メダカの卵の大きさから孵化時期までの日数や管理方法/着糸の外し方・飼育水槽(容器)・水カビ対策まで育て方を完全解説

店長メグ
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メダカが突然卵をぶら下げている姿を見つけて、慌てた経験はありますか?

せっかく卵を見つけても、管理しているうちに卵にカビが生えて腐ってしまったり、中々上手くいかずに困っている方も多いのではないでしょうか?

私も初めて卵を採集した時は、全部水カビでダメにしました。

さて、メダカが産卵しているときには、どのように管理すると卵が元気に孵化するのでしょうか?

せっかくメダカの卵を採集できたのに、水カビでダメにしたり、孵化率が悪くて困っている方も多いのではないでしょうか?

今回はメダカの販売店をやっている私が、メダカ初心者の方向けに卵の採卵から、孵化までの管理方法をご紹介させていただきます。

【STEP1】メダカが産卵しているのを見かけたら

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水槽内に卵を放置していると、大人のメダカが卵や孵化したばかりの稚魚を食べてしまいますよ!!

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びっくりされるかもしれませんが、メダカは共食いをする性質があり、卵も例外なく大人のメダカに食べられる危険があります。

また、水槽内で無事に孵化しても、稚魚のうちに殆ど成魚に捕食されてしまいます。

ですから、メダカが卵を水草や石などに産み付けたら、速やかに採卵して別の水槽に隔離してあげてください。

メダカの受精卵はゴマ粒くらいの硬さがあるので、優しくつまめば潰れず安心して移動できます。

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もし、簡単に潰れる卵があれば、受精できていない死んだ卵なので、潰れたからといって悲しまなくても大丈夫です。

隔離水槽は大きな水槽でなく、コップや昆虫採取用の小さなプラケースで大丈夫。

私は品種がある程度多いので、画像のようなDaisoのコレクション容器を活用して管理しています。

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針子は水深が深すぎない方が良いので、酸欠防止の意味でも開口部が広くて浅い容器をおすすめしています。

また、市販品や手作りで、様々な形の産卵床(卵を採卵するための道具)がありますので、メダカが産卵を始めたら、水槽の中に産卵床を入れておくと採卵が簡単になります。

産卵床の形は様々でも大丈夫ですが、水の中に沈める部分は、黒や紺、焦げ茶など暗い色でないと、メダカが警戒して産みつけないようです。

ご参考にされてください。

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卵を集めて孵化させるには、このような産卵床かホテイアオイという浮草を使用すると採卵が簡単です。

産卵床を何個か準備しておいて、回収した産卵床を別の容器に浮かせておくだけで、環境が合えば自然に孵化してメダカが増えて行ってくれます。

春先は約14日、夏場で約8日前後で卵が孵化しますので、産卵床を週に1回ペースで交換してあげると、孵化した稚魚が親に食べられるリスクが少ないと思います。

【STEP2】隔離後のメダカの卵の管理方法

卵の管理方法


①メダカの卵は新しい水の方が孵化率が上がるので、親メダカの飼育水ではなく新しい水を飼育水に使う

②メダカの卵はミズカビに侵されやすいので、メチレンブルーなどアクアリウム用の殺菌剤で保管すると安心

③万が一ミズカビの侵されると、近くの卵にもうつってしますので、卵はできるだけバラバラして固まらないように気をつける

※ミズカビに感染した卵を見つけたら、感染防止のためすぐに取り出して処分する。

【STEP3】メダカの卵の孵化までの日数

メダカの卵の孵化までの期間は、一般に合計250℃が目安と言われています

これは平均水温25℃が続くと250℃÷25℃=10日

平均20℃だと250℃÷20度=12.5日という計算の目安です
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ただし、30℃以上の高水温と15℃前後の低水温では、卵が死んでしまい孵化しないリスクが高くなりますので、いずれも温度管理にはご注意ください。

【STEP4】メダカの卵の孵化までの管理方法

屋外飼育の場合は、夕方の西日を避けた半日陰の場所に卵容器を置いて孵化を待ちます。

日光には殺菌効果がありますが、特に夏の日差しは強く、バケツサイズの水量であっても簡単にお湯にしてしまうので、日向での管理はおススメしていません。

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私は真夏の孵化までと孵化後2週間は、室内飼育することが多いです。

孵化後2週間経てばある程度の暑さには負けないみたいです。

可能な限り着糸を外す

卵を産卵床に付けたままバケツなどに浮かべて孵化を待つこともできます。

でも、少しでも孵化率を上げるためには、産卵床から卵をひとつづつ外して、着糸(ちゃくし)呼ばれる粘着質の糸を外して、卵をバラバラに散らすことがミズカビの予防になります。

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着糸はガーゼなどの上で卵をコロコロ転がすと簡単に取れるのでおすすめです。

着糸を外さないと水中で卵が集まってしまい、まとめて水カビの餌食になるリスクが上がります。

水温の管理方法

夏場など水温が30度に迫るような時期は、蓋や遮光ネットなどで日差しを調整するか、いったん室内に避難させるなどの暑さ対策が必要です。

屋内飼育の場合は、エアコンで水温を25℃に調整すると孵化が早まり、孵化率も向上します。

ミズカビ対策にメチレンブルー

店長メグ
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ミズカビの対策にメチレンブルー水溶液に卵を入れて管理すると高い予防効果が期待できます。

メチレンブルーは必ずしも必要ではありませんが、水道水ではどうしても卵にミズカビに感染するリスクが高いので、可能な限りメチレンブルーを使用された方が安心です。

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メダカの卵は意外に強いので、殺菌効果を高める意味で、水道水をカルキ抜きしないで使用してください!

メチレンブルーの使用にあたっては、先ほどの画像の容器(10㎝×20㎝程度)でメチレンブルー1滴と、ごく少量の使用で問題ありません。

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メチレンブルーは必ずしも必須ではありませんが、メダカをたくさん増やしたい方は、水カビの被害が目に見えて違いますので使用をおすすめします。

孵化した稚魚も、メチレンブルー水溶液の中で元気に過ごしていますので、稚魚に薬は心配と不安に感じる必要はありません。

ただ、水質ショックを防ぐために、稚魚をメチレンブルー水溶液から水道水に戻すときは優しく水合わせをしてあげてください。

メチレンブルー水溶液に時間を掛けて加水して薄めてあげるだけで大丈夫です。

【STEP5】メダカの卵の孵化前の卵の様子

メダカの卵が順調に成長すると、早ければ3日目くらいから稚魚の目が黒くなり確認できるようなり、さらに産卵直前になると卵の中でくるくる動くようになります。

逆に孵化しない死んでしまった卵は、指先でつまむと簡単につぶれますし、死んだ卵は乳白色に変色するのですぐにわかります。

【STEP6】メダカの卵が孵化したら

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メダカが孵化して3日間は、お腹についた栄養袋(ヨークサック)があるので、餌を食べずに過ごします。

そして、4日目以降から餌が必要になります。

生まれたての稚魚は、食べる餌も少量で口も小さいため、市販の粉の餌を与えても食べ残すことが多いです。

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食べ残した餌が水を悪くしてしまう原因になるので、稚魚の給餌には工夫が必要です。

市販の稚魚用餌を使う場合、稚魚が小さいうちは口に入りやすいよう手の平で餌をすり潰し、指先に付いた餌を振るい落とすくらい極少量を与えてください。

メダカは胃袋を持たず餌を常に食べる必要があるので、稚魚は1日2~3回程度の給餌では餌が不足して餓死してしまうことが多いです。

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稚魚用粉の餌はこの二つがおすすめです!

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メダカの稚魚の死因NO.1は餓死と言われています。

できれば、市販の粉餌によりも、食べ残しても腐ったりせず、ずっと食べ続けられることができる、ミジンコやブラインシュリンプなどの生き餌を併用することをおすすめします。

※活き餌であっても食べられる前に死んでしまうと水を汚す原因になるので、過信は禁物です。

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生き餌の詳細についてはこちらをご覧ください。

私は最近ブラインシュリンプを使うことが多いです!

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針子の飼育容器で悩んだらわけぷかですよね!

わけぷかは大きな容器に浮かせて使うタイプの飼育容器です。

容器が大きい方が飼育水も汚れにくいので安心ですよね。

NVボックスの22リットルサイズなら綺麗に4個収まるし、その他の容器に入れても使いやすいです。

私も品種のメダカを累代するときにはわけぷか愛用中です。

最後に

今回は一般的なメダカの卵の管理方法に、私の経験を絡めてご説明させていただきましたがいかがでしたか?

せっかくメダカが卵を生んでくれたのに、そのまま駄目にしてしまうのはとても残念ですよね。

この記事がみなさまのお役に立てると嬉しいです。

最後までご覧いただき、ありがとございました。

針子(稚魚)の育て方について併せてご覧ください