
鑑賞魚の世界で、稚魚の餌として人気がある「ブラインシュリンプ(アルテミア)」をご存じですか?

もしかしたら、ブラインシュリンプやアルテミアと言った名前は聞いたことがあるかもしれませんね。

ブラインシュリンプは、最も栄養価が高いメダカや金魚の稚魚(針子)用の生き餌です。

最近は、金魚だけでなくメダカの世界でも、稚魚(針子)の餌や成魚の色揚げ用に「ブラインシュリンプ」を導入している方も増えてきているようです。

ブラインシュリンプの魅力は何といっても「栄養価」の高さです。

メダカの赤ちゃんに「ブラインシュリンプ」与えると、稚魚や針子の成長スピードや歩留まり(生存率)が格段に向上します。

でも、メダカの針子はいつからブラインシュリンプを食べれるようになるのでしょうか?


観賞魚の稚魚の餌の王道といっても過言でないのが「ブラインシュリンプ」です。
「ブラインシュリンプ」はどんな「生き餌」よりも、断トツに「栄養価」が高いのが魅力です。
でも「ブラインシュリンプ」って、いつからメダカの針子(稚魚)に与えてよいのでしょうか?
メダカの針子は、孵化後すぐからでも「ブラインシュリンプ」を食べれるのかな?
今回は、メダカの針子へのブラインシュリンプ(アルテミア)の与え方の疑問について解説をしていきたいと思います。


メダカの生き餌にブラインシュリンプを使うためには、ブラインシュリンプの卵とハッチャー(孵化器)が必要です。


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ブラインシュリンプの孵化容器は、市販のハッチャーを購入せずにDIYすることもできます。


ブラインシュリンプの孵化水槽の手作りに興味がある方は、以下の記事をご覧ください。
いつからメダカの稚魚(針子)の生き餌にブラインシュリンプを与えたらいいですか?

結論ですが、私は針子のヨークサック(栄養袋)がなくなる、孵化後4日目を目安にブラインシュリンプを与えています。
「メダカの針子は孵化後しばらくブラインシュリンプを食べれない」と書いた記事も見かけますが、「ソルトレイク産」や「ベトナム産」のブラインシュリンプであれば、孵化直後でも問題なく食べてくれます。
※ベトナム産やソルトレイク産のブラインシュリンプはサイズが小さいので針子でも食べやすい。

ブラインシュリンプを食べると、メダカの針子のお腹がオレンジ色に膨れるので、ちゃんと食べていることを確認できます。

もし、針子のお腹がオレンジ色に膨れていなかったら、ブラインシュリンプを食べれていない可能性があるので確認が必要です。
ブラインシュリンプは孵化後数時間の命なので食べ残しには注意が必要

ブラインシュリンプは汽水域(海と川が混ざる場所)の生き物なので、真水の中では長く生きられません。
ブラインシュリンプは、水に塩分がある環境でないと生き残れません。
ですから、私の経験でも淡水の中では、1日前後で死んでしまいます。
そのため、メダカが孵化して1週間以内の針子のうちは、食べる量も少なく、ブラインシュリンプを食べ残す可能性があるので、まめに食べ残しを確認して、余っていたらスポイトで吸い出すようにしてください。

メダカの水槽に、食べ残されたブラインシュリンプの死骸が溜まって腐って水を汚すと困るので、地味ですが食べ残しの回収は大切な飼い方のコツです。
孵化後1週間を超えてくると、メダカの針子の食欲も旺盛になり、食べ残しも減ってくるので、稚魚の飼育が楽になります。
ブラインシュリンプの産地による違いを解説

先ほども、ちらっと書きましたが・・・
ブラインシュリンプは生産地でサイズが異なり、基本的に値段=「孵化率の高さ」と「サイズの細かさ」と思っていただいて大丈夫です。
「ソルトレイク産」と「ベトナム産」は「中国産」に比べて値段が高いのですが、その分「卵」や「孵化する幼生」が小振りで、針子たちもちゃんと食べることができます。
最近は改善が進んでいるようですが「中国製」の中でも「激安品」は、ブラインシュリンプが大きくて、針子の口に入らないことがあるので注意が必要です。
いつからメダカの針子のエサにブラインシュリンプの与えたらいいですか?
私はメダカの針子のヨークサック(栄養袋)がなくなる、孵化後4日目から幼魚になるまでの2週間、ブラインシュリンプを与えるようにしています。
私がおすすめするメダカの針子用の餌

私が使用している稚魚の粉餌は「メダカの舞のベビー」です。

メダカの舞ベビーは、他のメダカの餌に比べて、沈みにくいところが私のお気に入りポイントです。

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参考ですがブラインシュリンプを与えるのはメダカの幼魚までと書きましたが、成魚へ与えても効果的です。

ブラインシュリンプは栄養豊富なので、ヒレ長メダカの尾ひれを伸ばしたい時の餌としても活用できます。
メダカの針子が大きく成長したらオオミジンコも与えると良い

オオミジンコは、環境が合えばメダカ水槽で繁殖し、日々産まれる「幼生」が無限の餌になってくれるので、稚魚のサイズが5㎜から1㎝くらいまでの期間とても重宝します。
ミジンコの繁殖がうまくいくと、稚魚が一気に大きくなるので、見ていてとても楽しくなります。
私は針子が5㎜を超えたら「ブラインシュリンプ」「ミジンコ」「メダカの舞ベビー」の3種を併用して与えています。
メダカの針子が小さい時期にオオミジンコを与えると危険な場合もある
体長が5㎜以下の針子にオオミジンコを与えると、針子の口にオオミジンコが入らず食べることができないため、食べられることなく増え過ぎたミジンコの排泄物で水質悪化が進むので危険です。

ミジンコについては、以下の記事をご覧ください。
いつからメダカの稚魚(針子)にオオミジンコを与えたらいいですか?

メダカの稚魚が1㎝まで育つと、大人のオオミジンコも食べれるようになるので、ミジンコの親が減りだして、無限のミジンコ繁殖場の効果が消失します。
ですから、私はオオミジンコを稚魚の餌にする期間を、針子が5㎜くらいまで育ったくらいからオオミジンコの親を食べれるようになる1㎝までの期間に限定しています。
メダカの稚魚のサイズが1㎝を超えたら「ブラインシュリンプ(アルテミア)」と若魚用の「メダカの舞ネクスト」を併用して与えています。

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最後に
今回はメダカの生き餌にブラインシュリンプをご紹介しましたが、いかがでしたか?
ブラインシュリンプについては様々なご意見もあると思いますが、この記事は私が実際にブラインシュリンプを使った結果の記事なので、針子でも孵化後すぐからブラインシュリンプを食べれますと断言できます。
ただし「中国産」の中でも「価格の安い商品」は、サイズが大きいものが多いようなので、この限りではありません。
産地の選択には注意が必要です。
ブラインシュリンプは栄養価が高く、メダカの成長促進や色揚げの効果が期待できる生き餌なので、もっと綺麗なメダカを増やしたい方は、積極的な導入をおすすめいたします。
この記事が、みなさまのお役に立てると嬉しいです。
最後まで、ご覧いただきありがとうございました。
