メダカ飼育でよく聞く水合わせの必要性について解説/ビニール袋や手作り点滴容器を使用した方法・温度差やphの管理・準備や手順と作業時間・水温の目安・注意点について解説

店長メグ
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私も水換えや、水槽のリセット記事で多用している水合わせという言葉。

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でも、慣れない方には水合わせって何??って感じですよね。

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水合わせって、簡単に言えば人間にとってのエアコンの温度調整みたいなものかな?

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引っ越すときに、いきなり暑くしたり、寒くしたりしないってことです。

メダカや金魚の飼育をしているとよく聞く言葉「水合わせ」。

なんとなく言葉尻から意味はつかめるものの、具体的にどうしたらいいのかとなると不安になる方も多いのではないでしょうか?

メダカの飼育に限らず観賞魚の飼育で最も大切な技術の一つである「水合わせ」。

でも、よく聞く言葉にわりに、具体的な方法が曖昧な方も多いのではないでしょうか?

正しい「水合わせ」は、メダカの健康にとても大切です。

そこで今回は、初心者の方向けに、私流の水合わせについて解説したいと思います。

そもそも、なぜ水合わせって必要なの?

私がメダカの水温合わせを行っている様子

新しいメダカを買ったり、貰ったり、厳密には飼育場内の水槽間の移動でも、今メダカのいる水と、これから行く先の水は、水温や水質(phなど)が異なっています。

その水温や水質が違う水にメダカをドボンと入れてしまうと、メダカは水質や水温の差で大きなショックで受けて弱って病気にかかりやすくなります。

そこで、メダカのお引っ越しの際には、少しずつ水を混ぜて、可能な限り水温や水質を同じにしてから移動させましょうというのが水合わせです。

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水質ショックが大きいと、場合によっては死ぬこともあるので要注意ですよ!

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メダカが水質ショックを受けるケースをまとめた記事です。

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併せてご覧ください。

水温ショックとは

私がメダカの水温を確認している様子
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メダカの水温の1℃の差は、人間の気温の5℃差に匹敵するともいわれているんです。

人間もいきなり冷たいお風呂に押し込まれたら風邪をひきますよね。
温度差が極端だと心臓麻痺で死ぬこともあるかも。
そう言われると水合わせの重要性が伝わりませんか?
メダカでも水温の大きな変化は辛いんです。

水質ショックとは

私が水合わせを行っている様子
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phを人間で表現するのは難しいのですが、急激に空気の質が変わってしまうようなもので、単純に汚れているとも違います。

あくまでイメージというか、乾燥肌の人をいきなり砂漠に行かせたらバリバリになって皮膚病になりそうですよね。
同じではないと思いますが、メダカも弱酸性から弱アルカリ性の間のph差に大きなショックを受けるんです。
人間の実感として、ここをうまく表現できなくてごめんなさい。

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メダカとphの関係は、以下の記事をご確認ください。

同じ場所でもphはこんなにも違う

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こちらは、私の飼育場のグリーンウォーターのphを計った様子です。

グリーンウォーターの飼育水のphを計測している様子
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こちらが透明な水のphを計った結果です。

透明なメダカの飼育水のphを計っている様子
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phは、同じエリアの飼育場の容器でも、こんなにかけ離れているので、水合わせはとても大切なんです。

大きなメダカ水槽のphを計っている様子
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phは以下のような道具で確認ができます。

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コストはかかりますが、テスターは定期的に値の狂いを修正しないといけないので、失敗しないためには、下の方でご紹介する検査薬の方が安心です。

適切な水合わせの方法

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水合わせとは、冒頭に説明したようなショック症状にならないよう、引っ越し前の水槽の水と、行先の水槽の水とを混ぜながら、メダカが受けるショックを緩和する作業を指します。

水合わせの概略説明

具体的な水合わせの方法は、新しい水槽に袋や容器ごとメダカを浮かべて水の温度が同じになるのを待ち、スポイトなどで少しづつ水を混ぜて、phを平均化することを指します。

そして水合わせをしっかり行うことで、メダカが新しい環境に順応するのを助けるのです。

具体的な水合わせの方法

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私はメダカを買ってきた時には、袋ごと新しい水槽に浮かべて30分間くらい水の温度合わせをします。


メダカがペアのみなど少ない場合は、いったんボールなどへ移し替えてから水合わせをするようにしています。
その方が温度計で水温を図れるのでより安全です。
メダカの安全のためにも可能な限り確実を目指しましょう!

屋外で水温合わせをしている様子
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薬浴や塩浴から戻す時も、水槽の水に薬液が混ざらないように注意しながら、温度合わせをしてあげてください。

水温合わせの様子
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約30分経過して水温が均一になったら次は水質あわせです。


水質合わせは、水温のように都度phを測るわけにもいかないので、結果を目視することができません。
少量ずつ時間をかけてしっかり確実に行ってください。
私は水質合わせに30分から1時間かけています。

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ちなみにphはこのような試薬でも測ることができます。


水合わせ中に都度検査は無理だと思いますが。
ただ、メダカを買ってきてすぐの段階で、どれだけ元の水とのph差があるのかを知ることは、水合わせに時間をかけるかどうかの判断んで意義深いと思います。

上の写真のようにメダカをボール容器にあけている場合は、30分以上かけてスポイトで少しづつ新しい水槽の水を足してあげてください。

私は新しい水を少し足して、1分待ってまた足してを繰り返すか、自作の点滴容器を使って水を足すようにしています。

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私は、手作りの点滴容器を使って水を合わせることが多いです。

私が手作りしている点滴容器
私が手作りしている点滴容器
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点滴容器の作り方については、以下の記事をご参照ください。

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手作りが苦手な方は、このような道具もあるのでご活用ください。

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袋のまま温度合わせしたい方は、このような方法もあります

私の水合わせの様子
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袋のまま温度合わせした方向けの水質合わせの方法があります。

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ちょっとガサツですが、この袋にプスプス穴を開けて放置すると、徐々に水が混ざって水合わせになります。

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ただし、穴を開けるのは1時間くらい浮かせて、しっかり水温を合わせてからにしてくださいね!

ハサミなどを使って、袋に2~4か所程度、生体が逃げ出さない大きさの穴をあけてください。
そして、袋の中にエアストーンで空気を送り込むと自然に循環が始まり水が混ざって行きます。
少し乱暴な方法ではありますが、たくさんの魚を扱う方にはやり易い方法だと思います。

最後に

実は私も、初心者の頃はメダカの水合わせを軽視していて、メダカの移動は選別網ですくって隣の水槽へポイッでした。

そのような雑な飼育をしていると、弱い個体だったのもあると思いますが、体調を崩して死んでしまう子が多かったように記憶しています。

経験が長くなればなるほど実感することですが、メダカに限らずお魚はphと水温の変化に敏感です。

大切に育てたいとお考えでしたら、ちょっとのことと面倒くさがらずに、しっかり優しく水合わせをしてあげてください。

それが回りまわってメダカの長生きの秘訣です。

私も今では、この記事のようにしっかり水合わせをして移動していますので、水槽の移動後に死んでしまうということはなくなりました。

この記事がみなさまのお役に立てると嬉しいです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

著者近影

メダカの飼育方法について併せてご覧ください