メダカの健康や産卵・稚魚(針子)の成長・繁殖・卵の孵化のために太陽光(日光)が必要な理由と室内飼育で1日の水槽の照明(LED)の当て方や照射時間など

店長メグ
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誰でも何となくは感じてる太陽の光の大切さ。

メダカの飼育でも、梅雨時期よりは太陽がさんさんと降り注ぐ夏の時期の方が、メダカの体調も数段良さそうって感じませんか?

私達人間も、太陽に当たらないとビタミンDが不足して骨が脆くなったり、健康に少なからず影響が出てしまいますよね。

メダカだって同じなんです。

今回は、知っているようで知らないメダカと太陽の関係について解説させていただきます。

メダカ以外の魚を飼育された経験がある方であれば、メダカが他の魚に比べて水面付近ばかり泳いでいることはお気付きだと思います。

メダカは、水底よりも水面に浮いているエサを捕食するのに適した口の位置が象徴するように、基本的に水面で日光を浴びながら生活する方が好きな魚です。

ですから、私たちがメダカの健康を測るバロメーターの一つも、どれだけ太陽降り注ぐ水面付近を元気に泳いでいるかなんです。

今回は、皆さまもなんとなく感じているであろう、メダカの健康と太陽の関係について説明させていただきます。

【STEP1】メダカと日光の関係

産卵を促すために大切

メダカが産卵を始めるためには水温が18℃~26℃になる事が必要と言われていますが、それ以外の条件として日照時間が10時間を超えないと産卵しないようです。

夏場であれば日照時間10時間は屋外出すだけなので簡単ですが、冬の間も産卵を楽しみたいとお考えの方であれば、照明を活用して日照時間10時間以上を再現する必要があります。

私の「めだか屋SUN」の室内の繁殖スペースは、コンセントタイマーを使用して365日10時間の昼間を再現することで、年間を通して産卵を促しています。

最近は、スマートコンセントを活用して、スマートフォンから日照時間をきめ細やかに調整されていらっしゃる方も多いようです。

店長メグ
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私はこのタイマーを使っています。
口コミは様々ありますが、私は5年以上問題なく使えています。

照明は、全てアクア用だと相当にお金が掛かるので、アクア用と普通のLED照明を混ぜて運用しています。

店長メグ
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私が使っている機械タイプより、こういうスマートコンセントを活用すると設定が簡単のようです。

日光はメダカにもビタミンDの形成を助けてカルシウムの吸収を良くする効果がある

メダカも人間と同様、骨の成長にカルシウムが必要で、そのカルシウムの吸収を助けるビタミンDを作るために太陽光が欠かせません。太陽光が不足すると成長も遅くなってしまいます。

メダカの発色が良くなる

特に楊貴妃など朱赤の体色のメダカでは「日焼け」して赤みが増すと言われています。

本当に日焼けなのかは不明ですが、確かに発色が良くなる印象はあります。

【STEP2】太陽光の下の方が餌が豊富になる

植物プランクトン、動物プランクトン、バクテリアなど太陽光で増殖が促される微生物をメダカは捕食して天然のエサとして成長します。

そのため太陽光が良く当たる場所で育てることは、メダカを速く元気に育てる為に良いことだと言えます。

また、メダカの針子(稚魚)の死因NO.1が餓死だということはご存じですか?

稚魚の発育にも微生物は欠かせませんので、微生物の繁殖を促す太陽光はとても大切です。

【STEP3】紫外線の殺菌効果で飼育水の病気を防止

メダカの病気でポピュラーな水カビ病や、尾ぐされ病など多くの原因菌は、常在菌と呼ばれ、水中ならどこにでも存在しています。

つまり、飼育水に悪い菌が入ってしまったから病気になるというより、他の原因でメダカが弱ったりケガをして抵抗力が落ちたから感染するのだとご理解ください。

人間が寒さや睡眠不足で体力が落ちると、風を惹きやすくなるのと同じ理由です。

ご存じのように、太陽光に含まれる紫外線には殺菌の効果もありますので、日光に飼育水を晒すと原因菌が殺菌されて、室内よりも病気に感染しにくくなります。

【STEP4】飼育容器の温度管理はしっかり

めだかは本当に太陽が大好きで、冬場や梅雨、秋雨の時期は目に見えて体調を崩してしまう生き物です。

しかし、健康に大切だからと言って真夏の強い光の中に長時間水槽を放置すると水温は簡単に30℃を超えていきます。

そして水温30度を超えていくと、高水温に強いと言われるメダカもさすがに弱ってしまいますので、真夏にあっては半日日除けをするなど、水温に気を付けながら、たっぷり日光浴をさせて元気に育ててあげてください。

メダカの飼育方法について併せてご覧ください