
ネットで水換えについて検索していると「水換え後にメダカが一匹ずつ死んでしまった・・・」そんな書き込みを見かけることがあります。

せっかく水槽の水換えをしたのに、メダカが死んでしまったらショックですよね。

なぜ水槽の水換えをしたのに、一匹ずつポツポツとメダカが死んでしまうのでしょうか?

そして、なぜメダカが死んでいくのを止められないのでしょうか?

今回はメダカが一匹づつ死んでいくポツポツ死の原因と対策、メダカがポツポツと死んでいくときの回復方法を解説いたします。
メダカは我慢強い魚なので、少々水質が悪化していても、数日程度であれば、汚れた水の中でも元気に泳ぎ回ります。
そのため、その強さがあだとなって、私たちが「なんだか調子が悪そう・・・」と気が付いた時には、既に回復不可能な致命傷を受けていることが多いんです。
そして、致命傷を負ったメダカに何気なく新しい水を注ぐので、phや水温変化のショックに耐えられず、ポツポツと一匹ずつ死んでいくのです。
今回は、そんな水換えをしたらメダカが死んでしまった時の原因と、水換えタイミングのの見極め方法について、解説をしていきたいと思います。

メダカの水換えをした時の水温とph変化の対策は十分でしたか?

私の経験ですが、メダカは水温の上下変化や、ph変化に弱い印象があります。
水槽を移動する時には、メダカの行き先が同じ場所に置いてある水槽であっても、しっかりと水合わせで水温とphの調整をしないと、メダカが水質変化でショックを受けて弱ってしまいます。


以下の写真のように、同じ飼育場所のメダカ水槽の水であっても、計ってみるとphは全く異なることがあります。

近い場所の水槽だからと言って、絶対に油断しないでください!



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メダカ飼育に限らず、観賞魚の飼育で水温管理はとても大切です。

もし、水温計をお持ちでなければ、Daisoさんなど100円均一の製品でもいいので、必ず1本は水温計を準備してください。

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メダカ水槽の水換えをした時しっかりと水合わせをしたのにメダカが死んでしまった場合は?

ここからは、私個人の意見であり、断定ではありませんので、ご容赦ください。
しっかり、水合わせをして水換えをしたのにメダカが死んでしまった。
とても悲しくなりますよね。
原因は、病気や怪我の場合もあるので、100%の断言できませんが、以下が原因であることが多いと思います。

答えは、既にメダカが弱っていて手遅れだったケースです。
冒頭でも申しましたが、メダカは少々水が悪くても、我慢強く元気なフリをして泳いでいます。
でも、これは見かけ上の話であり、実際は少しずつダメージを蓄積させています。
ですから、飼育者が「なんだか調子が悪そう・・」と思って水を換えるころには、既にメダカはダメージの蓄積で弱り切っていることが多いんです。
そのため、メダカが元気がなくなる前に、水質悪化を早期に発見し、速やかに水換えをすることが大切なのです。

と言っても、水質悪化の早期発見とはどうしたらいいの?って思いますよね。

ここからは、実際に動画を見ながら、私の水換え判断のポイントについて解説いたします。

上の動画が、私の経験で健康ランクが90点以上のメダカの泳ぎです。

元気なメダカは、このような感じで、常に餌を探して素早く泳ぎ回ります。
この動画は大きなプラ舟で撮影していますが、この傾向は小型水槽であっても同様です。
小型水槽の定番NVボックス13であっても、元気なメダカはしっかり俊敏に泳ぎます。

ちなみに、メダカ飼育の定番のNVボックス13とは、棚に載っている長方形の小型水槽です。


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参考ですが、動画の中で使っているプラ船はこれです。


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これが、私の中で健康ランク70点のメダカの泳ぎです。
私は、メダカが動画のような70点の段階になったら、速やかに1/3程度の水換えをします。
ですから、この70点くらいの泳ぎの水準が、水換え判断の一つの目安と言えます。
この状態より、更にメダカの泳ぎが悪くなったら、既に相当のダメージが蓄積されている可能性が高いです。

もし、この動画よりも泳ぎが遅かったり、殆ど止まって動かないメダカや、水底に潜って固まっているメダカが散見される場合は、かなりダメージが蓄積していると思います。
そして、相当にダメージが蓄積しているメダカの水換えでは、どんなに頑張って優しく水合わせしても、ph変化のショックが負担になり、一定数のポツポツ死が出るのは仕方がありません。
繰り返しになりますが、この70点くらいの段階で、確実に水換えを行うことが大切です。
70点のメダカより調子が悪かったらどうしたらいいの?

もし、相当のダメージが蓄積されていれば、水換え後に一匹ずつ死んでいくのリスクが高いと言えます。
既にダメージが蓄積されている場合の水換えと水合わせ方法など
いくらメダカにダメージが蓄積しているからといっても、水換をえせずに放置する訳にはいきません。
ですが、放置しても一匹ずつ死んでしまう結果は変わりませんから、どうしたら良いか悩みどころだと思います。
ただ、黙ってメダカの全滅を待つくらいなら、覚悟を決めて水換えをする方が賢明だとおもいませんか?

一部の弱ったメダカが、水換えの負担で死んでしまうリスクは避けられません。

ですが、優しい水換えを心掛けることで、少しでもショック死するメダカを減らすことは可能です。
以下に、私のポツポツ死を止める方法の記事と、点滴式の水合わせ容器の作り方の記事を貼っておきますので、是非ご覧いただき、優しい水換えを実践してあげてください。

最後に
今回は、水換えタイミングの見極め方法についてご説明させていただきました。
よく、〇日に1回〇〇%の水換えといった記事がありますが、それも間違いではありません。
ですが、よりメダカの健康を突き詰めて飼育したいとお考えでしたら、定期的な水換えだけでなく、実際のメダカの調子を見ながら水換えをすることも大切です。
少しでも分かりやすいように動画をお付けしましたが、それでも最初は判断が難しいと思います。
ここは慣れること、よく観察することで対応できるとおもいますので、諦めずに是非チャレンジしてみてください。
メダカに限らずお魚にとっての水は人間にとっての空気です。
人間に日々の換気が必要なように、メダカだってまめな水換えが必要不可欠です。

もし室内に毒ガスが撒かれたら、外が寒かろうが、臭かろうが、ジメジメしてようが、急いで換気しますよね。

水換えの頻度を悩む議論は、私からしたらこの議論と同じです。

日々のルーティンの水換えに安心することなく、実際にメダカの様子を見ながら、水換えのタイミングを判断してみてください。
この記事が、みなさまのお役に立てたら嬉しいです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
