
せっかく念願のメダカ飼育を始めたのに、飼育をはじめて1週間目から毎日メダカが1匹ずつ死にはじめて、2週間目には全滅して悲しい思いをした経験がある方は多いのではないのでしょうか?

私がメダカを飼育し始めた頃は、ちょうど2週間目くらいからメダカが死にはじめて全滅させてしまったことが多いです。

どうしてポツポツとメダカが死んでしまうのでしょうか?

なにかメダカの飼い方に問題があるのでようか?

そこで今回は、メダカが1週間から2週間で死に始める原因と、メダカの飼い方の改善方法を解説したいと思います。
私もメダカ飼育初心者の頃に、メダカ一匹ずつ死んでいく「ポツポツ死」が止まらずに悩んだ経験があります。
何をやっても、どんな工夫をしても、毎日メダカが死んでしまう時は、悲しくて悲しくてたまらないですよね。
このような時には、どのような飼い方の工夫や改善をしたら良かったのでしょうか?
何かメダカの飼い方に問題があったのでしょうか?
そこで今回は、どうしたらメダカが毎日死んでしまう状況を脱出できるかについて、メダカの飼い方のコツを詳しく解説をさせていただきます。

一匹ずつ毎日「ポツポツ」と死んでしまうメダカを助ける飼い方のコツは毎日1/3の水換え


メダカが好きなphは中性~弱アルカリ性の軟水です。

メダカは弱酸性でも生きていける魚ですが、グリーンウォーターのphが弱アルカリ性なので、外飼いやビオトープは弱アルカリ性での飼育をおすすめしています。

弱アルカリ性の軟水の特徴って、何も難しいことではなく、そのまんま水道水の成分なんですよ。
ご意見が分かれるところなので、私個人の意見と思って聞いてください。

様々なご意見もあると思います。ここからは私の経験談と思って、参考程度に聞いてください。
「メダカ」が好きなphって、実はそのまんま「水道水」のphなんです。
だから、メダカの元気に生存できる環境を維持したいと思ったら、一番の近道は「水道水」の状態を維持したらいいんです。
ただ、バクテリアが全くいない「新水(さらみず)」でのメダカ飼育は、有害なアンモニアで水が汚れやすいリスクがあるので、水が新しいうち、つまりバクテリアが増えるまでの期間は2~3日に1回、1/3程度の水換えを推奨しています。

水槽の水がphが酸性なのかアルカリ性なのかは、このような道具で確認ができます。

ph測定器は使いやすくて一度買えばずっと使えますが、定期的に値を補正する必要があります。

ph検査薬は使い切る度に買う必要がありますが、結果が常に正確です。

ずっと使えるけど補正が必要な機械式測定器、定期的に飼う必要があるけど常に正確なph検査薬。

私は、雨が降った後など、ざっと飼育場全体の影響を確認したいときには機械を使いますが、定期的なメンテナンスの際には、精度を重視して検査薬を使っています。

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近所の小学校でボランティアのメダカの先生をした時には、「3日に一回1/3の水換えをしてね」と伝えただけで、今でもメダカたちは元気に育っているそうです。

大雑把ですが、メダカの飼い方で水を綺麗にする方法には2通りがあります。
①水を綺麗にしてくれるバクテリアに有害な物質を綺麗にしてもらう
②水換えで物理的に水綺麗にする
今回は②を中心に書かせていただいています。

私の経験ですが、NVボックス13のような小型水槽では、①のバクテリアによる濾過は不安定で使いにくいのでおすすめしていません。

小型水槽は水換えを含め、水槽内の環境変化が大きいので、安定してバクテリアを増やしたり、維持することが難しいからです。

バクテリアによる濾過は、大型の濾過フィルターや、フィルターが無くてもプラ舟くらい水量がある水槽であれば、安定して効果を発揮してくれます。

今回は、②水換えを中心に書かせていただいています。

ですから、①の濾過に必要なバクテリアを活用した生物濾過については、以下のリンクをご確認ください。


濾過に必要なバクテリアは、価格面と入手性から、GEXのサイクルがおすすめです。

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1匹づつ死んでいくポツポツ死対策で水換えをしたら更にメダカが死んでしまいました

メダカを助けたくて水換えをしたら、更にメダカが死んでしまうことがあります。

理由は水槽の水を換えると、急なphや水温の変化に耐えられずに、死んでしまうメダカがいるからです。

しっかり水あ合わせをして急な変化を抑えても、既に限界まで弱ってしまったメダカには大きな負担になることがあります。

もし、水換えで死んでしまうメダカがいても、僅かに元気が残っているメダカを残すために、勇気を出して水換えを継続してあげてください。
しっかり水合わせをしている前提で、水換えをしたらメダカが死んでしまった原因は、既にメダカに水換えに耐える体力が残っていなかったんだと思います。
でも、死んでしまうメダカがいたからと言って、怖いと心折れないでください。
弱って死んでしまうメダカは、どうやっても死んでしまう運命だったのです。

メダカは我慢強い魚なので、目に見えて体調不良が分かるまで弱った時には、既に手遅れの場合が多いです。

ですから、飼育に慣れない方がメダカ不調に気付くときには、メダカの衰弱が進んでいるので、水換えで何匹か死んでしまうのも仕方がないと思います。

辛いと思いますが、元気なメダカを生き残らせるために、ここはグッと堪えて頑張りましょう。

メダカの元気レベルの見極めの感覚を、文章でお伝えするのは難しいのですが・・・
ここでは最高に元気なメダカを10元気、死ぬ直前のメダカを1元気と表現をします。
私の経験をざっくりとご説明すると、5元気を割ったメダカはもう回復できません。
3元気以下のメダカは、水換えのショックで死んでしまう事もあります。
ただ、6元気以上のメダカであれば、環境を整えてあげることで、無事に復活してくれます。
以下をそうイメージしながら読んでみてください。
水換えをして、3元気以下まで弱ったメダカが死んだからと言って、水換えの手を止めてはダメです。
心折れずに、メダカの水換えを続けてください。
仮に全体が3元気を割っていたら、水を換えても全滅の可能性が高いです。
ですが、まだ6元気以上のメダカがいれば、水換えを継続することで、次第に10元気に戻ってくれます。
大切なことは、絶対に心折れずに水換えを続けることです。

水槽の底で動かなくなっていたり、体色が薄くなっているようなメダカは、5元気を割り込んでいると思います。

判断が難しいのですが、普段よりなんだか泳ぎが遅いな?くらいが助かる目安だと思います。

私は明確に病気の症状が出ていない場合は薬浴をせず、基本的に水換えで対応しています。

寄生虫や、病気の菌に侵されていない前提で、メダカの異常を早期に発見できれば、水換えだけでも回復させることは可能です。
水換えは慎重に水合わせを行うことが大切


とはいっても、弱っているメダカの水換えですから、水温やph変化でショックを与えないように、慎重に水合わせを行ってください。
私はメダカにphや水温変化でショックを与えないために、点滴式の水合わせで注水・足し水をしています。
点滴式の水合わせ容器は簡単にDIYで作れます。

メダカの体調によって、水をチョロチョロ出したり、雫で点々と落としたりと調整しています。

元気なメダカの水換えであれば、チョロチョロ注水で問題ないと思います。


水合わせ容器の作り方にご興味がある方は、以下の記事をご参照ください。

手作りが苦手な方は、このような水合わせの道具もあります。

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水合わせはphだけでなく水温調整も大切


急な水温の変化もメダカの大敵です。
水換えに使用する水は、汲み置いた水を水槽の近くで一晩寝かせて、水槽と新しい水の水温が同じになるように調整してください。
また、水槽を移動する際は、上の写真のようにメダカをボールやコンテナなどですくって、新しい水槽で1時間くらい浮かせてあげると、水温が馴染むので安心です。

水槽を移動する時には、上の写真のように、しばらく水に浮かべてあげてください。


メダカのように上見(上から見下ろす飼育方法)の魚の飼育では、このような浮かせるタイプの水温計が便利です。

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最後に
ここまで水換えとphを中心に、メダカのポツポツ死対策を、書かせていただきましたがいかがでしたか?
私もそうでしたが、メダカ飼育初心者ほど、水換え直後は水が綺麗なので、問題なくメダカが健康に生きていると思いがちです。
しかし、飼育水は水換えをした直後から汚れだし、水の中にバクテリアが不足していると、一気にアンモニアで汚染されていきます。
ですから、実際の飼育現場で、飼育成功のカギは最初の2週間の管理が大切だと思います。
しっかりバクテリアを増やせば大丈夫と言うお声も聞こえてきそうですが、バクテリアは今水槽にいる数のメダカにしか対応できないので、ただ数週間放置しただけの水に十分なバクテリアがいると誤解すのは間違いです。
バクテリアはメダカの糞などと、糞を分解したアンモニアを餌として生きているので、メダカがいない、あるいはいても数匹の水槽には、数匹分の糞で餓死しない量のバクテリアしか増えないことを覚えていてください。
大切なことは、メダカの飼育開始直後や水換え直後は油断することなく、メダカを観察をしてあげて、小さな変化も見逃さないようにしてあげてください。
この記事がみなさまのお役に立てると嬉しいです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
