みなさまは、突然メダカが「くるくる回る」ように泳ぐのを見かけて、ビックリした経験はありませんか?
私が、初めてメダカが「くるくる回る」のを見付けた時は、驚きのあまり体が固まって動けませんでした。
回り方は、縦回転だったり横回転だったり様々、まさにトンボ返り状態です。
とにかく、普段からは想像できないような激しい泳ぎ方なので、すごく焦ってしまいました。
実は、メダカが水槽やビオトープで「くるくる回る」ように激しく泳ぐ時は、何かしらの病気に感染したサインかもしれません。
よく観察して、メダカが病気に感染している兆候があれば、しっかりと治療・隔離・まん延防止対策をとることが大切です。
みなさまは、メダカが激しく「くるくる回る」ように泳ぐ光景を見かけた経験はありますか?
私が、初めてメダカが「くるくる回る」のを見かけた時には、目の前で起きている事態が全く理解できませんでした。
そして、本当にメダカが気が狂ったみたいに激しく泳ぐので、放っっておくと死んでしまうんじゃないかと不安になって、急いでネットで原因を検索した記憶があります。
色々と調べた結果わかった事は、メダカが激しく「くるくる回る」ように泳ぐ原因は、何かしらの病気感染の不快感が理由の可能性が高いという事でした。
もし、メダカが病気に感染しているようであれば、治療・隔離・まん延防止の対策をとる必要があります。
今回は、メダカが激しく「くるくる回る」時の、原因と対策、そして予防方法など飼い方のコツをまとめています。
※私が撮影して販売している五島列島の風景写真です
(c)katy.shot – 画像素材 PIXTA –
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①激しく泳ぐメダカを見かけたら考えるべきこと
②病気の原意になる水質ショックとアンモニア中毒について
③そのほか病気の予防と対策について
激しくドリルのように「くるくる回る」メダカを見かけたら病気の初期症状かも?
先程も書きましたが、メダカが激しく「くるくる回る」のを見かけた時は、メダカが「白点病」や「尾ぐされ病」などの病気に感染した初期症状の可能性があります。
メダカは病気に感染すると、その不快感から激しく暴れるように泳ぐようです。
つまり、メダカくるくる回るのは、病気に感染にした時の泳ぎ方の一つだとお考え下さい。
もし、メダカが「くるくる回る」のを見かけたら、水槽全体に病気感染が拡大する前に、急いでメダカの隔離や水換えなど水質改善を行う必要があります。
メダカが「くるくる回る」時点では、まだ病気は感染初期の場合が多いので、しっかり観察して早期に予防や治療を行うことが大切です。
メダカがくるくる回る時に考えられる主な原因
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ここでは、いったん病気と決めつけずに、様々な可能性を検証してみましょう。
メダカが異常な動きをした時に考えられる原因は、以下のようなものがあります。
メダカが病気に感染した初期症状の可能性
冒頭でも書きましたが、メダカが病気に感染した時や体に寄生虫が付いた時、その不快感から逃れようと、激しく「くるくると回る」ように泳ぎ「暴れる」ことがあります。
水槽内の水質悪化の可能性
最終的にメダカが弱る原因になり、病気の感染にも繋がりますが、水槽内にメダカにとって有害なアンモニアや亜硝酸が蓄積してくると、メダカがガラスに沿って上下に泳ぐなどの行動をとることが多いです。
phや水温など環境悪化によるストレス
雨の降り込みや気温の急変による、大幅な水温やphの変化によって、メダカが強いストレスを感じると、メダカは底砂や水草、水槽の壁などに体を擦り付けるような泳ぎをします。
ただし、これは産卵時期にもみられる行動なので、水草などに卵を産み付けるためのアクションなのか、ストレスによる不快感なのかを冷静に見極める必要があります。
難しいことはなくて、日々ちゃんと観察をしていれば、最近産卵をしていたメダカかどうかは区別できますよね?
メダカのストレス行動には、激しく泳ぎ回るほかに、逆に水槽の底や水面でジッと動かなかったり、食欲が落ちるなどの反応もあります。
メダカが「くるくる回る」ように回転した時の対処と治療方法について
いきなり”キチンと観察・しっかり予防や治療”って言われても、具体的に何をしてよいのか分からずに困りますよね。
具体的な対策について以下にまとめてみました。
そして冷静になって以下を確認してください。
①最近その水槽に何か変化を与えなかったか?
②逆に長期間水換えせずに放置していなかったか?
などを振り返ってみてください。
もし、上の内容で思い当たることがあれば、早めの対策と改善が必要です。
メダカを健康に飼うためには、日々の観察が凄く大切です。
例えばメダカの飼育場に急な大雨が降りませんでしたか?
急な大雨で、メダカの水槽に、たくさんの雨水が入りませんでしたか?
メダカにとって水温1℃の変化は、人間が感じる気温変化の5℃に匹敵するショックとストレスと言われています。
私たちも、短い期間で頻繁に気温が上下すると、風邪をひいたり熱中症に感染したりと体に異常が出て、健康面で大きなダメージを受けますよね。
メダカも人間と同様で、水槽に冷たい雨が大量に降り込むと、短時間で水温が変化する原因になり、メダカはストレスから、私たちの想像以上にダメージを受けてしまいます。
①雨のphは弱酸性なので、大量の雨が水槽に降り込むと、急激に飼育水が弱酸性に傾いてしまう
②季節にもよるが、雨の温度は5℃程度と地上の水より冷たいので、冷たい雨が大量に水槽に降り込むと、水槽の水温が一気に下がってしまう原因になる
①②の影響から、雨が大量に降り込むと、メダカがphや水温の変化に耐えられず、ダメージを受けて弱ってしまいます。
水温管理は大切です。
上見(上から眺める飼育方法)が多いメダカは、このような浮かせるタイプの水温計があると便利です。
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メダカを健康に飼うためには、日々の温度管理が凄く大切です。
メダカのph・水温ショックと雨除け対策については、以下の記事にまとめています。
波板などを使って、雨が降る前に水槽に蓋をして、雨水が入らないように雨除け対策をすることが、メダカの健康を保つ上で大切なことです。
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今では、このようなテラス屋根ができたので、よほど大雨でもなければ、雨除け対策は不要になりました。
それまでは”すだれ”などを使った雨除けを欠かしませんでした。
他のメダカへの感染防止対策と隔離と水換えの必要性
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基本的に他のメダカへ病気が伝染することはないのですが・・・
雨の降り込みが原因の場合、実際に「くるくる回る」ように泳いだメダカだけでなく、同じ水槽にいた他のメダカ達も、phや水温変化のダメージで衰弱している可能性があります。
メダカの水温ショックは、人間が風邪ひいたのと似たようなものです。
ですから、メダカが水温ショックを受けると、体の抵抗力が下がり病気に感染しやすい状態だと言えます。
衰弱したメダカへの対応は、時間をかけて優しく1/5~1/10の水換えを繰り返し、心配な場合は追加で塩浴などを行い、早期にメダカの体力を回復させることが大切です。
水換えについては、以下の記事で詳しく解説しています。
メダカを隔離する際に発砲スチロールの水槽を準備しておくと、水温を安定させやすいので、治療効果の向上が見込まれます。
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メダカの健康回復のための水換えなのに、逆に水温やphショックでストレスを与えては意味がありません。
特にメダカの回復のための水換えは、点滴式の水換え容器などを使って、優しく足し水することをおすすめしています。
その他、「プロテクトX」などの粘膜保護剤を使用すると、メダカの体力を温存する効果が期待できます。
メダカの優しい水換えに、点滴式の水合わせ容器が最適です。
水合わせ容器については、以下に私のDIY記事のリンクを載せていますが、手作りが苦手な方は、市販の水合わせ道具の使用を検討してください。
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成魚で元気なメダカの水換えでは、点滴式の水合わせだけでなく、このようにチョロチョロ注水を使うこともあります。
これが、私も愛用の粘膜保護剤「プロテクトX」です。
粘膜保護剤を使用すると、メダカが体の表面の粘膜を維持するために使っている体力、回復のために使うことができるので、病気やショック症状からの回復速度が速まります。
「プロテクトX」の成分にカルキ抜きも含まれているので、メダカの健康のためにカルキ抜きとして定期的に使ってみてください!
メダカが元気になるのを実感できますよ。
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メダカの体力回復には塩浴(塩水浴)治療がおすすめ!
塩浴(えんよく)とは、治療用の荒塩で濃度が0.5%程度の塩水を作り、塩水の中でメダカを泳がせて、体力を回復させる治療法です。
使用する塩は、普通の塩でも大丈夫ですが、粒が細かい塩では水に直ぐに溶けてしまい、急激に塩分濃度が上がるため、かえってメダカに負担をかける恐れがあります。
もし、粒の細かい塩で塩浴(塩水浴)をする場合は、複数回に分けて塩を添加するなど、急激に塩分が濃くならないための工夫が必要です。
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(重要)市販の塩を選ぶ際は、アミノ酸などの添加物が入っていない、100%天然塩の製品を選んでください。
塩浴中の足し水や水換えの際に、大幅に塩分濃度が変化してメダカがダメージを受けないために、塩分濃度計を準備して、塩分濃度を計りながら足し水を行うと安心です。
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日々忙しいみなさまが、時間を掛けて塩分濃度を管理することは、とても手間暇がかかります。
コストはかかりますが、お忙しい方ほど治療専用の塩を活用する方が、お手軽で安心感が高いと思います。
弱アルカリ性を維持する効果がある”牡蠣殻(かきがら)”の使用方法と注意点
酸性雨対策として、phを酸性からアルカリ性に戻す効果がある牡蠣殻の導入が有効です。
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”牡蠣殻”は、phが酸性に変化すると、貝殻の表面が酸に侵されてカルシウム分が溶けだすので、水をアルカリ性に保つ効果があります。
ビオトープや外飼いで、水槽の中に雨が降り込む可能性がある方は、phショックの予防に牡蠣殻の導入をおすすめします。
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メダカの「phショック」と「アンモニア中毒」の対策について
ここからは、メダカのショック症状と、アンモニア中毒の詳細について、解説させていただきます。
メダカを衰弱させるphショックとは
※ph(ぺーハー・ピーエッチ)とは酸性・アルカリ性・中性を数字で表した指標です。
数字が7より小さいと酸性で、高いとアルカリ性を表します。(ph7が中性です。)
「phショック」とは、水合わせをしないでメダカを新しい水に入れたり、大量に水換をした場合に、メダカが急激なphの変化に耐えられず、ストレスを受けてしまうことを指します。
同じ飼育場の別の水槽への引っ越しであっても各水槽ごとにphは異なるので、選別網ですくってポイっのように乱暴にメダカを移動していると、メダカがphショックを受けて衰弱する原因になります。
例え、僅かの移動であってもph変化には注意が必要です。
メダカを網ですくって、隣の水槽へ”ポイっ!”ていうのは厳禁ですよ!
先程も書きましたが、メダカの移動や、水換えの際は、点滴式の水合わせ容器を使って、しっかり水合わせをしてあげてください。
phは飼育に使用している水が水道水か、井戸水か、湧き水かでも差が出ます。
また、水道水であってもお住まいの地域ごとに僅かですが差があります。
基本的に水道水のphは7.3くらいの弱アルカリ性が一般的です。
しかし、水が汚れたり、雨が降り込んだり、グリーンウォーターに変化するなど様々な要因でphは変化します。
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飼育水がグリーンウォーターに変化するだけで、phはアルカリ性に変化します。
同じように並べている水槽でも、メダカの糞などで水が汚れると、硝酸塩や亜硝酸などの影響でphは酸性に傾きます。
また、飼育水がグリーンウォーターに変化したり、牡蠣殻などが添加されていると、phはアルカリ性へ変化します。
また、雨が降り込むと、雨水の中の酸の影響で、水質は酸性に変化します。
その他、phは水槽の底にソイルや赤玉土を敷くと酸性、砂利を敷くとアルカリ性に変化します。
ですから、似たような場所にある飼育水槽であっても、各水槽ごとにphは異なっていますので油断しないようにしてください。
グリーンウォーターの濃さだけでも、phは違ってきますからね!
そのため、ご自身の飼育場での移動であっても、水槽ごとにphが異なるものとご理解いただき、油断することなく慎重な水合わせをおすすめします。
以下の記事に、基本的なphの知識をまとめています。
実は、初心者の頃は上級技術とphを軽視していたのですが、今ではその事をすごく後悔しいます。
phをちゃんと意識していれば、どれだけのメダカを守れたのでしょうか?
phの維持は魚の体調管理にとても重要ですからご注意ください。
phは、以下のような用品で確認ができます。
機械式のph測定器の方が、繰り返し使えてコスパが良いのですが、使用しているうちに値の精度が狂うので、定期的な基準値の調整が必要です。
私は、定期的な購入の必要があっても、値が狂ってしまうリスクがないので、ph検査は液体の検査薬を愛用しています。
その他、いわゆるリトマス試験紙タイプの用品もありますが、色変化が鮮明でなく、細かな値を判断するのが難しいので、メダカの飼育にはおすすめしません。
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メダカの死因にもなる危険なアンモニア中毒の特徴
夏の暑い時期は、アンモニア中毒が発生しやすいです。
特に「夕方見たら突然死していた」みたいな経験がある方は、必ず以下の内容をご確認ください。
アンモニアはメダカに限らず、観賞魚に強い毒性を示します。
餌の食べ残しや、メダカの糞、死んでしまったメダカや植物プランクトンなどの死骸が、バクテリアに分解されると、アンモニアが発生します。
アンモニアは、最終的にバクテリアによって、硝酸塩など毒性が低い物質に分解されるのですが、水換えをしたばかりに水にはバクテリアが少ないので、分解が追いつかずにアンモニアが溜まってしまうことがあります。
アンモニアの中毒を防ぐためには、アンモニアの材料になる不要な有機物を増やさないように、適切な餌の量を守り、こまめな掃除を心掛けることが大切です。
メダカなど観賞魚飼育で、最も怖いのがアンモニアです。
アンモニアの害については、以下の記事で詳細にまとめていますので、興味がある方はご確認ください。
水槽の底に大量の餌が残ってしまうと、餌が腐ってアンモニアが増加します。
「ちょっとくらい餌が残っても大丈夫」と油断していると、すごく危険なのでご注意ください。
餌の危険性や、適切な餌の管理については、以下の記事をご参照ください。
有害な「アンモニア」は、水中に存在する「硝化バクテリア」によって、より毒性が低い硝酸塩などに分解されていきます。
しかし、新しい飼育水にはバクテリアが定着していないため、アンモニアの分解が進まず、水中にアンモニアが蓄積されていきます。
そのため、新しく水を張ったばかりの水槽や、水換えをしたばかりの水槽は、アンモニアが蓄積されている可能性が高いので注意が必要です。
だから、水槽を立上げた当初は、まめな水換えが必要なんですよ。
対策としては、市販のバクテリア剤の使用や、調子が良い他の水槽の水をバクテリアの種水として添加するなどの方法があります。
正直いって、経験を積んだ今でも、水換えと水換えタイミングの判断は慎重にやっています。
「アンモニア中毒」を警戒して頻繁に水換えを行うと、飼育水に増えたバクテリアを減らしてしまう結果になり、多すぎる水換えがアンモニア中毒の原因になる場合があります。
だからといって、水換えに慎重になり過ぎると、アンモニアの排出が追い付かず、アンモニア中毒でメダカに致命的なダメージを与えてしまう場合があります。
このあたりが、水換えのジレンマと言えます。
適切に濾過に必用なバクテリアを増やすための環境整備について
上に、水換えのジレンマを書きましたが、正直言ってバクテリアの増減に悩むくらいなら、水換えの都度しっかりバクテリア剤を添加する方が安心です。
私は、管理する水槽が多いので、一か月で「GEXサイクル500ml」を4本使用しますが、一般のご家庭でしたら1本でも数か月はご使用いただけると思います。
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以下の「ベストバイオ」に含まれる濾過バクテリアは、水を張って1週間もすると自然に増えるので、それほど重要ではありません。
しかし、水換え初期などに水が白濁りした時や、水槽の汚れがひどい時には、ベストバイオを添加すると、早めの改善が期待できます。
予算的に余裕がある方は、「ベストバイオ」まで準備しておくと、より安心です。
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環境によってアンモニアの毒性が変化する要素
アンモニアって、無毒なアンモニウムイオン(NH4+)と有毒なアンモニア(NH3)をウロウロと変異してるんです。
つまり、アンモニアの総量が同じでも、常にその毒性は変化しています。
アンモニアがNH4+とNH3のどちらに偏るかには、様々な条件があります。
以下に詳細をまとめていますので、ご確認ください。
水温やphが上昇(アルカリ性に傾く)すると、水中の無毒なアンモニウムイオン(NH4+)が、どんどん有毒なアンモニア(NH3)に変異して行きます。
具体的には、夏場で急激な水温上昇が起きやすい時期や、グリーンウォーター(=弱アルカリ性)化が進みやすい時期、雨の降り込みによるph対策で牡蠣殻を添加した直後などは、phが弱アルカリ性へ変化しやすいので、アンモニアのNH3化(有害化)が加速します。
そのため、夏場の気温上昇時は、アンモニア中毒による突然の全滅を警戒をしてください。
私の暑さ対策の様子です。
夏の暑い日に不幸にもメダカが全滅したからと言って、簡単に水温が上がって茹で上がったのかもとは判断しないでください。
私の経験では、水温上昇によるアンモニア中毒が原因であることが多いです。
暑い日にメダカが一水槽全滅した時、他の水槽のメダカが元気な場合は、高い水温による茹で上がりではなく、アンモニア中毒が起きた可能性が高いです。
そのような場合は、必ず他のメダカの水槽のアンモニア濃度を再点検してください。
アンモニア中毒を未然に防ぐためには、定期的にアンモニア濃度を把握することが大切です。
アンモニア濃度の把握には、長年の飼育経験も役立ちますが、私は確実にアンモニア濃度を確認するために、検査薬を利用したアンモニア測定をおすすめします。
経験だけでは、アンモニアが出てそうなことは分かっても、正確な危険度までは確認できません。
確かにアンモニアの危険度の判断に、経験や勘も重要ですが、過信し過ぎないことが大切です。
アンモニア検査薬を使用すると、初心者でも確実に飼育水の汚れ具合を確認できます。
加えて、水換えの都度バクテリア剤を添加してあげて、定期的に濾過に必用なバクテリアを補うと、水質の安定感がグッと向上します。
「専門的な薬剤は初心者には必要ない!」ではなく、「初心者だからこそ必要!」とお考えいただき、経験が少ない方ほどアンモニア検出薬の活用をおすすめいたします。
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一般的にアンモニアを分解する濾過バクテリアは、好気性バクテリアに分類され、好気性バクテリアは酸素がある状況下で活発に繁殖します。
好気性って酸素が好きってことだよ!
好気性バクテリアの場合は、住処となる濾材の近くに、優しくエアレーションを掛けたり、濾材を酸素の通りがよくなるように間隔をあけて配置すると、バクテリアの増殖を促進する効果があります。
基本的に、メダカにとって悪いバクテリアは嫌気性と言って酸素を嫌います。
ですから、水の通りが悪いと、酸素が減って悪いバクテリアが増えるので、悪いバクテリアの対策の意味でも、エアレーションや水槽内の水の通りを気にすることは大切です。
加えて、アンモニアを分解するバクテリアは、弱アルカリ性と28℃~30℃の水温が活発に増殖する条件と言われています。
ですから、ヒーター加温や牡蠣殻の導入も、バクテリアを増やす方法として有効です。
!?
それって有害なアンモニア(NH3)が増える条件と同じだよね。
実は、バクテリアが増殖しやすい環境と、アンモニアが有害化しやすい環境は同じです。
ですから、どんな時も油断は禁物ですのでご注意ください。
バクテリアが増えるまでの過程について
そのため、最低限必要なバクテリアが増えるまでには、水を張ってから約1ケ月、生き物を入れずにろ過措置だけを空回しする必要があると言われています。
※水槽の空回しとは、水槽に魚を入れずに、酸素と濾過フィルターだけを稼働している状態です。
できれば、水槽を設置してから1か月は水槽を空回しして、それからメダカを入れる方が、バクテリアが増えて水質が安定するので安心です。
どうしても一定期間の空回しが難しい場合は、最初の1か月間はメダカの様子を観察しながら、3日に1回1/10~1/3程度の水換えを行って、増え過ぎたアンモニアを捨てるようにしてください。
参考ですが、私はメダカを水槽に入れて最初の1か月間は、ほぼ毎日水換えをしています。
水槽にメダカを入れたばかりの頃に一番安心なアンモニア対策は、バクテリア剤の添加です。
絶対ではありませんが、可能な限りバクテリアの添加をおすすめします。
バクテリア剤を使わずに、調子のよい水槽の水を、バクテリアの種として使用する方法もあり、これを「種水」と言います
その方法も正しいのですが、経験が浅いうちは、必ず検査薬でその水にアンモニアが増えていないかを確認してください。
実は、調子が良さそうに見えても、アンモニアが増えて調子が崩れる寸前だったみたいな場合があります。
ご注意ください。
1/2以上の急激な水換えを行うくらいなら、新しい水槽を作って丁寧に水合わせをしながら引っ越しする方が、メダカにとってショックが少なくて安心な場合もあります。
急にメダカの調子が落ちた場合は、何度もジャブジャブ水換えをするよりも、水槽の引っ越しが安全な場合もあるので、テクニックとして頭の片隅に置いててください。
メダカが「くるくる回る」と激しく回転するのは白点病や尾ぐされ病の初期症状の可能性
メダカが急に「くるくる回る」時は、白点病や尾ぐされ病の不快感からの反応かもしれません!
メダカが「くるくる回る」のを見かけたら、先ず「まん延対策」のために、該当のメダカを隔離して、速やかに「水換え」を行ってください。
また、原因が何かしらの水質ショックの可能性が高いので、同じ水槽の他のメダカも同様のショック症状で衰弱している可能性があります。
できれば「塩浴」など、早目の対処を行うと安心です。
メダカの病気の詳細については、以下のリンクからご確認いただけます。
最後に
メダカが変わった動きをした場合は、殆どが病気の兆候や初期症状と考えて間違いないと思います。
メダカにとっての水は、人間にとって空気と同じです。
急に寒くなったり熱くなったり、長期的に汚れていては、メダカが健康を害して調子を落とすのも想像できますよね?
そんな時、人間だったら急いで窓をあけて換気しますが、メダカ達は自分で水換えをできません。
大事なメダカ達の健康のためですから、可能な限り早期発見・早期治療を心掛けて末長く可愛がってあげてください。
この記事が、みなさまのお役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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