みなさまは、尾びれが溶けて短くなったり、ヒレ先が真っ赤になってボロボロになっているメダカを見つけて、びっくりした経験はありませんか?
私は、初めて松井ヒレ長幹之メダカをいただいて育てた時に、「尾ぐされ病」に感染させてしまい、すごく慌てた経験があります。
「尾ぐされ病」はフレキシバクタ―・カラムナリス菌の感染症で、もしメダカのヒレが溶けていたら、尾ぐされ病の可能性が高いです。
もし「尾ぐされ病」が気になる方がいらっしゃいましたら、この記事を読んで、重症になる前に対処してあげてください。
みなさまは、急にメダカの尾びれが溶けてしまってびっくりした経験はありませんか?
特にロングフィン(ヒレ長)メダカの飼育でよく見かける光景ですが、もしかすると「尾ぐされ病」という病気の感染が原因かもしれません。
もし、メダカが尾ぐされ病に感染してしまったら、最悪はメダカが死んでしまうこともある危険な状況です。
もし感染を発見したら、どのような対処をしたら良いのでしょうか?
今回は、メダカの尾びれが日に日に溶けてボロボロになってしまう、尾くされ病の原因と予防と治療方法について解説をさせていただきます。
尾ぐされ病(尾腐れ病)とは
尾ぐされ病は、メダカを飼育する中でポピュラーな病気です。
特にロングフィンタイプの飼育では、本当に頭を悩まされる病気のひとつです。
尾ぐされ病の初期症状は、ヒレの先端や縁が白く濁り、ひどくなるとヒレの周囲が赤く充血したりヒレが溶けてしまったりします。
また尾ぐされ病は、ヒレが溶けている傷口に、水カビ病も感染することが多く、気が付いた時にはメダカが弱ってしまっていて、回復が困難になってしまうことが少なくありません。
尾ぐされ病の主な原因とカラムナリス細菌
尾ぐされ病の原因はカラムナリス菌の感染症で、その切っ掛けとして
①水質悪化
②選別時のスレ傷
③魚の免疫力の低下が考えられます。
その中でも、水質の悪化が最も多い発病の切っ掛けと言えます。
カラムナリス菌は常在菌と呼ばれ、飼育水の中に常に存在しています。
メダカが健康で体力十分であれば、カラムナリス菌の感染を跳ね返せます。
しかし、長期間汚れた水の中でメダカが生活していると、メダカの体力は低下し免疫力も下がってしまうため、感染のリスクが高まり重症化しやすくなります。
人間が睡眠不足などで疲れがたまると、風邪をひきやすくなるのと同じ原理ですね。
カラムナリス菌の伝染力はとても強いため、何もしない状態での自然治癒は難しく、そのまま放置してしまうと全身に菌が感染し、全身が白い粘膜で覆われ、最終的に衰弱死してしまいます。
スレ傷対策には、プロテクトXの使用がおススメです。
水質悪化対策については、以下のリンクからご確認いただけます。
尾ぐされ病の治療方法とグリーンFゴールドを使用した薬浴の効果
治療は薬浴と塩浴を併用してください。
尾ぐされ病の治療は抗菌剤で薬浴させることが一般的です。
また、直接の治療ではありませんが、あら塩などを用いて、飼育水をメダカの体液の濃度に近い5%の塩水にする(塩浴)とメダカの体力を回復させる効果があります。
治療にあら塩を使用するのは、あら塩は粒が大きく緩やかに塩分が溶けだすので、粉状の塩に比べてメダカに水質ショックを与えにくいからです。
更に薬浴と塩浴を併用すると一層の治療効果が期待できます。
私が使っているのは、治療用の塩とこの2つの薬品です。
メチレンブルーでも殺菌効果がありますが、重度の場合は単価が高いのですがカラムナリス菌に効くグリーンFゴールド顆粒を使用する方がより効果的だと思います。
あら塩の方は、お近くのホームセンターなどでも購入できると思います。
塩浴については、こちらをご覧ください。
最後に
メダカの飼育において「尾ぐされ病」や「ミズカビ病」は本当に悩まされる病気です。
しっかり観察しながら大切に飼育していても、選別時にうっかりつけてしまったスレ傷や、急な雨で飼育容器へ雨水が入ってしまうと、phや水温変化によるショックで発病させてしまうこともあります。
対応策としては日々の観察と雨の予測など丁寧な管理が必要ですが、どうしても完全に避けて通ることはできません。
この記事で治療法などをご参考にしていただき、大切なメダカの回復に役立てると幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
せっかく尾びれの記事でしたので、ヒレの伸ばし方の記事のリンクも載せておきます。
この記事と併せてご覧ください。