【最新】メダカの体外光の伸ばし方とは!必要なのは加温飼育?黒い水槽?白い水槽?虹色素胞とグアニンってなに?黒色素胞が増えると消える?など体外光の特徴とメダカの体外光に効く容器の選び方などフルボディのみゆきメダカの作り方を解説

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幹之(みゆき)メダカに代表される、メダカの背中に入る金属光沢のラインを、体外光(たいがいこう)と呼びます。

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最近のみゆきメダカは、固定率(親とそっくりな子供が産まれる確率)が上がっているので、簡単にフルボディまで体外光が伸びてくれます。

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でも、三色体外光メダカとか花魁メダカなど柄があるメダカの飼育では、なかなか体外光が伸びなくて悩んでいる方が多いのではないでしょうか?

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どのように飼育したら、綺麗にメダカの体外光が伸びるのか、お悩みの方も多いと思います。

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もし、メダカの体外光が伸びずに悩んでいらっしゃる方がいたら、最後までこの記事をご覧ください。

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解決の糸口が見えるかもしれません!

著者近影
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私はブログの中の写真を、このカメラの前の型で撮影しています。

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紅白体外光メダカ
夜桜メダカ

みゆきメダカのグレードについて/みゆきメダカのフルボディとは

大型水槽の中を、幹之メダカが背中の金属光沢で光を反射させながら泳ぐ姿は、見ていて見事の一言ですよね。

ほんの数年前まで、幹之メダカの目の後ろ付近まで光りが伸びているだけでも(グレード:スーパー光)、十分に貴重とされてきました。

でも最近では、口の先までしっかり体外光が伸びている(グレード:フルボディ)ことが当たり前ですよね。

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最近は、固定率が上がっているので、フルボディでない幹之メダカを探す方が難しいかもしれませんね?

でも、幹之メダカ以外の品種(カブキ・三色体外光など)は、まだまだ丁寧な育て方をしてあげないと、顔までは光が伸びません。

白容器で飼育中のメダカ

体外光は自然に任せて飼育しているだけでは綺麗に伸びないので、メダカの体外光を綺麗に伸ばす技術も、ブリーダーさんの腕の見せ所です。

でも、体外光を伸ばすために、どのような飼い方のコツがあるのでしょうか?

そこで今回は、体外光を伸ばす育て方についてご説明させていただきます。

体外光のグレードのバナー
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みゆきメダカの綺麗な体外光の伸ばし方と容器の選び方とは?

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先に答えを言っちゃうと、みゆきメダカの稚魚を過密気味に白い水槽で育てて、常に水温を28℃以上に保つと、体外光が綺麗に伸びると言われています。

屋外飼育と屋内飼育のまとめバナー

メダカの体外光の伸ばし方として、最もポピュラーな飼い方が、高い水温を維持して育てる飼育方法です。

特に水温28℃~30℃(最低水温28℃以上)を維持できれば、最も良い効果が得られると言われています。

外飼いでのメダカの体外光の伸ばし方とは

水温のイメージ写真

屋外飼育の場合は、高い水温を維持するために、以下のような飼育方法をお試しください。

・初夏の水温が高い時期に、集中して体外光のあるメダカの採卵をする

 ⇒夏場であれば、電気が使えない屋外でも、高い水温を維持しやすい

春先に採卵した卵は、稚魚を水温20℃台前半で飼育することになりやすいので、体外光は伸びにくくなります。

・黒い水槽を使用して日当たりが良い場所で育てる

 ⇒黒い水槽が太陽の熱を集めるので水温が上がりやすい

・稚魚のうちから体外光がよく伸びた早熟なメダカを種親にして選別交配する

 ⇒早熟なみゆきメダカほど光が伸びてフルボディになりやすいと言われています

外飼いのみゆきメダカの体外光の伸ばし方は夏の水温が高い時期を選んで採卵をする事

メダカの採卵のイメージ

繰り返しになりますが、メダカの体外光は水温が28℃~30℃(最低水温28℃以上が必須)で伸びやすいと言われています。

ですから、梅雨が明けた初夏を目安に、メダカの採卵を始めると、ちょうど真夏の水温が高い時期に成長期を迎えるので、効率良く体外光を伸ばすことができます。

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真夏でも朝夕は水温が下がります。

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ただ、電気が使えない外飼いでは、ヒーターが使えないので、水温が28℃を下回ることがあっても仕方がありません。

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完璧な飼い方を目指す方は、屋内では熱帯魚用のヒーターを使う方が確実だと思います。

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日なたで太陽の熱を集める黒い水槽を使ってみゆきメダカを飼育すると体外光が伸びやすい

水温が上がる初夏の採卵が体外光に効率的なことはわかっていても、できれば春先からもみゆきメダカの採卵にチャレンジしたいですよね?

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春になって水温が20℃以上になれば、メダカは産卵を始めるます。

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水温が低いからと言って、せっかくのみゆきメダカの卵を無駄にはしたくないですよね!

春先に採卵する場合(夏もですが)は、メダカを黒い水槽に入れて日当たりの良い場所で飼育すると、高い水温を維持しやすくなります。

※ただし真夏は水温が上がり過ぎるので、西日の日除け対策が重要になります。

 真夏は水温の上がり過ぎにご注意ください。

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夏場のメダカの屋外飼育での注意点

水温の上がり過ぎは危険と書いたバナー
私の夏の日差し対策の様子
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十分な夏場の日除け対策を行わずにメダカ飼育していると、メダカが茹で上がりますよ!

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水温が上がると、アンモニアの毒性も上昇するので、日除け対策をしないとメダカの突然死の原因になります。

先程も書きましたが、夏場の黒い水槽は水温30℃を簡単に超えていきます。

私が経験した最高水温は35℃ですが、メダカを飼育している容器が小型水槽で、しかも黒い色だったら、簡単に水温が40℃を超えることがあるようです。

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水温40℃って、人間のお風呂でも熱めの温度ですよね。

いくら高い水温に強いメダカでも、水温35℃越えはさすがに苦しいと思います。

ですから、夏の間は遮光ネットやすだれを使って、適切に日除けをするなど、夏の暑さ対策をすることが大切です。

アンモニアの毒性変化のバナー

上のグラフを見ていただきたいのですが、急激に水温が上昇すると、水中のアンモニウムイオン(NH4+)が有毒なアンモニア(NH3)に変わって行くため、同じアンモニア濃度でも毒性が強くなるので、メダカがアンモニア中毒で突然死するリスクが高まります。

そのため暑い間は、しっかりメダカの様子を観察しながら、適切に水換えや日除けをすることが大切です。

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私のところでは、こんな感じで日除けをしていました。

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今では、店頭に日除け屋根ができたので、暑さ対策は万全です!

私のお店の日差し対策
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これが最近の店頭の様子です。

私のお店の店頭様子
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日除け対策を含め、私のお店の近況は、以下の記事でご覧いただけます。

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メダカの体外光の伸ばし方と加温飼育の必要性ついて

私が育てたマリアージュメダカ
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メダカを、熱帯魚用のヒーターを使って高い水温で飼育することを、加温飼育と言います。

メダカを加温飼育をすると、体外光が伸びやすくなるので、室内・外飼いを問わず、年中綺麗なメダカを飼育することが可能です。

そして、ヒーターを使うことで日光よりも安定して高い水温を保てることが、加温飼育のメリットです。

加温飼育は、体外光を伸ばす効果だけでなく、ヒレ長メダカのひれを伸ばしたり、寒い時期の産卵にも効果があるのでお試しください!

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マリアージュなどヒレ長メダカを加温飼育をすると、体外光だけでなく、こんな若魚でもしっかり尾びれが伸びます。

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ヒレ長メダカのヒレの伸ばし方に興味がある方は、以下のリンクからヒレ長メダカの加温飼育の記事をご覧ください。

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注意点ですが、メダカを飼育する水槽の水温が高いと、アンモニアや細菌がメダカの健康に悪さをしやすくなりますので、メダカが一匹ずつ死んでいく「ポツポツ死」に注意が必要です。

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はじめてメダカの加温飼育をする際は、以下の記事を参考にしていただき、適切なアンモニア対策を実施してください。

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これは、私が実際に使用しているヒーターです。

温度調整式のヒーターは、一般的に価格が5,000円くらいしますが、こちらは半額以下(記事の作成時点)なのでおすすめです。
海外製ですが、私が使い始めて3年以上故障なく使えているので、品質も問題ないと思います。

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みゆきメダカを白い水槽で過密気味に飼育すると体外光を伸ばす効果がある

白い水槽でメダカを育てている様子
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白い水槽(透明を含む)で過密気味にメダカの稚魚を飼育すると、体外光がよく伸るといわれています。

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私も、稚魚の成長期には白い水槽を使用しています。

メダカの飼育場の様子
使って医療器について説明したバナー
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メダカ飼育で定番のNVボックスにも、透明(クリアー)があるのをご存じですか?

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強くて耐久力もあるので、特に普段からNVボックスをお使いの方だったら、購入を悩む必要はないと思います。

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こちらは一回り大きい、22LのNVボックスです。

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大きい水槽の方が水が汚れにくいので、わけぷかを浮かべたり、種親の産卵用にピッタリです。

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体外光の伸ばし方の他メダカ飼育で白い水槽を使用するメリットについて

様々な色の飼育容器でメダカを育てている様子
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私も上の画像のように、様々な色の水槽を使い分けてメダカを飼育し、その結果を検証してきました。

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最近メダカ業界では、メダカの黒色素胞が発達すると、体外光の成分である虹色素胞(の中のグアニン)が吸収されてしまうことが分ってきました。

グアニンとは、太刀魚やイワシなど青魚に見られる金属光沢の色素で、それ自体は無色なのですが、光を反射する特徴があるので、グアニンが増えた魚は体が金属のように見えます。
最近は、明るい環境でメダカを飼育することで、意図的にメダカの体色を薄くさせて、虹色素胞を黒色素胞から守りながら発達させる飼い方のコツとして、白い水槽でメダカ飼育するようになりました。

過密飼育を使ったメダカ体外光の伸ばし方

メダカを過密気味に飼育している様子
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メダカに限らず、魚は過密な環境で飼育されると、極端に成長が遅くなります。

その特徴を逆手にとって、意図的に稚魚を過密な環境で飼育することで「メダカの成長を遅くさせる=体外光が伸びる成長期が長くなる=じっくりしっかり体外光が伸びる」の効果を狙うのが、稚魚時代の過密飼育の効果です。

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以前からも、成長が遅い個体の方が、体外光が良く伸びるようだと言われていました。

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ですから、体外光を伸ばすための過密飼育は、昔から実績がある飼育方法と言えます。

最後に

私が育てた紅白体外光メダカ

せっかく、〇〇メダカ体外光とか〇〇幹之メダカを育てたのに、頭まで体外光が伸びないと少し残念ですよね。

私も、ちゃんとしたメダカの飼い方を知るまでは、「光が伸びてこない、違う卵を貰ってきたのかな?」みたいに、何度も詐欺にあったような気持ちになりました。

実際は、私の飼い方が下手だっただけなんですけどね。

メダカの体外光は、血統の遺伝情報だけでなく、ちょっとした飼い方の工夫や気遣いで、格段に綺麗に育つようになります。

単純なようで、意外に奥深いメダカの体外光。

みなさまにも、是非綺麗なメダカを育てる喜びを実感していただけたら嬉しいです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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メダカの色揚げ併せてご覧ください