メダカの1日の餌の回数って、何回が理想なのか疑問に思ったことはありませんか?
ネットで1日の餌の回数を検索すると、1日1回とか2回とか、稀に3回なんて記事も見ますけど、実際は何回くらいが正解なんでしょうね?
今回は、私のメダカの餌の与え方について解説をしていきたいと思います。
様々なサイトを見ていると、1日のメダカの餌の回数は1回だったり2回だったり。
おススメの餌の回数は、サイトによってバラバラ。
いったいどれくらいが正解なのでしょうか?
私も、メダカを飼育し始めたばかりの頃、どれくらい餌を与えたら良いものか試行錯誤の日々でした。
今では、活き餌も含めて1日3回以上が普通で、多いときには少量を5~6回与えることもあります。
今回は、実際にメダカ販売店を営んでいる私店長メグが、メダカの餌与え方について解説をしていきたいと思います。
【STEP1】正解はメダカの1日の行動の中にあります
メダカは満腹を感じにくい!?
メダカって人間と違って胃袋も満腹中枢(満腹を感じる感覚)もないんですよ。
だから、いつだって満腹を感じることができず、水草をつついたり、水面を俊敏に泳ぎ回ったりと、空腹でなくても空腹のサインを出しています。
つまり、空腹サインを出していても、腹八分なんてこともあるんです。
メダカの空腹サインを見て、何気に餌を与えてしまうと、食べ過ぎで消化不良になってしまうこともあります。
それに、必要以上に餌を与えると、食べ残した餌が沈んで水が汚れることが怖いです。
理想の給餌回数
屋外のメダカは、常に微生物や植物プランクトンなどを食べながら生きています。
ずっと何かを食べながら泳いでいるんですよ。
だから、理想の給餌方法は、天然の捕食行動に近い、少ない量をできるだけ数多く与えることなんです。
でも、日々お仕事がある方が、1日に何度も餌やりをするのは無理がありますよね。
一般に言われているのが1日1回とか2回、5分で食べきれる量などの”給餌量の目安”です。
結局、ネット上の記事や飼育の本に書いてある給餌の目安は、一般の方でもチャレンジしやすい最低限の目標なんです。
ですから、メダカの飼育に慣れてきたら、飼育本の給餌方法を鵜呑みにするのではなく、自分なりの給餌方法を探してみるのも良いかもしれないですね。
餌の与え方で飼育の結果は意外に大きく変わりますよ。
たかが餌、でもされど餌ですよ!!
興味があられる方は、以下の記事も覗いてみてください。
1日に何度も給餌できない時には
1日に何回も給餌できない。
そんな時、このようなフードタイマーがあると便利です。
私がお客さまから「理想の給餌ってどうなの?」って質問されたら、「少ない量を何回もが理想です」って回答します。
でも、現実的に何回もの給餌は難しいので、できる範囲で回数を分けて、最低でも朝夕2回は与えてくださいねってアドバイスしています。
ただし、暗くなるとメダカが消化不良になりやすいので、日没の2時間前からは餌やりを控えてください。
ヒレを伸ばすのも餌が肝心
ロングフィンをモサモサにしたい方は、餌の回数が多い方がヒレが伸びやすいのでおススメです!
うちのマリージュの若魚です。
だんだんヒレがモサモサしてきたので今後が楽しみです。
でも、ヒレが伸びてる子から順に売れていくので、綺麗にヒレが伸びた子を成魚まで育てる機会って少ないんですよね。
【STEP2】メダカの消化不良
さっきも言いましたが、メダカは胃袋も、満腹中枢(満腹を感じる器官)もないので、食べ過ぎて消化不良を起こしやすい生き物です。
もちろんお腹パがンパンになれば、弾ける前に止めますが、それでも十分食べ過ぎなんです。
季節ごとの餌の量
成長させるコツと矛盾しますが、メダカの健康のためには、餌は控え目が安心です。
食べ過ぎで消化不良気味になると、すぐに死んでしまう場合もありますし、ダメージを蓄積させて短命に終わる場合もあります。
加えて、メダカの消化能力は水温によって変化します。
水温が25℃から28℃のときに、メダカの消化能力は最大に発揮されます。
そして、水温が20℃を切ると消化能力の低下がはじまり、15℃をきると消化不良を起こすリスクが高くなります。
ですから、冬になって水温が10℃を切ったら、あまり餌を与えないでくださいね。
夏場は消化能力が高いので、産卵や越冬に向けて、たくさん餌を与えて栄養をつけてあげましょう。
そして、秋からは徐々に餌を減らしていって、冬に水温が15℃を割ったら餌切りをしてください!!
水温による消化能力の変化を理解できると、1年の餌の加減を把握しやすいですよね。
夏場は産卵があるので、しっかりメダカを太らせてください。
肥満は良くないという記事もありますが、産卵時期に限っては肥満もOKです。
産卵時期に、通常より餌を与えて太らせることを「飽和給餌(ほうわきゅうじ)」と言います。
【STEP3】活き餌ってどうなんですか?
ミジンコやゾウリムシなどの活き餌は、水槽の中に共生してメダカが1日中食べられるので与えやすいです。
ただ、メダカには満腹中枢(満腹を感じるセンサー)がないので、一気に活き餌を投入すると争うように短時間で食べ尽くしてしまいます。
だから、私はブラインシュリンプなども、2回くらいに分けて与えるようにしています。
栄養のバランスを考えて、市販の粉の餌も与えているので、合計すると1日3回以上は給餌しています。
消化に良い餌とは
一般的に活き餌は「高カロリー=消化に悪い」ことが多いので、内臓の負担になりがちです。
そういった意味で、多すぎる活き餌は、場合によっては害になる事があります。
夏場の消化能力が高い時期はともかく、水温が20℃を切ったら注意が必要かもしれないですね。
先程も書きましたが、活き餌や高タンパクの餌は消化に悪いので、寒くなったら使用を控えた方が良いと思います。
寒い時の餌は、栄養より消化を優先した「メダカの舞のメンテナンス」がおススメです。
その他、餌の成分などに興味がある方は、以下の記事をご参照ください。
最後に
ここまで書いてきましたが、メダカの餌の回数は、天然に近い少ない量を何度もが理想です。
でも、1日に何度も与えるのは大変なので、1日1回とか2回が推奨されています。
ただ、メダカにとって最良な方法は、少ない餌を何度も与えることなので、時間に余裕がある方は、できる範囲で数多く餌を与えてあげてください。
その方が成長も早くヒレなども伸びやすいと思います。
何より、一回の量が少ない方が、餌の食べ残しが出ずに水も汚れにくくなります。
この記事が、みなさまのお役に立てると幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。