鑑賞魚の世界で、稚魚の餌として人気がある「ブラインシュリンプ」をご存じですか?
最近は、メダカの世界でも「ブラインシュリンプ」を導入している方が増えてきているようです。
ブラインシュリンプの魅力は何といっても「栄養価」の高さです。
メダカに与えると、針子の成長スピードや歩留まり(生き残る率)が格段に向上します。
でも、ブラインシュリンプは孵化後いつから食べれるのでしょうか?
観賞魚の稚魚の餌の王道といっても過言でないのが「ブラインシュリンプ」ですよね?
どんな「活き餌」よりも断トツに「栄養化」が高いのが魅力です。
でも「ブラインシュリンプ」っていつ頃から針子(赤ちゃん)に与えてよいのでしょうか?
今回はこの疑問について回答していきたいと思います。
メダカの針子にいつからブラインシュリンプを与えていいですか?
結論ですが、私は針子のヨークサック(栄養袋)がなくなる、孵化後4日目からブラインシュリンプを与えています。
「孵化後しばらくは食べれない」と書いた記事も見かけますが、「ソルトレイク産」や「ベトナム産」のブラインシュリンプであれば、孵化直後でも問題なく食べてくれます。
ブラインシュリンプを食べると、針子のお腹がオレンジ色に膨れるので、ちゃんと食べていることを確認できます。
もし、針子のお腹がオレンジ色に膨れなかったら、食べれていない可能性があるので注意が必要です。
食べ残しには注意が必要
孵化後1週間は針子が餌を食べる量も少なく、ブラインシュリンプが過剰になる場合があるので、まめに食べ残しを確認してスポイトで吸い出すようにしてください。
食べ残されたブラインシュリンプの死骸が、腐って水を汚すと困るので、食べ残しの回収は地味でも大切なケアになります。
孵化後1週間を超えると、針子の食欲も旺盛になり、食べ残しが減ってくるので、飼育が楽になります。
ブラインシュリンプの産地による違い
ブラインシュリンプは生産地でサイズが異なり、基本的に値段=「孵化率の高さ」と「サイズの細かさ」と思っていただいて大丈夫です。
「ソルトレイク産」と「ベトナム産」は「中国産」に比べて値段が高いのですが、その分「卵」や「孵化する幼生」が小振りで、針子たちもちゃんと食べることができます。
最近は改善が進んでいるようですが「中国製」の中でも「激安品」は、ブラインシュリンプが大きくて、針子の口に入らないことがあるので注意が必要です。
ブラインシュリンプの詳細は以下の記事をご覧ください。
実際の与え方
私はヨークサック(栄養袋)がなくなる孵化後4日目から幼魚までの2週間は、ブラインシュリンプをベースに、粉の餌を追加するイメージで餌を与えています。
私が使用している稚魚の粉餌は「メダカの舞のベビー」です。
他の餌に比べて、沈みにくいところがお気に入りのポイントです。
ある程度大きくなったらオオミジンコも与えるようにしています
オオミジンコは、環境が合えばメダカ水槽で繁殖し、日々産まれる「幼生」が無限の餌になってくれるので、稚魚のサイズが5mmから1cmくらいまでの期間とても重宝します。
ミジンコの繁殖がうまくいくと、稚魚が一気に大きくなるので、見ていてとても楽しくなります。
私は針子が5mmを超えたら「ブラインシュリンプ」「ミジンコ」「メダカの舞ベビー」の3種を併用して与えています。
針子が小さい時期にオオミジンコを与えると危険
5mm以下の針子にオオミジンコを与えると、針子がオオミジンコを食べられずミジンコの数が急増し、その排泄物で水質悪化が進むので危険です。
ミジンコについては以下の記事をご覧ください。
オオミジンコを与える期間の目安
稚魚が1cmにまで育つと、ミジンコの親サイズも食べれるようになるので、無限のミジンコ餌の効果が消失します。
ですから、私はオオミジンコを餌にするのを稚魚が1cmなるまでの期間に限定しています。
サイズが1cmを超えたら「ブラインシュリンプ」と稚魚用の「メダカの舞ネクスト」を併用して与えています。
最後に
様々なご意見があると思いますが、私が実際にブラインシュリンプを使用した結果なので、孵化後すぐから食べれますと断言できます。
ただし「中国産」の中でも「価格の安い商品」はこの限りでないので注意が必要です。
ブラインシュリンプは栄養価が高く、メダカの成長促進や色揚げの効果が期待できる餌なので、積極的な導入をおススメいたします。
この記事が、みなさまのお役に立てると嬉しいです。
最後まで、ご覧いただきありがとうございました。