
こんにちは!皆さま、メダ活を楽しんでいますか?
ところで、メダカに与える餌の量って、どのくらいが適正かご存じですか?
飼育本やネットで調べると、1日〇回〇分で食べきれる量って書いていることが多いのですが、これって正しいんでしょうか?
だって、飼育水槽の大きさも、飼育数も、気温も何もかも環境が違うじゃないですか。
難しい理屈をゴネゴネしたりはしませんが、今回はそんなメダカの餌の量と回数について、ご説明をさせていただきます。
メダカ飼育を始めたばかりの頃に、餌の量や回数ってどれくらいが正しいの?と疑問に思いませんでしたか?
私が飼育を始めた頃は、飼育の本に書いていた夏場は1日2回、その他の季節は1日1回で5分で食べきれる量みたいなことを真面目に守っていました。
でも、脱初級を迎えるころになると、

『5分で食べきれる量って水温によっても、個体数によっても違わない?』

『何回餌をあげても、お腹が空いたってメダカが寄ってくるけど、5分経ったらあげてはいけないの?』
そんな疑問にぶつかるようになりました。
今回は、皆さんもぶつかるかもしれない、餌の量と回数の疑問について詳しく解説させていただこうと思います。
【STEP1】結論ですが餌は少量を何回も与えるが基本です

いきなり結論ですが、正しい餌の量は少量を何回も与えるが基本です。
軽視されがちなんですが、餌の食べ残しは物凄く水質を悪化させて、メダカが死んでしまう原因になります。
だから、餌が一粒も水槽の底に落ちないくらい、勢いよくメダカたちが食いついているうちに、餌やりを止める方が、水質維持の面では安心だと思っています。

「その方法だと、弱い個体が餌取り競争に負けるんじゃない?」ってお声がありそうですよね。
でも、弱い個体のために余計に餌をあげていると、餌残りで水質悪化を招くリスクが高まります。
ですから、単純に多く餌をあげるのではなく、弱い個体は他のメダカと分けて、ゆったりと育ててあげる方が、全体として安心なんです。
想像以上に酷い餌残りの害
意外に軽視されがちですが、餌の食べ残しは想像以上に飼育水を汚染します。
『ホントに!?』って思う方がいたら、10gくらいの餌をコップに入れて、水を張って1~2週間放置してみたら良いと思います。
かなりの悪臭にビックリすると思いますよ。
私は『こんなのが水槽に入ってたら、メダカも死んじゃうはずだ!』って一回で納得しました。

餌残りの危険性の記事です。是非ご参照ください。
早く大きく育てて、たくさん卵を採るためにも、餌はできるだけ何度もあげましょう

基本的に、餌をたくさん与える飼育の方がメリットが多いんですよ!
たくさん餌を与えるメリット
①早く大きく育つ
②卵をたくさん産む
③ラメを増やしたり、ヒレを伸ばすためにも餌(栄養価)は多い方が良い
たくさん餌を与えるデメリット
①餌残りが怖い(1回あたりの餌を少なくすることで解決)
②餌が増えると糞も増えるので、水が汚れやすい(水質管理をしっかりと)

メリット・デメリットを見ていただければ分かりますが、たくさん子供を増やしたい方や、オリジナルの品種を作りたい方は、餌は少ない量をできるだけ回数多く与えるの一択しかありません。
できるだけ餌残りを減らして、効率よくメダカを大きくするためには、少ない餌を何回も与える方法がベストなんです!
【STEP2】なんで1日〇回の〇分で食べるきる量ってみんな言うの?
ここからは、私の個人的な考えですが・・・
一般の愛好家さんは、メダカの飼育と別に、仕事も家事、育児もありますよね?
そういった、お仕事で忙しい愛好家さんが、安心して負担がない回数が1回から2回だから、単純に産卵時期の夏は2回で、その他の季節は1回でと書いてるんだと思います。
そして、この位が食べ残さないざっくりとした分量の目安が、5分以内に食べきる量って感じなんだと思います。
私は、一律5分で食べれる量って、すごく雑な表現だなと思っていますが、初心者の方に色々細かく説明するのも難しいので、仕方なくそういった表現をしているんだと思います。

個体数や飼育水槽の大きさも様々だし、水温でも餌の食いつきは日々違うのに、一律〇分で食べきれる量って、実は凄く雑な表現なんです。

1日〇回の〇分で食べるきる量という表現は、初心者の方向けに仕方がない表現なんだと思います。
ですから、正解ではありあせんが、完全否定もできないんです。
ただ、この記事を読まれた後は、給餌の正解は少ない量をできるだけ回数を多く与えることと、ご認識いただけると嬉しいです。
【STEP3】稚魚(針子)から幼魚の餌はどれくらい与えたらいいですか?

稚魚の死因でNO.1が餓死だってご存じですか?
一定の飼育スキルがある方が育ててと前提は付きますが、稚魚(針子)の死因NO.1は餓死なんです。
ですから、メダカは小さいころほど、少ない餌を回数多く与える必要があります。
メダカは胃袋を持たないので、人間のように1日分のご飯を胃袋に貯めて、消化しながら活動するってことができません。
だから、1日中起きている間は餌を求めて泳いでいます。
なので、常に餌が食べれないと、餌を探して泳いだ分だけカロリーを消費して、割と簡単に餓死してしまうんです。
大人になればいくらか太って体に栄養を蓄えられますが、稚魚は貯えが効かないので餓死が速いんです。

だから稚魚のうちは、植物プランクトンが豊富なグリーンウォータで育てたり、ミジンコやブラインシュリンプなどの共生できる活き餌を与えて、1日中好きなだけ食べれる環境を作る必要があるんです。
詳しくは以下の餌選びの記事をご参照ください。
【STEP4】結局普段の餌はどうしたらいいんですか

私は季節を問わず最低1日1回、メダカの食べ具合を見ながら、時間を制限せず手元にサワサワと寄ってくる間だけ餌を与えるようにしています。
そして、若干でも興味が薄らいだ感じがしたら、食欲が有っても餌を止めてください。餌は少な目が基本です。
加えて、もし食べ残しが底に餌が沈んだらスポイトで吸ってください。
この工程は手間かもしれません。
でも、他の動物との生活でもその程度の手間は必要ではないでしょうか?
(あくまで自己責任ですが)めだかは最悪2~3日は絶食に耐えれます。
忙しい日に雑に餌をあげるくらいなら、軽くにするか、逆に絶食する方が水質悪化の防止になるのでおすすめです。
最後に
矛盾もあるかもしれませんが、メダカに限らず魚の飼育で餌を与える場合は少な目が基本です。
餌が増えれば、食べ残しと糞が増えます。
そうして、この二つが水質を大きく悪化させて、メダカの元気を奪っていきます。
そのためにも、餌の量は食べっぷりを見ながら少な目を基本にしてください。
この記事が皆様のお役に立てたら嬉しいです。
