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みなさまは、メダカを稚魚から育ててどれくらいの期間で、産卵できるサイズまで大きくしていますか?
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メダカの成長が遅くて、すごく悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
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私も、メダカの繁殖を始めたばかりの頃、孵化から産卵まで2カ月以上かかっていましたが、最近は孵化から約1.5カ月で産卵するまでに短縮できました。
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どうして、こんなにも稚魚の成長速度に差が出るのでしょうか?
メダカの稚魚を成長速度を速くするメリットとは
![私が育てたマリアージュメダカの若魚。成長期のメダカのイメージ。](https://zakkaya-sun.shop/wp-content/uploads/2024/07/IMG_5637-edited.png)
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そもそも、稚魚を早く大きくするメリットには、何があるのでしょうか?
孵化後2週間までの針子を早く育てるメリットとは
2.メダカの一生でいちばん弱く、外敵に捕食されるリスクが高い稚魚の期間を短くすることで、生き0る確率を高めることができる。
孵化後2週間以内、サイズが5㎜以下の稚魚を針子と呼びます。
針子はとても小さく弱いです。
そのために、飼育環境を整えて成長速度を加速させていく技術は、メダカの生存率に直結する大切な技です。
また、成長速度を速めることは、品種改良の面でも、稚魚の成長が速い=年間に産卵する(累代できる)回数が多くなる=品種改良のスピードがアップするのでとても大切です。
メダカの稚魚を早く育てるデメリットについて
![私が育てた幹之メダカ。体外光のイメージ。](https://zakkaya-sun.shop/wp-content/uploads/2024/07/20201004_145026_1601792179560-2-edited.jpg)
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稚魚はゆっくり育てた方が、体外光が伸びやすいって知ってましたか?
メダカの稚魚を早く育てるデメリット
1.効果的にメダカの体外光を伸ばすことができる成長期間が短くなってしまう
稚魚を速く大きくするのにデメリットがあるの⁉と、びっくりされると思いますが、私が知る限り1つだけデメリットがあります。
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以上が、メダカを早く育てる唯一のデメリットです。
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体外光の伸ばし方については、以下の記事をご参照下さい。
メダカの稚魚の成長速度を速める飼育方法
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メダカの稚魚(針子)は、育てる環境を整えてあげるだけで、成長速度が速くなります。
成長過程に合わせてメダカの稚魚を大型水槽へ移すことの重要性
![トロ舟でメダカを広々と飼育している様子](https://zakkaya-sun.shop/wp-content/uploads/2022/07/20210905_171753-800x450.jpg)
成長速度の変化がわかりやすいのは、小型水槽で育ててきた稚魚たちを、大型水槽へ移して、過密な環境を改善してあげた時です。
わずか数日間で、みるみる大きく成長するのを確認でき、とてもびっくりすると思います。
これはグッピーなどの熱帯魚にも共通する特徴で、魚は過密な飼育環境に置かれると、より密になることを避けるため、成長速度を遅くする傾向があります。
そのため、早く大きくするには、稚魚が大きくなるのに合わせて、飼育水槽をどんどん大きくする必要があります。
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大型水槽の代表と言えばプラ舟ですよね。
![店長メグ](https://zakkaya-sun.shop/wp-content/uploads/2022/01/ReVxTiRhrRoCB9o1643285119_1643285340-500x500.png)
飼育スペースに余裕がある方は、プラ舟の導入をおすすめします。
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私は、屋外飼育だけでなく、室内でも写真のようにメタルラックにプラ舟を差し込んで使っています。
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この方法だと、狭い室内を広く活用できますよ!
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室内でも、スチールラックなど使えばプラ舟を活用できます。
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このように大型水槽でバクテリアを活用すると、水の安定感がグッと向上しますよ。
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栄養豊富な餌を少量ずつこまめに与えると成長速度が速くなる
![メダカの稚魚の画像](https://zakkaya-sun.shop/wp-content/uploads/2024/07/20210627_183121-edited.jpg)
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稚魚の死因のNO.1は何だと思いますか?
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意外な結果だと思いますが、稚魚の死因NO.1は餓死なんです。
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もし、針子が孵化後7日~10日で消え始めたら、餓死の可能性が濃厚だと思います。
針子は孵化後3日間ヨークサック(お腹の栄養袋)の栄養で生きていて、4日目から餌を食べだします。
そのため孵化4日以降にちゃんと餌が食べられないと、7日目前後から餓死が目立ちはじめます。
ですから、メダカは1日中餌を探して水槽内を泳ぎ回り、今必要なエネルギーを確保することに奔走しています。
その対策として、稚魚が可能な限り「餌を食べ続けられる」環境を人の手で作り出さなければなりません。
ですが、餌の食べ残しは水中で腐って飼育水を汚しますので、ただ餌の量を増やせば良いという話でもありません。
確実に食べきれる少量の餌を何回にも分けて与えることで、メダカが「いつでも食べられる」を演出できると、飛躍的に成長していきます。
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食べ続けられる演出で、一番簡単で手っ取り早いのはゾウリムシです!
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以下の写真は、私がペットボトルで増やしたゾウリムシです。
![私が培養したゾウリムシ](https://zakkaya-sun.shop/wp-content/uploads/2023/05/20210220_095756_1613790486538-1-1-edited.jpg)
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私のおすすめの粉の餌はコチラです!
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稚魚の餌にミジンコやゾウリムシなどの生き餌の与え方と効果について
![メダカの餌にするためにミジンコを収穫している様子](https://zakkaya-sun.shop/wp-content/uploads/2024/07/20230319_101509-800x450.jpg)
![店長メグ](https://zakkaya-sun.shop/wp-content/uploads/2022/01/ReVxTiRhrRoCB9o1643285119_1643285340-500x500.png)
みなさまは、お仕事や家事で忙しいので、一日中メダカに餌を与え続けるなんてできないですよね。
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そんな時は、上の画像のようにミジンコなどの生き餌を増やしておくと便利です。
忙しい時ほど役立つのが、ミジンコやゾウリムシといった生き餌です。
生き餌は死んで水槽の底に沈んで水を汚すこともなく、安心して一度にたくさん与えることができるので、メダカが「食べ続けられる」の環境の演出に最適な餌と言えます。
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最近は、針子から与えることができて栄養価も高い「ブラインシュリンプ」に「オオミジンコ」を併用して育てています!
![メダカの稚魚にブラインシュリンプを与えている様子](https://zakkaya-sun.shop/wp-content/uploads/2023/04/20230319_110947-800x450.jpg)
![店長メグ](https://zakkaya-sun.shop/wp-content/uploads/2022/01/ReVxTiRhrRoCB9o1643285119_1643285340-500x500.png)
室内飼育でしたら、このような「フードタイマー」も活用できます。
私が趣味で観賞魚を飼育をしていたころ、”フードタイマー”はとてもお世話になった製品です。
さすがに針子~稚魚には不安ですが、1㎝くらいの幼魚まで育てばフードタイマーでも安心して餌やりができます。
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以下は、餌についてのまとめた記事です。
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市販の粉の餌も含めて、様々な餌の情報が満載です。
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ミジンコを増やす時の餌にはクロレラが最適です。
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孵化後2週間目から稚魚を大きさごとに選別する
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ここからの話は、稚魚の歩留まり(生存率)を高める方法にも通じます。
同じ時期に孵化した稚魚(針子)でも、成長速度にはバラツキがあります。
孵化後2週間もすると、大きさの差は広がり、大きい稚魚がが小さな針子を追いかけ始めます。
そして、大きな稚魚が独占的に餌を食べたり、場合によっては小さな稚魚を捕食してしまうのです。
そのような状況を避けるために、孵化後2週間を目安に、稚魚を大きさで選別する必要があります。
そうすれば、小さな針子でも安全に餌を食べることができ、結果として成長を速くすることができます。
私は体調5㎜と10㎜を稚魚の選別の目安としていて、1.5㎝まで大きくなると成魚に混ぜるようにしています。
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稚魚のサイズごとに水槽を並べて配置しておくと、選別や管理がしやすくなります。
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サイズごとの選別は、共食いを防止して生き残りを増やす手段としても有効です。
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選別飼育をする時には、浮かせて区分けができる”わけぷか”と、”わけぷか”を綺麗に4個収納できるNVボックス22リットルがあると便利です。
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しっかりと太陽にあてて健康に育ててあげることも大切
人間と同様に、メダカも体内でビタミンを生成するために日光浴が必要です。
それに、飼育水も日光に晒されることで殺菌され、病気の発生率が下がります。
![水温を管理している様子](https://zakkaya-sun.shop/wp-content/uploads/2024/07/20230501_160236-edited-800x450.jpg)
また、太陽光のもとでメダカを飼育すると、水中に植物プランクトンなどの微生物が自然発生し、それらを餌として、稚魚は元気に成長していきます。
ただし、夏の時期は水温が上昇しすぎて突然死するリスクがありますので、水温に注意しながら適度に日除けをしていただくことも必要です。
![店長メグ](https://zakkaya-sun.shop/wp-content/uploads/2022/01/ReVxTiRhrRoCB9o1643285119_1643285340-500x500.png)
室内で育てた経験がある方は、屋外で育てた稚魚(針子)に比べて成長が遅いと感じたことはありませんか?
それは、太陽光の恩恵が理由です。
私も、孵化して最初の2週間は室内で育てますが、その後はできる限り屋外に引越しさせています。
太陽が良く当たると、稚魚の餌となる植物プランクトンや動物プランクトンが増えます。
また、メダカ自身もビタミンDを生成できるので、餌の面でも健康の面でも太陽の効果は大きいんです。
※外に出すときに大き目の水槽への移し替えも行っています。
![店長メグ](https://zakkaya-sun.shop/wp-content/uploads/2022/01/ReVxTiRhrRoCB9o1643285119_1643285340-500x500.png)
ただし、太陽の当てすぎも危険です!夏には、日除けなど過剰な日光対策が必要です!
![店長メグ](https://zakkaya-sun.shop/wp-content/uploads/2022/01/ReVxTiRhrRoCB9o1643285119_1643285340-500x500.png)
写真のように、私もテラス屋根ができるまでは、オーニングやすだれを使って日除けをしていました。
![店長メグ](https://zakkaya-sun.shop/wp-content/uploads/2022/01/ReVxTiRhrRoCB9o1643285119_1643285340-500x500.png)
すだれを使うと、巻いたり広げたりしながら、適宜光量を調整できるので便利です。
![私の日除けの様子](https://zakkaya-sun.shop/wp-content/uploads/2022/08/20210904_121959-800x450.jpg)
![店長メグ](https://zakkaya-sun.shop/wp-content/uploads/2022/01/ReVxTiRhrRoCB9o1643285119_1643285340-500x500.png)
屋外でもスチールラックを使うと配置がしやすいです。
![私のテントを使った日除けの様子](https://zakkaya-sun.shop/wp-content/uploads/2024/07/IMG_7094-edited-scaled.jpg)
![私のテントを使った日除けの様子](https://zakkaya-sun.shop/wp-content/uploads/2024/07/IMG_7312-edited-scaled.jpg)
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成長速度を速くする定期的な水換えの重要性
![私の水換えの様子](https://zakkaya-sun.shop/wp-content/uploads/2024/07/20210828_123033-800x450.jpg)
ほとんど水換えをしないよりも、定期的に水換えを行うほうが、新水の刺激で稚魚(針子)の成長が速くなります。
それに、酸素が豊富でキレイな水の方が稚魚の健康にも良く、元気に餌を食べて大きく育ちます。
![店長メグ](https://zakkaya-sun.shop/wp-content/uploads/2022/01/ReVxTiRhrRoCB9o1643285119_1643285340-500x500.png)
らんちゅうの飼育では、毎日のように新しい水に交換します。
![店長メグ](https://zakkaya-sun.shop/wp-content/uploads/2022/01/ReVxTiRhrRoCB9o1643285119_1643285340-500x500.png)
ちなみに、らんちゅうは水換え頻度を多くすることが、大きく育てるコツみたいです。
ただ、水換えに慣れていない稚魚は、水温やph変化に敏感です。
最初は、少量ずつ水換えをして、変化に慣らすようにした方が安全だと思います。
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水換えについて詳しく知りたい方は以下の記事をご参照ください。
![店長メグ](https://zakkaya-sun.shop/wp-content/uploads/2022/01/ReVxTiRhrRoCB9o1643285119_1643285340-500x500.png)
私は、自分で点滴式の水合わせ容器を自作して、優しく注水しています。
![私が手作りした点滴容器](https://zakkaya-sun.shop/wp-content/uploads/2024/07/20210522_063201_1621633671459-edited-1-scaled.jpg)
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手作りが苦手な方は、市販の水合わせグッズを揃えておくと安心です。
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最後に
メダカの稚魚を速く大きくする方法まとめ
2.栄養豊富な餌を少量づつ、複数回に分けてできるだけ数多く与える
3.定期的に稚魚をサイズごとに選別する
4.よく日が当たる環境で育てる
5.水質管理に気を付ける
ここまで、メダカの稚魚(針子)の成長速度を速くする方法を紹介いたしましたが、いかがでしたか?
メダカを速く育てることには、様々なメリットがあります。
特に、品種改良へチャレンジされている方であれば、それだけ早くF2世代(孫の代)にたどり着けるのでおすすめです。
それに、稚魚を速く育てる技術は、品種改良をしない方でも、針子の生き残る確率が高まるので、すごく役に立つと思います。
最後に、特に針子のうちは餌が重要で、メダカの成長は最初の2週間の餌で決まるともいわれています。
そも意味で、手間はかかりますが、ブラインシュリンプの活用は効果的だと思います。
これを機会に、ぜひ活き餌にもチャレンジしてみてください。
この記事がみなさまのお役に立てると嬉しいです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
![著者近影](https://zakkaya-sun.shop/wp-content/uploads/2024/07/DSC00747.jpg)
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以下に、一般的な稚魚の育て方をまとめています。
その他、この記事と別の餌の切り口で稚魚の成長スピードを高める方法を書いた記事です。
併せてご覧ください。