こんにちは!メダカや金魚の飼育を楽しんでいますか?
ところで、メダカや金魚の水換えって、どのくらいの頻度が適正かご存じですか。
誰もが頭を悩ませるメダカの水換え。
飼育本やネットで調べてみると、一般に「〇日おきに〇〇%水換え」って書いていることが多いですよね。
実際、この方法で十分なのでしょうか?
飼育を始めたばかりの頃「水換えの量や頻度は、どれくらいが正しいの?」と悩んだ経験はありませんか?
水換えは、私がメダカ飼育を始めた頃からの、大きな悩みの一つです。
今回は、誰もが悩む「水換えの頻度や量」の疑問について詳しく解説させていただきます。
私はメダカ飼育をはじめたばかりの頃、飼育の本に書いていた「1~2週間おきに、全体の20%を換水」みたいなことを忠実に守っていました。
でも、少し経験を積んでくると『同じように水換えしてるのに、水槽によって調子に差がでるし、突然状態が崩れる水槽もあるよね・・・』『本当に決まった水換えだけでいいのかな?』そんな疑問にぶつかるようになりました。
【STEP1】結論ですが水換えは少量を毎日が最良だと思います
いきなり結論ですが、水換えは「毎日少量を」が最適だと思います。
理由としては
①水質ショックを軽減するために、一回当たりの換水量を抑えたい
②アンモニアは、たった1日でも増えます
③水温が上がるほど、日々水が傷みます
④ろ過バクテリアの排出を、最小限に留めたい
⑤水槽の立上げから1カ月程度経過すると、硝酸塩が増えだすので、脱窒(ダッチと読み、貯まった硝酸塩を排出する意味です)のために換水したい
私が毎日少量の換水を推奨する主な理由
私は、毎日少量の水換えを心掛けています。
その実現のために、屋外は「かけ流しシステム」を作りました。
『ホント!?』とビックリされる方もいると思いますが、特に暑い時期はどんどん水が傷みます。
日々メダカを観察していれば、夏に水換えをせず二日も放置すると、メダカの泳ぎが悪くなるのを実感できる思います。
特に、バクテリアがいない新しい水道水を使う場合は、毎日の換水を欠かさない方が安心です。
ちゃんとろ過バクテリアを増やしていた水槽は別ですよ。
少量の水換えの”少量”ってどれくらい?
換える水の量は日々異なります。
ここを伝えるのが最も難しいのですが、私は以下の2点を換水量の目安にしています。
①泳ぎの様子が最高の状態に戻るまで
②エアレーションの泡の泡切れが良くなるまで
特に②の泡切れなどは、初心者の方でも簡単に見分けができると思います。
先程のかけ流しの動画に戻って、一番手前のトロ舟の泡を見てください。
ブクブクと沸いたエアレーションの泡が、割れずに端まで流れているのが分かると思います。
これが、傷み始めた水の典型です。
成分を分析したわけではありませんが、余分な有機物が増えると、泡が割れにくくなるようです。
①の泳ぎの状態については、下の動画をご覧ください。
私の感覚的な採点で
最初の動画は、調子が悪いのも数匹いますが概ね元気レベル80点
2番目の動画は元気レベル30点かな・・
もし2番目の動画よりメダカの泳ぎが悪かったら、危険なので直ぐに1/3~半分くらい水換えをしてください。
金魚も同様で、元気レベル100だと本当に金魚?と思うくらい元気に泳ぎますよ。
時間を掛けて少量の水換えを繰り返して、メダカの泳ぎと泡切れが回復したら今日の水換えが完了です。
具体的には、全体の1/10くらいの水を桶ですくって捨てて、その分新しい水を足して1時間程度様子を見てください。
それでも元気が戻らなかっらた、少し時間を置いて更に1/10換えを繰り返します。
可能なら、注水に点滴容器を使うと安心です。
点滴容器の作り方は、以下の記事をご覧ください!
毎日水換えしていたらバクテリアが増えないのでは?
安心してください。
毎日水換えをしていても、換水が少量なら徐々にバクテリアは増えていきます。
バクテリアが増えてくると、一回の換水量を減らしても泡切れ良く、メダカも元気な状態を維持できるようになります。
ただ、見た目で判断するよりも、アンモニア検査薬で検査する方が確実なので、定期的な検査をおススメします。
アンモニア検査の詳細については、以下をご覧ください。
【STEP2】本当に毎日少量だけで大丈夫なんですか?
ココが大切です!
いきなりメダカが調子を崩したり、何度水換えをしても調子が戻らない場合は、水中に有害物質が増えている可能性があります。
そのような場合は、例外的に半換水以上の水換えを行ってください。
毎日少量の換水をしていても、ガクッと調子が悪くなることがあります。
日々掃除していても、カビが生えたとか、家具の後ろにホコリが溜まったみたいな感じですかね?
綺麗に見えても、ゴミが溜まれば定期的な大掃除が必要です。
大幅な換水は、バクテリアが減るなどの弊害があります。
ですが、極端にメダカの調子が悪くなった時には、割り切ってしっかり水換えをしてください。
phやアンモニアの検査について
私は「ph」や「アンモニア」の濃度を、2週間に1回は確認するよう心掛けています。
それがアンモニア中毒などで、全滅事故を起こさないために必要な対策です。
検査薬の詳細は、以下のリンクをご参照ください。
【STEP3】なぜ水換えを〇日置きに〇〇%水換えって表現するの?
ここからは、個人的な考えですが・・・
一般の愛好家さんが、毎日水換えするのは大変ですよね?
それに、STEP1で説明した水の見極めには、ある程度の慣れが必要です。
ですから、飼育が初めての方への無難な目安として「〇日おきに〇〇%水換え」と表現するのだと思います。
熱帯魚のように数が増減することが少なく、大型のろ過装置を使って飼育する場合は、この水換えのやり方でも問題ないと思います。
ただ、メダカは数が増えやすく、ほぼろ過フィルターも使わないので、まめな水換えが安心です。
店内の水槽はろ過装置が効いているので、毎日までは水換えしません。
魚の調子を見ながら不定期に水換えをしています。
ただ、基本の「少量をこまめには」屋外飼育と同様です。
そして、直近の水換え状況とメダカの体調変化を記録する意味で、写真のように水換えの履歴を記録しています。
こうしておくと、放置しすぎたポツポツ死事故の防止や、リセット候補の判断に活用できます。
最後に
ここまで、私の水換え頻度や量について書かせていただきました。
飼育を始めたばかりの方は、〇日ごとに〇〇%の水換えでも仕方がないと思います。
ただ、ある程度経験を積まれたら、徐々にメダカの様子を見ながら水換をしてみてはいかがでしょうか?
最初は難しいと思いますが、慣れてくるとメダカの調子が良くなるのを感じることができると思います。
この記事が、みなさまのお役に立てると嬉しいです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
もっと水質管理について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。