
みなさま、観賞魚の生き餌のブラインシュリンプって聞いたことはありますか?

ブラインシュリンプは、メダカの稚魚向けの生き餌で最も栄養価が高い生き餌です。

でも、ブラインシュリンプの使い方とメダカへの与え方についてネットで検索してみると・・・

ブラインシュリンプには専用の孵化器が必要で、毎日塩水を作って孵化させて、卵の殻を取り除いて●▲×※※◇●・・・・

と、聞くだけでも、ブラインシュリンプの取り扱いってなんだか難しそう💦

でも、実際にチャレンジしたら、ブラインシュリンプは凄く簡単なので大丈夫!
みなさまはブラインシュリンプをご存じですか?
ブラインシュリンプはメダカに限らず、「グッピー」でも「ベタ」でも稚魚用の最強の生き餌と言われている生き物です。
でも、メダカの生き餌の中で最も栄養価が高い餌と知りながら、なんだか難しく感じて導入を避けている人も多いのではないでしょうか?
私も、メダカの飼い方に有効と知りながら、難しそうという思いもあって、気が付けば5年間くらいブラインシュリンプから逃げ続けていました。
でも、周りの先輩もみんなメダカの稚魚の生き餌にブラインシュリンプ使っているので、私も「良いメダカを育てる為に避けて通れないのかな?」と一念発起。
思い切ってブラインシュリンプにチャレンジしたのが、生き餌としてメダカへブラインシュリンプを与えだした切っ掛けです。
今回は、みなさまが思っているよりも超簡単な、ブラインシュリンプの孵化方法とメダカの稚魚の飼い方について、ご説明をさせていただきます。

ブラインシュリンプの使い方を凄く簡単に言うと、
①水温25℃くらいの汽水(塩分濃度2%/水1Lに塩20gの塩水)に
②ブラインシュリンプエッグを1g入れて、
③24時間酸素を吹き込んで
④ブクブクとエアレーションで掻き混ぜ続けたら出来上がりです!

これだけ聞けば、ブラインシュリンプもすごく簡単そうですよね。

実際、ブラインシュリンプの孵化は、やってみると凄く簡単なんです。
メダカの生き餌の中でも、ブラインシュリンプの栄養価は圧倒的なので、メダカを早く綺麗に成長させたい方へおすすめの生き餌です。
確かにブラインシュリンプには毎日孵化させるなど、メダカへ与える際の手間が必要ですが、逆に言えば、毎日卵から孵化させてメダカへ与えるので、ミジンコみたいに油断から全滅しちゃった事件がないのが魅力です。
この記事の前半は、ブラインシュリンプとの比較のために市販の餌や、ミジンコなどの生き餌について書いています。
ブラインシュリンプの孵化方法や、具体的なメダカへの与え方についての解説は、この記事の中盤以降に書いていますので、ミジンコなど他の生き餌に興味がない方は、後半まで読み飛ばしてください。
メダカの稚魚の餌は、成魚用の餌をすり潰して与える方法が簡単ですが、一般的には市販の稚魚用餌の利用することが多いようです。
その他、メダカの稚魚の餌用に、ゾウリムシやミジンコなどの生き餌を、自分で増やして与える方もいます。
これだけを聞くと「市販の餌で十分なのに、なんで色んな生き餌を使う必要があるの?結局、メダカの稚魚の餌には何がいいの?」って疑問になりますよね。
私もメダカ初心者の頃は、「メダカ飼育にミジンコやゾウリムシは上級者が使う特別なもの」そのように考えていました。
ここでは、本題のブラインシュリンプの説明の前に、メダカ飼育に活用できる様々な餌の特徴と、その必要性と効果をご説明させていただきます。
※具体的なブラインシュリンプの孵化方法(沸かし方)は、記事の後半に記載しています。
ブラインシュリンプは、メダカの針子や稚魚の成長を助ける、栄養価と食いつきに優れた生き餌です。
専用の高価な孵化器がなくても、ペットボトルや100円ショップの容器、エアレーションを使って家庭で孵化させられます。
🌡️ 水温
約25℃前後を目安に、急激な温度変化を避けて管理します。
🧂 塩分濃度
水1Lに対して塩約20gの、約2%の塩水を基本にします。
💨 エアレーション
卵が容器の底に沈み続けないよう、24時間しっかり撹拌します。
⏰ 孵化時間
水温や卵の状態によって差がありますが、約24時間を一つの目安に確認します。
🐟 与え方
卵の殻や塩水をできるだけ分離し、孵化したブラインシュリンプだけを少量ずつ与えます。
✨ 難しそうに見えますが、「塩水・水温・酸素」の3点を整えれば、孵化作業は意外と簡単です。 ✨
⚠️ 孵化していない卵や卵の殻、古くなった塩水を大量に針子容器へ入れると、水質悪化につながる可能性があります。スポイトや細かな網を使い、孵化した幼生を分離して与えてください。
この記事では、ブラインシュリンプの基本的な孵化方法、100円ショップの容器を使った孵化器の作り方、水温・塩分濃度、卵の選び方、針子への与え方まで詳しく解説します。
なぜメダカ飼育では稚魚に色々な餌を与える必要があるのですか?

メダカの針子の死因のNo.1が、餓死ってご存じでしたか?

嘘みたいな話ですよね?

私はベタ飼育で、メダカの針子より小さいベタの針子を育ててから、餓死のリスクを身近に経験しました。

何度チャレンジしても全滅させていたベタの針子へ、ブラインシュリンプを与えてようになったら、生き残るようになったんです。

魚の種類に関係なく、稚魚や針子の餌の選択ってすごく大切な飼い方のコツです。
稚魚に適切に餌と栄養を与えることは意外に難しく、そのため餌のチョイスはとても大切なんです。
私も最初の頃は、半数以上の稚魚を死なせていました。
ベタも育てたことがありますが、ベタの稚魚は針子よりもちいさいので、餌が適切でないとすぐに餓死で全滅してしまいます。
その経験があるので、メダカの針子の死因のNo.1が餓死だときいても驚かなかったですね。
私は、ブラインシュリンプを使うようになってから、おそらく9割は生存せていると思います。
それくらい、ブラインシュリンプを与えることによる、針子の歩留まり(生存率)をたかめる効果は大きいです。

メダカは胃袋を持たないので、食い溜めができません。

つまり、人間のように1日分のカロリーを3回の食事で摂取するなんてことはできないんです。

メダカは”今”必要な栄養を、”今”食べていて、常に餌を食べ続けながら生活をしています。

ですから、針子は餌を食べれない時間が続くと餓死してしまうんです。
屋外飼育であれば、自然に天然の微生物(植物プランクトンやインフゾリアなど)が増えるので、何も手を加えなくても、稚魚が常に食べ続けられる環境が整います。
しかし、屋内で飼育する場合は、微生物がほぼ発生しないため、人間が与えた餌だけでは栄養が不足気味になり、最終的に稚魚がどんどん餓死していきます。

だったら、たっぷり粉の餌を与えたらいいよね?

そう思いませんか?
そうお考えの方もいらっしゃると思います。
でも答えは「NO」です。
大量に粉の餌を与えても、食べ残された餌が水槽の底に沈んで腐って、飼育水を腐敗させる原因になってしまうからです。
粉の餌は、簡単に水の底に沈み飼育水を腐敗させていきます。

稚魚に餌を与える基本は

①食べ残さない程度の少量を②何回にも分けて与えることです。
一流の繁殖家さんは、1日に10回以上も餌を与える方がいるようです。
でも、一般の方は仕事や家事があるので、一日中メダカに餌を与える時間なんてありませんよね?
そこで、ゾウリムシやミジンコなどの活き餌を使って、自然に微生物が発生したかのような環境を作り出す必要があるのです。
そうすることで、稚魚の生存率を上げていくんです。

ミジンコやゾウリムシだったら、食べ残されても腐らず水中で生き続けるので、多少多めにあげても大丈夫です。

ミジンコを与えると、稚魚は好きな時にいつでも食べれるので喜びます!
※多めに与えても安全と書きましたが、ミジンコも過剰になると排泄物や死骸が多く出るので、水を汚す原因になります。
ですから、何事も程々の適量が肝心です。
特にオオミジンコは、孵化後2週間までの針子には大き過ぎて、食べられずに生き残ったミジンコの数が増えて、水を汚す原因になりかねません。
ですから、針子がある程度大きくなるまでは、オオミジンコは控えた方が安全です。
ブラインシュリンプは針子の成長に役立ちますが、成長段階に合わない餌や大きすぎる餌は、食べられずに水質悪化の原因になります。

市販の粉餌に、ミジンコなどの生き餌を併用する方が多いのは、針子が常に餌を食べれる環境を作るためが理由です。

粉の餌は、与え方次第で水質を悪化させるなど大きなリスクになる場合があります。

以下は、私が粉の餌を使う時に、注意していることをまとめた記事です。
ブラインシュリンプは食いつきが良いぶん、与えすぎると食べ残しや水質悪化につながります。1回の適量と、餌が残ったときの対処も確認しておきましょう。
具体的にメダカの稚魚(針子)向けの生き餌にはどのような種類がありますか?

ここでは、生き餌の種類と特徴について、解説させていただきます。
ミジンコの増やし方と特徴について

生き餌の代表格がミジンコです。
ミジンコの種類はたくさんありますが、主に稚魚の生き餌として使用されるのは、オオミジンコとタマミジンコの2種類です。
オオミジンコは5㎜まで成長する大型の外来のミジンコで、全滅しにくく飼育しやすいのが特徴です。
タマミジンコは2㎜まで成長し、環境が合えば一気に増えること、逆に油断すると急に全滅することが特徴で、ミジンコの中でも外郭が柔らかく、メダカにとって消化に優しいことが魅力のミジンコです。
稚魚の口より大きな親ミジンコを水槽に入れておくと、親ミジンコは食べられることなく子ミジンコを産み続け、それが稚魚の餌になる自動の餌やりシステムを構築できます
ミジンコの餌には生クロレラが最適です
※ミジンコは、春から夏にかけてグリーンウォーターを餌にするとよく増えます。

ミジンコの詳細については、以下をご参照ください。

また、その他の餌との比較記事も載せていますので、興味がある方はご覧ください!
針子や稚魚の成長段階によって、適した生き餌は変わります。ミジンコの増やし方と、ゾウリムシとの違いも確認しておきましょう。

ミジンコを手軽に効率よく増やしたい場合は、餌に生クロレラを与えるのが最適です。
ネットに様々なミジンコの培養記事が氾濫していますが、私の経験では、生クロレラが断トツに増える餌なので、悩んだら生クロレラを使ってみてください。

生クロレラの消費期限は冷蔵保存で1ケ月、また冷凍保存はできません。
ですから、最初は少ない量から買って、様子を見ながら購入量を増やして行く方が無駄がなくて良いと思います。
針子の餌切れ対策には、ブラインシュリンプだけでなく、グリーンウォーターを補助的に使う方法もあります。ハイポネックスを使う場合の分量や、水質悪化を防ぐ注意点も確認しておきましょう。

正直、ミジンコの購入先はどこでも大丈夫です。
近所に愛好家さんがいたら、お願いして共同購入するのも良いのではないでしょうか?
タマミジンコは在来種なので、お近くの田んぼで採取することが可能です。
ただし採取は”貝ミジンコ”などメダカの餌に適さないミジンコや、ヤゴなどの捕食者が混ざり込むリスクがあるので注意が必要です。
オオミジンコは外来種なので、ネットや専門店で購入が必要です。

ミジンコの採集に興味がある方は、以下の記事をご参照ください。
ミジンコは、針子や稚魚の成長を助ける生き餌として便利ですが、与える量や飼育容器への入れ方によって使い勝手が変わります。繁殖用・餌用としての活用方法も確認しておきましょう。
ゾウリムシの増やし方と特徴について

ゾウリムシも稚魚の餌としてポピュラーな存在です。
基本的な飼育方法をマスターすると、誰でも簡単に培養を継続することができます。
その生命力の高さはダントツで、体もミジンコより遥かに小さいため、生まれたての稚魚でも十分食べられます。

ゾウリムシの培養は、基本を身に着けたら失敗しようがないくらい簡単です。
ただし、ゾウリムシの餌に「エビオス」や「豆乳」を使用すると、ゾウリムシの培養液中にメダカに危険なアンモニアが出やすいので、必ず濾紙などで水分を濾してから、与えるようにしてください。

ミジンコに比べて培養の労力が少ないことが、ゾウリムシの魅力です。
ゾウリムシの方がミジンコよりも小さいので、孵化直後の小さな針子でも安全に食べれるのが魅力です。

ゾウリムシの詳細については、以下をご参照ください。
ブラインシュリンプがまだ大きい孵化直後の針子には、より小さなゾウリムシが使いやすいことがあります。培養方法と安全な与え方も確認しておきましょう。

ゾウリムシの種親はこちらから購入できます。

ミジンコ同様、近所に愛好家さんがいたら、お願いして分けて貰うのもありだと思います。
ブラインシュリンプの孵化は、毎回同じ条件で行うと失敗を減らせます。
① 孵化容器を準備する
ペットボトルやボトル容器を洗い、エアチューブを設置します。卵が角や底にたまりにくい形の容器が使いやすいです。
② 約2%の塩水を作る
水1Lに対して塩約20gを溶かします。塩の量は毎回計量すると、孵化条件を安定させやすくなります。
③ 水温を約25℃に整える
冬や室温が低い時期は、ヒーターを使った湯せんなどで温度を安定させます。
④ ブラインシュリンプエッグを入れる
卵を入れすぎると酸素不足や孵化率低下につながるため、容器の大きさに合わせて少量から始めます。
⑤ 24時間エアレーションする
卵が常に動く程度に空気を送り、底に沈んだままにならないようにします。
⑥ 孵化した幼生を分離する
エアレーションを止め、光へ集まる性質を利用しながら、卵の殻や未孵化卵と分けて回収します。
⑦ 真水ですすいでから与える
細かな網などで塩水を切り、可能であれば真水ですすいでから針子へ与えます。
💡 一度に大量に孵化させるより、毎日使い切れる量を少量ずつ孵化させる方が、新鮮な状態で与えやすくなります。
ブラインシュリンプの孵化方法と特徴について


ここからは、今回の主役ブラインシュリンプについてご説明いたします。

ブラインシュリンプは、ミジンコのように増やす餌ではなく、与える都度、卵から孵化させて使う生き餌です。
熱帯魚や金魚の世界でも信頼されている、圧倒的な栄養価の高さ
給餌の度、毎回卵を孵化させて与える必要があり、そこが導入のハードルとなっている

ブラインシュリンプの魅力は、圧倒的な栄養価の高さです。
そのため、ブラインシュリンプは熱帯魚の世界でも、金魚の世界でも、稚魚の生き餌の王様として君臨しています。
ただ、孵化したばかりの幼生を餌にするので、孵化器具を準備して、針子に与える都度ブラインシュリンプを孵化させる必要があり、その手間から敷居が高い印象を持たれがちです。
私は、飼育数が多い方ほどミジンコやゾウリムシを大量に維持するより、ブラインシュリンプを毎日沸かす(孵化させる)方が楽だと思います。

以下の画像が、私の手作りブラインシュリンプ孵化器です。

エアホースの容器側は穴だけの出入り自由になっていて、空気の通り道とブラインシュリンプの排出のどちらにも使用できるようにしています。

材料はコレだけあったら大丈夫です。

作業も、ボトルの底に穴をあけるだけだから超簡単ですよ!

一見すると大変そうですが、力がない女の子でも簡単に作れるので、全く問題ありません。


エアホースコネクターのサイズは約5.5㎜です。

ドリルがなくても、こんな感じで手にドリルビットを持って開けることができます。
エアホースコネクターはテーパー形状なので、容器の内側から外に向かって差し込むことで、水圧に押されて自然に食い込むので、殆ど水漏れはありません。
どうしても水漏れをする場合は、シリコンなどでシーリングするなどの対策をしてください。


ちなみに、画像の01と書いている孵化器は孵化が始まっているので、ブラインシュリンプでオレンジ色に染まっています。

おおまかな孵化器の構造と、ブラインシュリンプの収穫方法については、以下のYOUTUBE動画を参考にしてください。
動画の中でブラインシュリンプを集めている道具は、ハイテック茶こしと言います。
ブラインシュリンプを濾し取るために、コーヒー用の紙フィルターを使う方もいますが、ハイテック茶こしは洗って繰り返し使用できるので、とてもコスパがいいアイテムです。
以下に商品のリンクを掲載しますので、興味がある方はご確認ください。
具体的なブラインシュリンプの孵化方法について

ここでは、一般的なブラインシュリンプの孵化方法を解説していきます。
一般的なブラインシュリンプの孵化方法
②24時間後にブラインシュリンプが孵化するので、卵の殻が混ざらないようにスポイトなどを使用して幼生を集める。
③メダカに餌として与える前に、ブラインシュリンプを真水で洗って塩分を適宜取り除く。
④ブラインシュリンプは汽水で生存する生き物ですが、淡水でも数時間は生存できるので、数時間でメダカが食べ切れる量を与える。

たくさん孵化させる必要がない方や、とにかく、すぐにブラインシュリンを始めてみたい方は、手作りしなくても市販の孵化器を買うのが簡単です。

これがブラインシュリンプエッグ(卵)です。

価格だけを聞くと少し高いような気もしますが、1回あたりの使用量は数gなので、100gもあれば数か月はお使いいただけます。
私流の簡単な孵化方法について

私なりに上記をアレンジしたのが、以下のやり方です。
孵化させる際の塩の選び方について

私は、市販の塩も海の素も試しましたが、どちらでもよく孵化します。
塩はにがりなどが入っていない、市販の一番安い塩を選んでいただければ大丈夫です。
水1Lあたり20gの塩を入れて、塩分濃度0.2%の塩水を準備してください。
おおよそ、塩水1リットルでブラインシュリンプエッグ20gまで孵化できます。
私の1日の使用量が卵2~3gなので、一般の方でしたら1gでも十分足りると思います。
加温はエアコンを使って常時水温を20℃以上にコントロールしています。
冬場は水温27℃に届きませんが、それでも36時間〜48時間時間かければ7割以上孵化しますので、必ずしも27℃加温は必須ではないと思います。
夏場でしたら、常温でも意外に大丈夫です。

可能な方はヒーター加温が確実ですが、平均で20℃を超えていればしっかり孵化するので、冬場だけ水温に気を付けたら、他の季節は問題ないと思います。

こっちは夏の孵化の話です
私はレッドビーシュリンプも飼育しているので、夏場はエアコンで冷やして水温を24℃まで下げています。
それでも室温で沸かせば、24時間で9割近く孵化しています。

一般には、市販の塩よりも、海の素の方が孵化率が高いと言われています。
先ほども書きましたが、私が試した限りは「水温」と「しっかり撹拌できているか」の方が、孵化率への影響が大きいと思います。
結果はみなさまの目でご確認ください。

私はこの必殺4連ストーンとエアポンプ2台を使ってガーッと撹拌しています。

これで孵化率が一気に向上しました。


400gの大きな缶で販売しているブラインシュリンプが、グラム単価では圧倒的にお買得です。
ただ、私は1日に20g分しか沸かさないので、大きな缶で買うとナント200日分にもなります。
開封して時間が経過すると、鮮度が落ちて孵化率が下がるので、一般の方はコスパが悪くても、小分けで25gずつ買うことをおすすめします。
ご自身の使用量に合わせて、ご判断ください。

ブラインシュリンプの大入りの缶は、ヤフオクなどで探すと一般の半額程度で購入できます。
ただ、ブラインシュリンプの卵は、鮮度や管理状態が悪いと孵化率が下がるので、事前に製造日など確認できない場合は、正規のショップでの購入をおススメします。
また、一部の安い中国製のブラインは、幼生の大きさがやや大きめなので、針子が食べれない可能性が有ります。
ですから、価格が安すぎるものはご注意ください。
産地によるブラインシュリンプの違いについて

ブラインシュリンプの産地ごとの違いですが・・・
①最高級がベトナム産
②一般的なのがソルトレイク産
③格安で購入できるのが中国産の魅力です。
調べると中国産はソルトレイク産に比べて、卵や孵化する幼生が大きくて稚魚が食べれなかったり、孵化率が低いものが多いようです。
ただ最近は、中国産でも良いものが増えているので今後に期待です。
②卵の殻の除去について
卵の殻の分別については以下の画像をご覧ください。
画像でわかると思いますが、エアレーションを止めると徐々に、孵化器の水面に卵の殻、中層にブラインシュリンプの幼生、底に未孵化の卵が溜まるかたちで分離していきます。
卵の殻や、未孵化の卵をメダカが食べると、腸管が詰まり死んでしまう恐れがあります。
ですから、スポイトなどを使って、中層のブラインシュリンプだけを集めることが大切です。
そして、卵の殻などの混入を極力排除するために、卵の殻に近い位置にいるブラインシュリンプは潔く諦めてください。

動画の通り、私はスポイトではなく、水を排水する形でブラインシュリンプを集めています。
私は、自作の孵化器の底の排出用コネクターを、底から1cm位まで深く差し込んでいます。
そのお陰で、未孵化の卵はコネクターから排出されず底に残り、ブラインシュリンプだけが排出されます。
そして、2枚目の写真のように、水面がコネクターに近づいた段階で排水を停止することで、水面に浮かぶ殻の混入を防いでいます。
残った塩水に、ブラインシュリンプが沢山残っているのは勿体ないのですが、確実に卵の殻を排除するため潔く諦めています。

卵の殻については、厳密にここまでなら大丈夫と言う基準はありません。
卵の殻をメダカが食べても、ほんの少しなら大丈夫らしいのですが、どうしても過剰になると腸閉塞で死んでしまうそうです。
過度に心配し過ぎる必要はないと思いますが、できる限り慎重に卵の殻を分別してください。


④ブラインシュリンプは淡水では数時間しか生きられないので与えすぎに注意
同じ方法で孵化させても、卵の状態や水温によって結果が変わることがあります。
水温が低い
低水温では孵化まで時間がかかり、孵化率も下がりやすくなります。
水温が高すぎる
高温にしすぎても卵や孵化した幼生へ負担がかかります。
塩分濃度が毎回違う
目分量では条件が安定しません。水量と塩を計量してください。
エアレーションが弱い
卵が底にたまっている場合は、空気量やエアストーンの位置を調整します。
卵を入れすぎている
容器に対して卵が多すぎると、酸素不足や汚れの原因になります。
卵の保管状態が悪い
高温多湿や長期間の開封保存によって、孵化率が下がることがあります。
使用した容器が汚れている
洗剤や汚れが残っていると、孵化へ影響する可能性があります。
孵化しないときは、卵を増やす前に、水温・塩分濃度・エアレーション・卵の保存状態を一つずつ確認してください。
ブラインシュリンプは真水でも2日間の生存を確認
私は②で説明したように、水面付近を漂うブラインシュリンプは、殻が混入するリスクがあるので捨てるようにしています。

今回、そのまま真水でどれくらい生存できるか実験してみました。
真水で2日経過した段階でやめましたが、2日間はしっかり生きていたので「真水で生きている時間は数時間だけ説」にこだわり過ぎる必要はないと思います。
画像が孵化初日で、動画は孵化から2日経過後のブラインシュリンプです。

2日目でも、ブラインシュリンプが元気に生存していることを、確認できると思います。

メダカの稚魚にブラインシュリンプを与える上で大切なこととは

ブラインシュリンプがヨークサック(お腹の栄養袋)の栄養分を使い切る前に、メダカに与えることが大切です。
メダカも含め、基本的に稚魚・幼生はヨークサックの栄養で、3日間程度は生存できると言われています。
ブラインシュリンプも孵化後3日以内、できるだけ早い時期に与える方が栄養面で効果的です。

ヨークサックの栄養はドンドン消費されていくので、ブラインシュリンプを孵化後どれだけ短時間でメダカに与えるかが勝負です。
ブラインシュリンプの鮮やかなオレンジ色がヨークサックの色なので、時間が経って黒っぽくなったブラインシュリンプは、栄養面で期限切れです。ご注意ください。
実際にブラインシュリンプを使って感じたこと
私は、実際にチャレンジするまで、ブラインシュリンプは手間が掛かるプロ用の特別な餌だと思っていました。
でも実際は、想像していたほど難しいこともなく、ゾウリムシやミジンコを維持するより、省スペースで管理できる上、手間も掛かりません。
定期的な卵の購入にお金がかかりますが、私の飼育環境だとミジンコに使用する生クロレラの方がよっぽど高価です。
栄養価が高いのでメダカの成長が速くヒレなどを伸ばす効果も高いブラインシュリンプ。
これを機会に、是非チャレンジしていただけたらと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
Q. ブラインシュリンプは何時間で孵化しますか?
約25℃前後で十分にエアレーションした場合、約24時間が一つの目安です。ただし、卵の産地や保存状態、水温によって前後します。
Q. 塩分濃度はどれくらいですか?
水1Lに塩約20gを溶かした、約2%の塩水を基本にします。毎回計量すると、孵化条件を安定させやすくなります。
Q. 食塩でも孵化できますか?
孵化に使える場合がありますが、添加物の少ない塩を選びます。まずは少量で試し、孵化状況を確認してください。
Q. エアレーションなしでも孵化しますか?
少量なら孵化する場合もありますが、酸素不足や卵の沈殿が起きやすくなります。安定して孵化させるなら、エアレーションを使う方が管理しやすいです。
Q. 孵化したブラインシュリンプは何日保存できますか?
孵化直後の新鮮な状態で使うのが基本です。時間がたつと栄養状態や生存率が変化するため、毎日使い切れる量を孵化させます。
Q. 塩水ごとメダカに与えても大丈夫ですか?
少量の塩水が入ることはありますが、繰り返し大量に入れるのは避けます。細かな網やスポイトで回収し、真水ですすいでから与えると安心です。
Q. 孵化していない卵を針子が食べても大丈夫ですか?
未孵化卵や卵の殻は食べにくく、水槽内へ残ると汚れの原因になります。孵化した幼生だけを分離して与えてください。
ブラインシュリンプは、メダカの針子や稚魚の成長を助ける、食いつきのよい生き餌です。
- 約25℃前後の水温を目安にする
- 水1Lに塩約20gの約2%塩水を作る
- 卵が沈まないようにエアレーションする
- 約24時間を目安に孵化を確認する
- 卵の殻や未孵化卵と分離する
- 塩水を切り、少量ずつ針子へ与える
- 毎日使い切れる量を孵化させる
ブラインシュリンプは専用設備が必要な難しい生き餌に見えますが、塩水、水温、酸素量を整えれば、家庭でも継続して孵化させられます。
最初から大量に孵化させず、小さな容器で必要量を試しながら、自分の飼育数に合う方法を見つけてください。
針子の大きさや成長段階に合わせて、ゾウリムシやミジンコも使い分けましょう。

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ご参考に餌全般の記事のリンクを載せておきます。ご興味がある方はご覧ください。
ブラインシュリンプだけでなく、人工飼料・ゾウリムシ・ミジンコ・グリーンウォーターなど、成長段階に合った餌を使い分けることが大切です。