすには、バクテリアの住処になる「ろ材やろ過フィルター」が必要になります。
ろ材と言っても難しく考える必要はなくて、砂利や赤玉土などに底砂もろ材として十分使用できますので、ご興味がある方は以下の記事をご参考にされてみてください。


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底砂を水槽の底に敷き詰めず、こんな風に水槽に入れておくだけでも、バクテリアによる濾過の効果があります。


室内飼育の場合は大型の外部フィルターを使用すると安心です。
私も愛用しているテトラVAX-60はシャワーパイプを使用した優しい水流とコスパが良いのが魅力で、流れが苦手なメダカたちにも安心です。
水流が強い大型の外掛けフィルターを使うくらいならVAX-60がおすすめです!

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30㎝キューブ水槽と並べると、こんなサイズ感です。



確実な対策は日々の観察と定期的な水換え

ここまでバクテリアのお話をしてきましたが、メダカの飼育で確実なのは、日々の観察と定期的な水換えです。
バクテリアは水を綺麗にするために欠かせない存在です。
ただし、以下の点に注意してください。
バクテリアによる水質管理の注意点
①ろ材に住み着く有機物分解菌(例:上記リンク商品名 ベストバイオ)
②水中に住みつく硝化菌(例:上記リンク商品名 サイクル) の2種類がいます。

注意点は②の硝化菌はろ材やろ過フィルターに定着せず、水中に浮遊するようにしか存在できないことです。
わかりやすく言うと、硝化菌は水中に浮遊するように存在しているので、水換えをして水を捨てると『せっかく増えた硝化菌を水ごと捨てる行為』になります。
熱帯魚の飼育では、大きな水槽に大きなろ過装置を使用するので、たとえ水槽の水を大掛かりに水換えをしても、濾過槽の中にかなりの硝化菌がストックされて残っています。

メダカは、基本的に小型水槽で飼育することが多いので、普通に水換えをするだけでも、あっという間に硝化菌が不足がちになります。

先ほどのVAX-60を思い出していただけるとイメージしやすいですよね。
大型のろ過フィルターの中には、大量に硝化菌を含む水がストックされるので、ろ過器があるだけで水換えによる硝化菌の減少を、最小限にすることができます。
ですが、メダカは一般的に飼育ケースに投げ込み式フィルターだけでの飼育が多いので、水換えによる硝化菌の増減が激しく、バクテリアの自然増減のみ(バクテリア剤を使わない飼育方法)の生物濾過に頼り過ぎる飼い方は危険だと思っています。

話は戻りますが、もしメダカが一匹ずつ死んでいく状況が始まったら、バクテリアが減ることを惜しんで水換えを躊躇してはダメですよ。
どうしてもバクテリアの減少が不安な方は、市販のバクテリア剤で硝化菌だけでも補うと安心です。
私が水槽の水換えをする場合、都度硝化菌を添加をしています。

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※屋外で大型水槽で少ないメダカを飼育している場合は、日当たりが良いのでバクテリアも増えやすく、水換えをしても(バクテリアを含んだ)水を多く残せるので、バクテリアによる生物濾過メインでも失敗しにくいです。
私が室内で飼育する場合は、メダカの様子を見ながら2日に1回1/3の水換えを行います。
そして、それでもメダカが回復しなければ、記事の前半でご説明した要領で、繰り返し水を換えるようにしています。
その方が手間はかかっても、常に飼育水を綺麗に維持できるので安心です。

こんな感じで、1/3の水換えを繰り返すと、危険なアンモニアも検出されません!


屋外は夏の急激な水温上昇が危険なので、日除けがとても大切です。
私の経験ですが、水温が28℃を超えると、急激に水の傷みが激しくなるため、夏の高水温だけでなく、冬の加温飼育が難しいのも、水温設定が原因の一つと言えます。

このような光量の調整も、温度管理で大切な要素です。


夏場は、断熱性が高い発泡スチロールの水槽があると安心です。


一番簡単な暑さ対策は、発泡スチロール製の水槽や、水量が多く温まりにくい大型水槽で飼育することです。

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最後に
ここまで、メダカが毎日一匹ずつ死んでいく、ポツポツ死がはじまった時の原因と対策について解説してきましたが、いかがでしたか?
メダカのポツポツ死は、最初は一匹だけ水槽の底で動かないメダカがいるのような、些細な兆候から始まります。
メダカが次々と死ぬのを防ぐには、そういった変化を見逃さないための観察眼は必要だともいます。
観察眼と言うと難しそうですが、毎日のメダカの餌やりの際にちゃんと見ていてあげてれば、自然に身に付くと思います。
この記事の最終的な結論ですが、メダカがポツポツと一匹ずつ死んでいく原因は、ほぼアンモニアの害が原因です。
アンモニアが増えると、メダカが壁に向かって泳いだり上下に泳ぐようなサインがありますので、そういった目線での観察も大切です。
また、先ほどご説明した通り、メダカ飼育水槽の水温が上がるほど、アンモニア中毒による突然死のリスクが高くなります。
文中でも書いていますが、アンモニア蓄積の判断は難しく、勘にだけ頼る飼育は非常に危険だと思っています。
ですから、みなさまにもアンモニアについてご理解を深めていただき、安全なアンモニア中毒対策を取っていただければと思います。
この記事が、みなさまのお役に立てると嬉しいです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。


私は自分の健康管理にこのスマートウォッチを愛用しています。

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