
みなさまは、冬の間のメダカの飼い方って完璧ですか?

冬のメダカの飼い方の基本は『餌やりをしない・水換をしない』が原則なのですが、私は何年冬越しをやっても、餌を切る(止める)タイミングが適切か不安でドキドキでした。

メダカ飼育で冬の餌切りと春の目覚めは年に1回しか経験できない大イベントですから、不安になるのも当然ですよね。

寒くてメダカの活性が下がる時期に、餌を与えてはいけないことをわかっていても、いきなり餌を止めてしまうと、なんだかメダカが餓死しそうで怖いですよね。

それに、長期間メダカ水槽の水換えをしないっていうのも怖くて不安でした。

みなさまはメダカの冬の飼い方で、私みたいな不安を感じることはありませんか?

もし、冬のメダカの飼い方を不安に思う方がいらっしゃったら、今回はメダカの冬支度についてまとめていますので、是非ご覧になられてください。

みなさま、メダカの冬支度の基本はマスターしていらっしゃいますか?
冬のメダカの飼い方は、他の観賞魚の飼育に比べて少々特殊なので、冬を何回経験しても不安な方も多いのではないでしょうか?
秋から冬にかけての冬支度も、暖かい春の目覚めも、毎年一回だけしか経験ができないので、なかなか飼い方の理解が深まらないし、1回や2回では完全にマスターはできませんよね。
私も、メダカ飼育を始めたばかりの頃は毎年の冬支度が不安でしたから、特に初心者のみなさまが不安になるのも当然だと思います。
そこで今回は、私の経験を中心にメダカの冬支度と冬の間のメダカの飼育方法について、詳しく解説をさせていただきます。
冬にメダカの冬の飼い方で餌切り(餌を止める)タイミングについて


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メダカは寒くなって水温が10℃以下に下がると餌を食べなくなるので、餌の食べ残しで水が汚れないように、秋口から冬の間は餌を与えません。

では、どんなサインを目安に餌やりを止めたら良いのでしょうか?
冬にメダカの餌やりを止める餌切りのタイミングとは

メダカの餌やりを止めるタイミングに、明確に水温が何度という定義はありません。
定義がないといっても、秋が深まり水温が10℃を下回るようになると、メダカたちは水槽の底でジッと動かなくなり、餌をあげても食べようとせず冬眠のように一日を過ごすようになります。
そういった兆候が現れたら、餌をあげても食べ残された餌で水槽の水を汚すだけなので、餌を食べようとしないメダカに、無理に餌やりをしないようにしてください。
水温10℃以下を目安にすると、殆どの地域の方は、餌を止めるタイミングが11月前後になると思います。
ただ、お住いの地域やその年の気候次第で水温に差が出ますので、11月にこだわらず、環境に応じて概ね平均水温が10℃を下回る頃を、餌切りの目安にすると失敗がないと思います。


メダカの外飼いやビオトープの水温管理には、浮かせておくタイプの水温計が便利です。

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寒くなってメダカ水槽の水温が10℃に迫ってきたら、1日1日少しずつ餌の量を減らしていきながら、だんだんと冬眠に向けてメダカの体調を調整をしてあげると安心です。
10月~11月にかけての秋口は、肌寒い日ばかりでなく、時々暖かい日もあります。
もし、気温が上がりメダカが活発に活動するような日があれば、メダカの食い付きを見ながら少しだけ餌を与えても大丈夫です。

ただし、メダカの餌切り期間中に特別に餌を与える場合は、しっかりメダカの様子を観察しながら少量を与えてください。
①いきなりメダカをお腹いっぱいにさせてしまうと、メダカの消化機能がたくさんの餌に対応できず、メダカが消化不良を起こして死んでしまうリスクがあるから。
②暖かい季節のようにはメダカの活性が高くないので、メダカが餌を食べ残すリスクが高くなり、食べ残しが腐って水質を悪化させる原因になるから。

メダカの餌の食べ残しの怖さについては、以下の記事をご覧ください。
メダカの冬の飼い方に適切な水換え方法とは


冬に向けての餌切り工程が終わり、メダカが糞をしないようになれば、水槽の水も汚れにくくなります。

冬に向けて水換えを控え始めると、濾過に必要なバクテリアが増殖し始めます。

寒い時期は、水温が下がり水も傷みにくくなるので、メダカの餌切りが終わり1ケ月もすれば、殆ど水換えは不要になります。

私は、餌切りを始めた2~3日後に、今年最後の水換えをしたら、念のためにバクテリア剤を添加して、そこからは様子を見ながら春まで水換えを止めるようにしています。

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①できるだけ穏やかな環境でメダカが冬眠できるように、水温やphなどの環境変化を抑えるため。
② ①を踏まえて、水槽内の水の浄化手段を水換えメインから、濾過バクテリアを活用した生物濾過へ完全移行させるため

濾過バクテリアを活用した水の浄化方法は、以下の記事をご参照ください。

水槽内にバクテリアが定着しやすいように、冬の間だけでも砂利などを水槽の底に敷くと安心です。

水槽に砂利などの底砂を敷くメリットについても、以下の記事をご覧ください。

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先程も書きましたが、最後の水換えをしたタイミングで、市販のバクテリア剤などを添加してあげると、更にメダカの冬眠時の環境を向上できると思います。

バクテリアの濾過効果については、以下の記事でご確認いただけます。
真冬に更に寒さが増してきたらエアレーション(ブクブク)も止める

濾過に必用なバクテリアは、エアレーションを掛けている方がよく増えますし、水も流れがありある程度循環する環境の方が傷みにくくなります。

でも、メダカの冬眠後もエアレーションをしていると、水面で弾ける泡の音や水流が、メダカの冬眠の妨げになりますし、エアレーションには水温を下げるデメリットがあります。

ですから、メダカが寒くなって全く動かなくなったら、そっとエアレーションを止めてあげてください。

エアレーションをしない方が、メダカにとっては静かで過ごしやすい環境だと思います。


これは昨年の冬の写真ですが、割と暖かい五島市でも、年に数回はうっすら氷が張る日もあります。

参考ですが、大型水槽の中にある植木鉢には、濾材として砂利や日向ボラ土などを入れています。

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メダカ水槽の底砂濾材に関しては、以下の記事をご覧ください。
メダカの冬越しの水槽のサイズや材質・置き場所などについて


いくら冬の期間はメダカが冬眠をするといっても、あまりに寒すぎるとメダカが可哀そうなので、少しでも水温を高くする工夫をしてあげてください。

ただし、寒さよりも水温の変動の方がメダカのストレスになるので、1日のうちで水温変化が少ない場所を、水槽の置き場所に選ぶことも大切です。
①水槽に発泡スチロールなど断熱効果がある素材を使用する。
①できる限り水量が大きな飼育容器を使い温度変化を緩やかにする。
②水槽の置き場所は雨が入らず日当たりが良い場所を選ぶ

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冬の間は可能な限りグリーンウォーターの中で冬眠させてあげる

基本的に、夏など気温が高い時期でないとグリーンウォーターは手に入りません。

でも、グリーンウォーターは、メダカの飼い方で最高の飼育水ですから、できる限りグリーンウォーターを活用したいですよね。

私は、あらかじめ暖かい時期にグリーンウォーターを作り、今年最後の水換えのタイミングで、水槽にグリーンウォーターを添加しています。

水槽の水がグリーンウォーターであれば、水も綺麗になるし、冬の途中でメダカが目覚めた時に、植物プランクトンがあるので餌に困らないですもんね!

とはいっても、春までに何度か水換えをすることもあるので、最終的には透明に戻ってしまうことも多いです。

【STEP6】そのほか水槽に入れるとよい効果が見込まれるもの

冬眠時のメダカ水槽には
①稲わら
②柿の葉
などを入れるとよいと言われています。
メダカ水槽に稲わらを入れる理由
稲わらや麦わらには、メダカの隠れ家になり寒さ対策になるほかに、納豆菌(濾過バクテリア・有機物分解菌)や納豆菌を餌にするゾウリムシなどの微生物を増やす効果があります。

つまり、稲わらや麦わらをメダカ水槽に入れておくと、バクテリアの力で水が綺麗になり、バクテリアが餌にもなるので、メダカの餓死を防ぐ効果が期待できます。

ただし、麦わらも無農薬のわらじゃないと、農薬がメダカに危険です!

わらを購入される場合は、このような製品もあります。

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メダカの水槽に柿の葉やマジックリーフなどを入れる理由

ベタなどの観賞魚に使用する、マジックリーフやアーモンドリーフと呼ばれる葉をご存じですか?
ベタやビーシュリンプなどを飼育される方だったらご存じと思いますが、水槽の中の菌を殺菌する効果がある、マジックリーフ(モモタマナの枯葉という葉っぱがあります。
ベタ飼育ではマジックリーフを直接水槽に入れて水を殺菌しますが、日本の柿の葉にも殺菌効果があるタンニンが多く含まれているので、水槽に柿の葉を入れるとマジックリーフと同様の殺菌効果があるんです。
ですから、水換えを減らす冬の間は、水の殺菌とメダカの隠れ家を兼ねて、水槽やビオトープにマジックリーフか柿の葉を入れてあげると安心です。

このベタの下に沈んでいるのがマジックリーフで、マジックリーフを水槽に入れると水が茶色に濁ります。

熱帯魚の世界では、この茶色に濁った水の状態をブラックウォーターと呼んでいます。


水槽にマジックリーフを入れておくと、食べ残しの餌やメダカの死骸に、水カビが出にくい事を実感できると思います。

それがマジックリーフや柿の葉に含まれるタンニンの殺菌効果の証明です。

お近くで安全に柿の葉の入手が困難な方は、ここからマジックリーフが購入できます。

マジックリーフはベタ飼育で使われていて、そのほか効果は実証済みです。

メダカの飼育でも、是非ご活用ください。

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柿の葉の絶大な効果については、以下の検証記事をご覧ください。
安全に越冬できるメダカの稚魚のサイズについて


私はメダカが可哀そうだから限界にチャレンジしたことはありません。

ですが、色々調べた結果、一般に餌切りのタイミングで1.5㎝を超えていないメダカの稚魚は、越冬が難しいと言われています。

ですから、私は1.5㎝の基準を満たさないメダカの稚魚は、安全な屋内で面倒を見るようにしています。
春先のメダカ目覚めの対応方法について
暖かい春が訪れて、水槽の水温が10℃を超え始めると、メダカたちが少しずつ動き始めます。
暖かくなりメダカが動き始めたら、止めていた餌やりを再開しても大丈夫です。
ただ、メダカが動き出したからと言って、いきなりたくさんの餌をあげると、メダカの内臓の消化の準備ができていないため、メダカが消化不良で死んでしまうリスクがあります。
ですから、目覚めから最初の1週間は、控えめに餌やりをするよう心掛けてください。

餌が少な目の方が、餌の食べ残しで水質を悪化させるリスクも軽減できます。
最後に
ここまで、なかなか経験できないメダカの冬の準備から、春先の飼い方についてご説明してきましたが、いかがでしたか?
冬の冬眠の準備も、春先の目覚めの飼い方も、年間に何度も経験できることではないので、初心者の方が冬の飼い方に慣れないのも当然だと思います。
私も、メダカの冬の準備は不安と研究の繰り返しで、メダカ飼育し始めて数年は毎年メモで手順を振り返りながら、恐々と飼育をしてきました。
特に初心者の方は、何年間か不安な時期もあると思いますが、頑張って冬の飼い方をマスターしてください。
この記事が、みなさまのお役に立てると嬉しいです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
