
みなさまのメダカの水換えは何日に1回ですか?

お客さまからも、メダカの水換えの回数の疑問をよく質問されます。

疑問は、毎日メダカの水を換えるのは換えすぎですか?とか。

私の回答は『メダカの泳ぎを見ながら、場合によっては毎日水換えをすることもあります。』です。

でも『水の換え過ぎは良くない!』そうお考えの方も多いと思うんですよね。

今回は、この実験の結果を見ていただいて、私がなぜ毎日でも水を換えるのかをご理解いただけたら嬉しいです。
今回のメダカの水換えの実験対象は過密気味の楊貴妃メダカの水槽


私は小さくてもメダカ専門店なので、楊貴妃メダカだけの水槽もあります。

やっぱり楊貴妃メダカは色が赤くて可愛いので、初めて改良メダカを目にするお客様の目を引きますよね。

私は、今でも楊貴妃メダカが大好きです。
朝のメダカ水槽のアンモニア濃度測定の結果


これは昨日の夜の時点で、楊貴妃メダカが1匹死んでいたので、念のために朝からメダカ水槽のアンモニア濃度測定を行った結果です。
ご覧の通りですが、検査薬の色は黄色のままなので、水に含まれるアンモニアはほぼ0㎎/Lです。
楊貴妃メダカが死んだ原因は、アンモニアではなく数日前に降った大雨による水温ショックかもしれません。
強風と大雨が重なると、屋根があっても水槽の中に雨が降り込んでしまうので、水温も下がるし、phも大きく変わってしまいます。
きっと今回の死因は、アンモニアとは別の原因だったのでしょう。

雨は、地上付近の水温が5℃くらいでphが酸性なので、メダカの水槽に大量の雨が降り込むと、水温もphも急激に変化してしまいます。
夕方のメダカ水槽のアンモニア濃度測定の結果


これは夕方閉店前に、再度アンモニア濃度を測定をした結果です。
アンモニアが0.5㎎/L~1.0㎎/L検出されました。
この値はすぐに害はなくても、長期的にはメダカの健康に悪影響があり、水質が弱アルカリになったら更に危険かもくらいのアンモニア濃度です。

水槽のphが弱アルカリ性に振れたら危険な理由は、以下のグラフをご参照ください!

アンモニア濃度が同じでも、水温があがったり、phが弱アルカリ性になるほど、アンモニアの毒性は強くなります。


極端なアンモニア濃度ではありませんでしたが、たった1日でもアンモニアが増えることが確認できたと思います。
この結果から、わずか数日であっても水換えをせずに水槽を放置すると、メダカにとって危険なことが想像できますよね。
基本的にメダカの水換えは、メダカの泳ぎを見ながらで、きるだけ1日~3日以内に実施することをおすすめしています。

本当は毎日水換えをしたいところですが、毎日ではメダカにとってストレスになりますし、みなさまもお忙しと思います。

ここから、私の水換えの見極めどころを説明させていただきます。
実際に動画でメダカの泳ぎを見ながら比較採点していきます

これが私が考える90点のメダカの泳ぎです。

シュンシュンと餌を求めて俊敏に泳いでいるでしょ?

これが私が考える70点の泳ぎです。
先程の90点のメダカに比べると、なんだかゆったりした泳ぎですよね。
私は、水温が20℃以上の季節にここまで泳ぎが遅くなったら、すぐに1/3程度の水換えをするようにしています。
※水温が15℃以下に下がると、どうしてもメダカの動きは遅くなるので、動画のイメージは水温20℃以上の前提でお考え下さい。
原因は特定していませんが、70点以下のメダカ水槽は、何かしら水質悪化を起こしていると思います。


今は夕方ですが、まだ水温が23℃以上あるので、メダカの泳ぐ速さを考えると、この水槽は水換え対象と言えますね。
水換えのやり過ぎは危険ですか?

これは、よく聞かれる疑問です。
メダカ水槽の水換えをするデメリットとは?
メダカ水槽の水換えには、以下のデメリットがあります。
1.水換えをすると、捨てる水と一緒に濾過に必要なバクテリアも減ってしまう。
2.phや水温の変化がメダカのストレスになり、弱ってしまう原因になる。

メダカの健康維持に必要な水換えですが、1、2のデメリットがあります。
毎日メダカ水槽の水換えをするのは水の換えすぎなの?

先程のメダカ水槽の水換えのデメリットを踏まえると、毎日の水換えは水の換えすぎのような気もしますよね。
先ほどご説明したように、水換えにはメリットと同時に、デメリットもあります。
ただ私の経験ですが、飼育水槽がプラ舟のような大型水槽でもなけれな、基本的にバクテリアによる生物濾過の効果は低いと思います。
これは、生物濾過(バクテリアによる濾過)を否定しているのではなく、小型水槽の少ない水の量では、常に十分なバクテリアを維持してコントロールするのは難しいという意味です。
ですから、NVボックスのような小型水槽で飼育をされている方は、バクテリアを残すことよりも、まめに水換えをする考える方が、良い結果に繋がると思います。
また、水換えがメダカのストレスになる点については、点滴式の水合わせ容器を使うとで避けることができます。

つまり、小型水槽で飼育している方なら、点滴式の水合わせを活用することで、毎日水換えをしても、デメリットを最小限にすることができます!
メダカ水槽の水換えに役立つ点滴式の水合わせ容器について

水槽の水換えに役立つ点滴式の水合わせ容器は、簡単にDIYできます!


水合わせ容器のDIYに興味がある方は、以下の記事をご参照ください。

手作りが苦手な方は、このような水合わせの道具をご活用ください。

最後に
今回はメダカの泳ぎから、水換えタイミングを判断する方法を書かせていただきましたが、いかがでしたか?
他の記事でも書いてきましたが、メダカ水槽はろ過フィルターを使用しないことが多いので、水質悪化が起こりやすい環境と言えます。
また、小型水槽では十分な水の量が確保できないで、水の中に生存しているバクテリアを維持することが難しい環境と言えます。
ですから、(ご意見は様々あると思いますが)私の経験では、バクテリアを気にするよりも、まめな水換えで対応する飼育法が、良い結果に繋がると実感しています。
この記事の動画をご参照いただき、メダカの泳ぎを見ながら、まめに水換えをするようにしてあげてください。
この記事が、みなさまのお役に立てると幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
