メダカの屋外飼育水槽で春の準備のための水換えやリセット(掃除)は必要ですか?実際の実験結果を踏まえて解説/水換えのタイミングと方法のほか温度合わせの注意点/水温管理とアンモニア測定の必要性・頻度・対策について/水の状態を勘で判断するのは危険かも!?

店長メグ
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普段は、冬の間に水が汚れているので、必ず半分以上は水を換えてから春を迎えてくださいとお話していますが、実際どうなんでしょうか?

本当に水換えをしないとメダカに害があるのでしょうか?

バクテリアは足りてないの?そしてアンモニアの害が出るのでしょうか?

自分の育て方に疑問を持つことは大切なので、今回は冬越ししたばかりの自分のメダカの水槽で、安全に配慮しながら実際に検証してみました。

私は他の記事で、春先の給餌再開時にはアンモニアが増えるので、半分以上水換えをしてから春飼育を開始してくださいと書かせていただいていますが、実際にその必要はあるのでしょうか?

本当にバクテリアは不足しているの?アンモニアの害は?そう思いませんか?

店長メグ
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なかなか忙しくて水換えに手が回らないこともありますよね!

自分の飼育方法に疑問を持ってみることは大切なのです。

そこで今回は、その疑問について自分でアンモニア濃度など図りながら、実際に必要性を検証してみました。

【STEP1】水換えを全くせずに1日1回の軽い餌やりを開始

店長メグ
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実験のために2023年2月19日気温10℃くらいで、水換えをせずに給餌を再開しました。

前提ですが、メダカはダメージを与えたくないので、

①しっかりグリーンウォーターを維持している水槽を選び

②バクテリアの繁殖状況の確認のためにアンモニアチェックをしたうえで給餌を再開いたしました。

試験管に入れると透明に見えますが、ちゃんとグリーンウォーターです。

キチンとアンモニア検査を実施

店長メグ
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この水槽は、これでもかってくらいに、完璧にアンモニア0ppmでした。

一冬超えてアンモニア0ppmですから、ろ過バクテリアがしっかり湧いている証ですよね。

これで検証のファーストステップクリアかな!

ある意味、春先に水換えしない派のご意見がここに集約しているのではないでしょうか?

これこそが水槽の中に、バクテリアがしっかり湧いている証です。

飼育環境

店長メグ
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私の飼育場は簡易な屋根があり、ごみや雨が入り込みにくい環境です。

そのため、バクテリアの成育が順調なのかもしれません。

雨が降り込む環境では硝化菌※1が流れがちです。

※1硝化菌はアンモニアや亜硝酸を分解するろ過バクテリアの総称です。

 水中に存在するので、雨で水槽がオーバーフローするとバクテリアも流れ出安いです。

【STEP2】2週間後の状況

店長メグ
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今日は3月5日で気温は15℃前後です。

この2週間は気温が9℃~13℃前後でしたので、軽めに給餌を継続してきました。

結果ですが毎日軽めの給餌をしましが、2週間経過してもアンモニアは検出されませんでした。

水温上昇の要件について

店長メグ
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この検出キットは、アンモニアもアンモニウムイオンも検出しますので、このキットで0ppmであれば、水温が上がってもアンモニアが有害化※2しません。

※2アンモニアは水温が低いと、無害なアンモニウムイオン(NH4+)、水温が上がると有害なアンモニア(NH3)に変質するので、水温が上がる程アンモニアの危険度は上がるんです。

 でも、今回はアンモニウムイオンも0ppmなので有害なアンモニアになるもがないんですよね。

 だから、今回に限っては気温上昇は意に介する必要がないんです。

アンモニア検査キットの必要性

店長メグ
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この結果だけ見ると、冬の期間にバクテリアが増殖した水であれば、換水なしでも飼育できそうですね。

ただしこれは、アンモニア検査を実施の上での行動ですので、最低限アンモニア検査の実施はおすすめいたします。

検査キットを1キット購入しておけば約60回検査できますので、大切なメダカを元気に育てたい方には是非おススメです。

店長メグ
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アンモニアをチェックしてアンモニアが検出されなければ、あえて水換えをする必要もないのかもしれません。

しかし季節ごと、特に春先にメダカに新水で刺激を与えてあげることは、産卵に向けて季節を感じさせるために大切だと思いますので、その意味で水換えは必要だと思います。

店長メグ
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念の為ですが、私のところでも作り置きのグリーンウォーターや、飼育が過密気味な容器ではアンモニアが発生し換水もしています。

環境や過密状況でバクテリアの状況も変わり、アンモニアも発生しますので、全ての容器がこの記事のようにいくとはお考えにならないでください。

店長メグ
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アンモニアが検出された時、アンモニア検査をしない時は、以下の記事を参考に換水やリセットをしてから春飼育を開始してください。

最後に

今回は、春先に水換えは必要かについて解説をさせていただきました。

春先は行事ごとが多くて水替えが順調にいきませんもんね。

今回の検証結果として、水質検査の上でしっかり水の仕上がりが確認できた容器については、水替えを控えても大丈夫そうと判断しました。

ただし、一つの容器が調子が良いからと言って、全ての容器が調子が良いという勘違いは禁物です。

私はこの結果を得ても、基本的に春の水替え推奨派であることは変わりません。

メダカにとって水は人間にとって空気です。

だから、常に綺麗にしててあげたいですよね。

この記事が、みなさまのお役に立てると嬉しいです。

めだかを元気に育てる水質管理について併せてご覧ください