みなさまは、春先のメダカ飼育にどのような水槽を使っていますか?
私は針子~若魚は白い水槽で柄を伸ばし、成魚になってからは黒い水槽で柄を楽しむ育て方をしています。
ところで白い水槽の定番と言えば発泡スチロール水槽ですが、私が色々試した結果では、春先の発泡スチロール水槽の使用は、あまり良い結果にならないことが多いです。
メダカの夏の飼育では最強の断熱効果を誇る発泡スチロール水槽に、どんなデメリットがあるというのでしょうか?
メダカの針子容器にも発泡スチロールのデメリットがあるのでしょうか?
そこで今回は、なぜ夏は最強の発泡スチロール水槽を、春先のメダカ飼育に使用しないほうが良いのか、その理由を解説をさせていただきます。
みなさまは、春先のメダカや針子の飼育には、どんな水槽を使用していますか?
私は、メダカの体外光を伸ばすために白い水槽を使うことが多いのですが、春先に限っては白い水槽と言っても、発泡スチロール製の水槽は使用しないようにしています。
理由は、私なりの分析結果が根拠なるのですが、朝夕が冷える時期は発泡スチロールの断熱性が悪い結果につながることがあるんです。
そこで今回は、なぜ夏には最強の針子容器であある発泡スチロール水槽を、春先や秋口に使わないほうが良いのかについて、私の実験結果を踏まえて解説させていただきます。
また、実験の際に判明した事実として、春先に限って言えば白い水槽も、黒い水槽も水温に差が出ないことが分りました。
では、実験の内容をご紹介します。
4月末今日の気温は22℃
今日の気温は22℃で、春先ですが、ちょっと汗ばむくらいの陽気でした。
動画は、夕方に慌てて撮影したものですが、メダカ達は見ての通り元気に泳いでいます。
メダカ飼育で大型水槽の定番はプラ舟(トロ舟)ですよね
上の写真の左端にある、日向のプラ舟の水温が約23℃。
誤差のうちかもしれませんが、黒い水槽の上面と側面から太陽光を受けて温まったのか、やや気温を上回る結果でした。
ちなみに冒頭の動画は、水温を計ったプラ舟のメダカ達です。
上の写真は、日陰側のプラ舟の水温です。
日陰は水温が18℃で、今日の気温よりも4℃くらい低い結果になりました。
水温18℃だと、メダカにとって、まだ冷たいかもしれませんね。
気温が20℃くらいだと、日向と日陰で水温に5℃の差が出ることが分かりました。
水量が10Lくらいの小型の白い水槽と黒い水槽の場合はどうでしょうか?
写真はDaisoで購入した、水量が10Lの小型の黒い水槽の水温です。
場所は日除けをしている半日陰(1日の半分が日陰になる場所)ですが、水槽が小型なので温まりやすいのか、日陰のプラ舟よ水温20℃を示しました。
こちらは水温が高いので、メダカ達も元気です!
一番予想外だったのが、半日陰にある小型の白い水槽です。
水温計の値は水温19℃を示しています。
体外光を伸ばす時は、黒い水槽で水温をあげて飼育していましたが、日差しが弱い季節は、白い水槽も黒い水槽も差が出ないことが分りました。
これでは、水温が低い時期は黒い水槽で太陽光で水温をあげて育てましょうとは言えないですよね。
今日の主役である発泡スチロール容器をメダカの針子や稚魚の水槽に使う場合
これが、今回の主役の発泡スチロール水槽をメダカの飼育に使用した結果です。
発泡スチロール水槽の水温が16℃と、意外な結果にビックリしませんか?
発泡スチロールは保温効果があり暖かい印象がありますが、半面で保冷効果も高いんです。
発泡スチロール水槽の水温は、他の水槽の結果に比べて大幅に低く、たった16℃しかありません。
水温16℃と言えば、ほぼ3月並みの水温です。
今日の気温22℃と比べて、6℃も水温が低いので、想像よりすごく冷たいですよね。
水温16℃と言えば、メダカの活性が鈍るレベルの水温ですから、この結果から春先や秋口に発泡スチロール水槽を採用すべき容器ではないことが分かります。
メダカが元気に生活できる水温は、20℃~30℃です。
そう考えると、少なくとも初夏までは、メダカの針子や稚魚の容器に発泡スチロール水槽を使用しない方が良いと思います。
これが今回の結論です。
この記事を繰り返しご確認いただき、夏には最強でも、春や秋口のメダカの稚魚や針子の飼育では発泡スチロール水槽使用にデメリットがあることをご理解ください。
最後に
繰り返しになりますが、発泡スチロールには保温効果もありますが保冷効果もあるため、まだ気温が低い時期には逆効果になる場合があります。
また、春先は一般に言われているほど、白い水槽でも黒い水槽でも、殆ど水槽の色で水温に差が出ないことが分かりました。
これを踏まえると、必ずしも発泡スチロール水槽がメダカの針子や稚魚の飼育容器として完璧でないことが確認いただけたと思います。
大切なことは、黒は暖かい、発泡スチロールは暖かいといった思い込みで判断せず、必ず水温計などを使用して水温を確認することが大切ということです。
この記事が、みなさまのお役に立てると嬉しいです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
些細な道具ですが、綿密な水温管理のために、可能な範囲で多くの水温計の購入をおすすめいたします。
私は10本くらい持っていて、各飼育場所の日なた・日陰に置くようにしています。
屋外飼育では、このように浮かせるタイプの水温計が便利ですよ!