
幹之(みゆき)メダカに代表される、メダカの背中に入る金属光沢のラインを、体外光(たいがいこう)と呼びます。

最近のみゆきメダカは、固定率(親とそっくりな子供が産まれる確率)が上がっているので、簡単にフルボディまで体外光が伸びてくれます。

でも、三色体外光メダカとか花魁メダカなど柄があるメダカの飼育では、なかなか体外光が伸びなくて悩んでいる方が多いのではないでしょうか?

どのように飼育したら、綺麗にメダカの体外光が伸びるのか、お悩みの方も多いと思います。

もし、メダカの体外光が伸びずに悩んでいらっしゃる方がいたら、最後までこの記事をご覧ください。

解決の糸口が見えるかもしれません!
結論|メダカの体外光を伸ばすために大切なこと
体外光は血統と飼育環境の両方で決まります
メダカの体外光は、背中に見える金属光沢です。幹之メダカでは、光の伸び方によってグレードが分けられ、口先付近まで伸びた個体はフルボディと呼ばれます。
ただし、同じ親から生まれた稚魚でも、すべてが同じ長さや太さの体外光になるわけではありません。親から受け継いだ特徴に加えて、水温、容器の色、成長速度、飼育密度、餌、水質などが重なって見え方が変わります。
特に三色体外光や柄のある品種では、体外光だけでなく、柄、体色、ラメとのバランスも必要です。体外光だけを無理に伸ばすのではなく、品種全体の特徴を見ながら選別してください。
この記事では、既存本文で紹介している屋外飼育、黒い容器、加温飼育、白い容器、過密飼育を、体外光を伸ばすための選択肢として順番に確認していきます。
みゆきメダカのグレードについて/みゆきメダカのフルボディとは
大型水槽の中を、幹之メダカが背中の金属光沢で光を反射させながら泳ぐ姿は、見ていて見事の一言ですよね。
ほんの数年前まで、幹之メダカの目の後ろ付近まで光りが伸びているだけでも(グレード:スーパー光)、十分に貴重とされてきました。
でも最近では、口の先までしっかり体外光が伸びている(グレード:フルボディ)ことが当たり前ですよね。

最近は、固定率が上がっているので、フルボディでない幹之メダカを探す方が難しいかもしれませんね?
でも、幹之メダカ以外の品種(カブキ・三色体外光など)は、まだまだ丁寧な育て方をしてあげないと、顔までは光が伸びません。

体外光は自然に任せて飼育しているだけでは綺麗に伸びないので、メダカの体外光を綺麗に伸ばす技術も、ブリーダーさんの腕の見せ所です。
でも、体外光を伸ばすために、どのような飼い方のコツがあるのでしょうか?
そこで今回は、体外光を伸ばす育て方についてご説明させていただきます。


みゆきメダカの綺麗な体外光の伸ばし方と容器の選び方とは?

先に答えを言っちゃうと、みゆきメダカの稚魚を過密気味に白い水槽で育てて、常に水温を28℃以上に保つと、体外光が綺麗に伸びると言われています。

メダカの体外光の伸ばし方として、最もポピュラーな飼い方が、高い水温を維持して育てる飼育方法です。
特に水温28℃~30℃(最低水温28℃以上)を維持できれば、最も良い効果が得られると言われています。
外飼いでのメダカの体外光の伸ばし方とは

外飼いでメダカの体外光を伸ばす方法
メダカの体外光を伸ばす方法として、最もポピュラーなのが、高い水温を維持して稚魚を育てる飼育方法です。
特に、水温28℃〜30℃、最低水温でも28℃以上を維持できれば、体外光が伸びやすいといわれています。
春先に採卵した卵は、稚魚を水温20℃台前半で育てることになりやすく、体外光が伸びにくくなる場合があります。
屋外で体外光を伸ばしたい場合は、日当たりのよい場所で黒い容器を使うことで、高い水温を維持しやすくなります。
早熟な幹之メダカほど、成長後に光が伸びてフルボディになりやすいといわれているため、飼育環境だけでなく、選別と交配も重要です。
外飼いのみゆきメダカの体外光の伸ばし方は夏の水温が高い時期を選んで採卵をする事

繰り返しになりますが、メダカの体外光は水温が28℃~30℃(最低水温28℃以上が必須)で伸びやすいと言われています。
ですから、梅雨が明けた初夏を目安に、メダカの採卵を始めると、ちょうど真夏の水温が高い時期に成長期を迎えるので、効率良く体外光を伸ばすことができます。

真夏でも朝夕は水温が下がります。

ただ、電気が使えない外飼いでは、ヒーターが使えないので、水温が28℃を下回ることがあっても仕方がありません。

完璧な飼い方を目指す方は、屋内では熱帯魚用のヒーターを使う方が確実だと思います。
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日なたで太陽の熱を集める黒い水槽を使ってみゆきメダカを飼育すると体外光が伸びやすい
水温が上がる初夏の採卵が体外光に効率的なことはわかっていても、できれば春先からもみゆきメダカの採卵にチャレンジしたいですよね?

春になって水温が20℃以上になれば、メダカは産卵を始めるます。

水温が低いからと言って、せっかくのみゆきメダカの卵を無駄にはしたくないですよね!
春先に採卵する場合(夏もですが)は、メダカを黒い水槽に入れて日当たりの良い場所で飼育すると、高い水温を維持しやすくなります。
※ただし真夏は水温が上がり過ぎるので、西日の日除け対策が重要になります。
真夏は水温の上がり過ぎにご注意ください。
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夏場のメダカの屋外飼育での注意点



十分な夏場の日除け対策を行わずにメダカ飼育していると、メダカが茹で上がりますよ!

水温が上がると、アンモニアの毒性も上昇するので、日除け対策をしないとメダカの突然死の原因になります。
先程も書きましたが、夏場の黒い水槽は水温30℃を簡単に超えていきます。
私が経験した最高水温は35℃ですが、メダカを飼育している容器が小型水槽で、しかも黒い色だったら、簡単に水温が40℃を超えることがあるようです。

水温40℃って、人間のお風呂でも熱めの温度ですよね。
いくら高い水温に強いメダカでも、水温35℃越えはさすがに苦しいと思います。
ですから、夏の間は遮光ネットやすだれを使って、適切に日除けをするなど、夏の暑さ対策をすることが大切です。

上のグラフを見ていただきたいのですが、急激に水温が上昇すると、水中のアンモニウムイオン(NH4+)が有毒なアンモニア(NH3)に変わって行くため、同じアンモニア濃度でも毒性が強くなるので、メダカがアンモニア中毒で突然死するリスクが高まります。
そのため暑い間は、しっかりメダカの様子を観察しながら、適切に水換えや日除けをすることが大切です。
体外光を伸ばすために28℃〜30℃前後の高い水温を維持する方法はよく使われますが、真夏の屋外飼育では、黒い小型容器の水温が短時間で上がりすぎることがあります。
特に水量の少ない黒い容器を直射日光が当たる場所へ置くと、水温が40℃近くまで上がり、酸欠や急激な水質悪化によってメダカが弱ったり、朝まで元気だった個体が夕方には全滅したりする危険があります。すだれ、遮光ネット、テント、発泡スチロール容器、大型容器などを使い、上面だけでなく容器の側面にも直射日光が当たり続けないようにしてください。
また、夏の突然死は暑さだけが原因とは限りません。水温上昇による酸欠、アンモニア毒性の上昇、カルキ抜き不足、急な水換え、餌の食べ残しなど、複数の原因が重なって大量死につながる場合があります。
体外光を伸ばすために水温を高める場合も、メダカの呼吸が速い、水面付近へ集まる、餌を食べない、泳ぎが弱いなどの変化がないかを確認してください。異常が見られたら、体外光の育成よりも遮光、エアレーション、水質確認を優先します。

私のところでは、こんな感じで日除けをしていました。

今では、店頭に日除け屋根ができたので、暑さ対策は万全です!


これが最近の店頭の様子です。


日除け対策を含め、私のお店の近況は、以下の記事でご覧いただけます。
メダカの繁殖や品種改良を続けていると、「育てたメダカを販売してみたい」「将来は小さなお店を始めたい」と考えることもあると思います。
メダカ販売店を始める場合は、飼育や繁殖の技術だけでなく、開業届や青色申告、販売場所、飼育容器、看板、集客方法、開業後の運転資金なども準備する必要があります。
この記事では、店長メグが実際にメダカ販売店を始めた経験をもとに、開業時に必要だった手続き、最初に揃えた用品、資金をかけずにお店を始めた方法、開業後に少しずつ店舗を育ててきた流れを紹介しています。
メダカ販売店を開業して軌道に乗せるまでの実体験を見る
メダカの体外光の伸ばし方と加温飼育の必要性ついて

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メダカを、熱帯魚用のヒーターを使って高い水温で飼育することを、加温飼育と言います。
メダカを加温飼育をすると、体外光が伸びやすくなるので、室内・外飼いを問わず、年中綺麗なメダカを飼育することが可能です。
そして、ヒーターを使うことで日光よりも安定して高い水温を保てることが、加温飼育のメリットです。
加温飼育は、体外光を伸ばす効果だけでなく、ヒレ長メダカのひれを伸ばしたり、寒い時期の産卵にも効果があるのでお試しください!

マリアージュなどヒレ長メダカを加温飼育をすると、体外光だけでなく、こんな若魚でもしっかり尾びれが伸びます。

ヒレ長メダカのヒレの伸ばし方に興味がある方は、以下のリンクからヒレ長メダカの加温飼育の記事をご覧ください。
レッドクリフやマリアージュなどのヒレ長メダカは、ヒレが長い親から生まれた個体でも、飼育環境によっては思うように尾びれが伸びないことがあります。
ヒレを伸ばすには、成長期に水温28℃以上を維持すること、体長1.5cm前後まで育ったら大型容器へ移して過密を避けること、白または透明の容器で明るく育てること、栄養価の高い餌を少量ずつこまめに与えることがポイントです。
ただし、高水温では酸欠や水質悪化が起こりやすく、ヒレ長メダカは尾ぐされ病や水カビ病にも注意が必要です。ヒレを伸ばすことだけを優先せず、水量、水質、餌の食べ残し、メダカの泳ぎ方も確認しながら育ててください。
記事では、加温飼育と屋外飼育で育てた個体の比較、適切な水温と水量、容器の色、餌、血統と選別、ヒレの病気を防ぐ管理方法まで詳しく解説しています。
ヒレ長メダカの尾びれをきれいに伸ばす飼育方法を見る
注意点ですが、メダカを飼育する水槽の水温が高いと、アンモニアや細菌がメダカの健康に悪さをしやすくなります。

メダカが一匹ずつ死んでいく「ポツポツ死」に注意が必要です。

はじめてメダカの加温飼育をする際は、以下の記事を参考にしていただき、適切なアンモニア対策を実施してください。
ヒレ長メダカは、通常のメダカよりヒレが大きく長いため、選別網や水槽内の障害物、他の個体との接触によって傷が付きやすい特徴があります。
小さなスレ傷や裂け目から細菌が入り込むと、ヒレの先が白く濁る、赤くなる、裂ける、少しずつ溶けるといった尾ぐされ病の症状につながることがあります。特に加温飼育や過密飼育では、アンモニアや食べ残しによって水が傷みやすいため、通常のメダカ以上に水質管理と毎日の観察が重要です。
ヒレをきれいに伸ばす飼育では、高水温や栄養価の高い餌を取り入れることがありますが、ヒレの成長だけを優先すると病気のリスクを高める場合があります。ヒレの欠け、白濁、充血、泳ぎ方の変化が見られたら、早めに隔離し、水質、飼育密度、ケンカやスレ傷の原因を確認してください。
記事では、ヒレ長メダカが尾ぐされ病になりやすい理由、傷を防ぐ選別方法、水質を維持するろ過、尾ぐされ病の初期症状、塩浴や薬浴による治療、再発を防ぐ飼育環境まで詳しく解説しています。
ヒレ長メダカの尾ぐされ病の原因・治療・予防方法を見る水温を高くすると成長や体外光の変化を促しやすい一方で、酸欠や水質悪化のリスクも高まります。品種や個体差もあるため、体外光を伸ばす目的だけで無理に高温を維持しないでください。
黒い容器は春先や初夏に水温を上げやすい反面、真夏の直射日光では危険な高水温になることがあります。すだれや遮光ネットを使い、昼だけでなく朝夕との温度差も確認します。
成長をゆっくりにする目的で稚魚を過密気味に育てる場合でも、餌不足、酸欠、アンモニア、食べ残しが増えれば、体外光が伸びる前に体調を崩します。水量とろ過能力に合う範囲で行ってください。
ヒーターの設定温度を一度に上げたり、高温の飼育水へ稚魚を急に移したりすると負担になります。加温を始める場合も、水温差を小さくしながら段階的に調整してください。
加温飼育や夏の屋外飼育では、体外光の伸び方だけでなく、アンモニア、酸欠、水温の急変を確認する必要があります。

これは、私が実際に使用しているヒーターです。
温度調整式のヒーターは、一般的に価格が5,000円くらいしますが、こちらは半額以下(記事の作成時点)なのでおすすめです。
海外製ですが、私が使い始めて3年以上故障なく使えているので、品質も問題ないと思います。
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みゆきメダカを白い水槽で過密気味に飼育すると体外光を伸ばす効果がある


白い水槽(透明を含む)で過密気味にメダカの稚魚を飼育すると、体外光がよく伸るといわれています。

私も、稚魚の成長期には白い水槽を使用しています。



メダカ飼育で定番のNVボックスにも、透明(クリアー)があるのをご存じですか?

強くて耐久力もあるので、特に普段からNVボックスをお使いの方だったら、購入を悩む必要はないと思います。

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こちらは一回り大きい、22LのNVボックスです。

大きい水槽の方が水が汚れにくいので、わけぷかを浮かべたり、種親の産卵用にピッタリです。
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体外光の伸ばし方の他メダカ飼育で白い水槽を使用するメリットについて


私も上の画像のように、様々な色の水槽を使い分けてメダカを飼育し、その結果を検証してきました。

最近メダカ業界では、メダカの黒色素胞が発達すると、体外光の成分である虹色素胞(の中のグアニン)が吸収されてしまうことが分ってきました。
グアニンとは、太刀魚やイワシなど青魚に見られる金属光沢の色素で、それ自体は無色なのですが、光を反射する特徴があるので、グアニンが増えた魚は体が金属のように見えます。
最近は、明るい環境でメダカを飼育することで、意図的にメダカの体色を薄くさせて、虹色素胞を黒色素胞から守りながら発達させる飼い方のコツとして、白い水槽でメダカ飼育するようになりました。
メダカの体外光やラメをきれいに伸ばすには、飼育容器の色だけでなく、稚魚期の育て方、成長段階、選別、繁殖まで含めて考える必要があります。
黒い容器は、保護色機能によって赤や黒などの体色を濃く見せやすく、日光の熱を集めて水温が上がりやすい特徴があります。一方、白・透明容器は、ラメや体外光、ヒレ長などの特徴を持つ稚魚の育成に使われることが増えています。
品種や目的によって黒・白・透明容器を使い分ける理由、針子・稚魚と成魚で容器を替える考え方、NVボックスの色選びまで詳しく解説しています。
ラメメダカは、ラメが多い親を掛け合わせるだけで、すべての子に同じようなラメが現れるわけではありません。稚魚期からラメの出方を観察し、成長後の体色や体外光とのバランスを見ながら、残す個体を選別して次の世代へつなげます。
記事では、ラメや体外光をきれいに見せる飼育水槽の色、稚魚の育成、親魚の選び方、選別と繁殖など、ラメメダカを作るための考え方を詳しく解説しています。
過密飼育を使ったメダカ体外光の伸ばし方


メダカに限らず、魚は過密な環境で飼育されると、極端に成長が遅くなります。
その特徴を逆手にとって、意図的に稚魚を過密な環境で飼育することで「メダカの成長を遅くさせる=体外光が伸びる成長期が長くなる=じっくりしっかり体外光が伸びる」の効果を狙うのが、稚魚時代の過密飼育の効果です。

以前からも、成長が遅い個体の方が、体外光が良く伸びるようだと言われていました。

ですから、体外光を伸ばすための過密飼育は、昔から実績がある飼育方法と言えます。
メダカの体外光の伸ばし方でよくある質問
体外光だけでなく、ラメの増やし方や、黒・白・透明容器の使い分けも確認しておくと、品種と成長段階に合う飼育環境を選びやすくなります。
まとめ|体外光を伸ばす飼育方法
体外光を伸ばしたい場合は、成魚になってからではなく、稚魚から若魚までの水温、餌、水質、容器を意識します。
黒い容器は水温を上げたい時期、白・透明容器は稚魚期の体外光やラメを見ながら育てたい場合に使います。
体外光がよく伸びた個体を残し、種親として次の世代へつなげることで、望む特徴を持つ個体を増やしやすくなります。
高水温や過密飼育は、酸欠やアンモニア、水質悪化のリスクがあります。体外光のために無理な飼育環境を作らないことが大切です。
体外光の伸び方には血統と個体差があります。一つの方法だけで結果を決めつけず、品種、季節、成長段階を見ながら、水温、容器、飼育密度、選別を組み合わせてください。
体外光を伸ばすための高水温、加温飼育、過密飼育では、酸欠や水質悪化によってメダカが体調を崩すことがあります。
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最後に

せっかく、〇〇メダカ体外光とか〇〇幹之メダカを育てたのに、頭まで体外光が伸びないと少し残念ですよね。
私も、ちゃんとしたメダカの飼い方を知るまでは、「光が伸びてこない、違う卵を貰ってきたのかな?」みたいに、何度も詐欺にあったような気持ちになりました。
実際は、私の飼い方が下手だっただけなんですけどね。
メダカの体外光は、血統の遺伝情報だけでなく、ちょっとした飼い方の工夫や気遣いで、格段に綺麗に育つようになります。
単純なようで、意外に奥深いメダカの体外光。
みなさまにも、是非綺麗なメダカを育てる喜びを実感していただけたら嬉しいです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
