
みなさま、いきなりですが今年もメダカ飼育を楽しんでいますか?

メダカ飼育の楽しみの一つに、メダカの稚魚や針子の飼育や成長を見る楽しみがありますよね?

でも、なかなか餌やりや管理がうまくいかず、メダカの針子を餓死で死なせてしまった方も多いのではないでしょうか?

そこで、今回はメダカの針子を餓死から救うためにはミジンコとゾウリムシはどっちがいいのの疑問から、様々な生き餌の培養と使い方について解説させていただきます。
メダカ飼育の楽しみの一つに、メダカの稚魚や針子の成長を見守る楽しみがありますよね?
私も、メダカの稚魚が元気に成長していく姿を眺めるのが大好きなタイプです。
でも、メダカの稚魚、特に針子の飼育は難しくて、油断していると十分な餌を食べれず栄養不足で餓死してしまうことがあります。
ですから、メダカの針子を元気に育てるためには、生き餌の取り扱いというか、特徴をつかんで活用することが大切なんです。
でも、メダカの針子の飼育ではミジンコとゾウリムシどっちが良いのでしょうか?
今回は、メダカ飼育の3大生き餌、ゾウリムシ、ミジンコ、ブラインシュリンプの培養から与え方のメリット・デメリットについて解説をさせていただきます。
メダカの稚魚や針子の餌に与えるゾウリムシのメリットとデメリットとは


ここでは、ゾウリムシのメリットとデメリットを解説していきます。
メダカの針子の生き餌にゾウリムシを与えるメリットとは

ゾウリムシのメリットは・・・
①ゾウリムシは培養が簡単
②ゾウリムシはとても小さいので、小さなメダカの針子でも口に入るです。
ミジンコだと針子の口には大きすぎることが多いです。
あと、今回ご紹介する中で、一番育てるのが簡単なのがゾウリムシです。

ゾウリムシのデメリットとは

ゾウリムシのデメリットは・・・
①ゾウリムシを培養する餌に「エビオス」「豆乳」などを使用すると、ゾウリムシの培養液にアンモニアが発生するため、針子に培養液を濾さずにゾウリムシを与えると、針子の水槽にアンモニアが混ざり危険です。
②ゾウリムシの成分は殆どが水分なので、ブラインシュリンプなどに比べると栄養価が低いのが欠点です。
繰り返しですが「エビオス」などを「ゾウリムシ」を増やす餌に使うと、培養液にアンモニアが発生します。
ですから、もし「ゾウリムシ」を使う場合は
①アンモニアが出にくい「キリン生茶」などのお茶類を餌に使用する
②しっかり培養液を濾してから与える
などのアンモニア対策が必要です。


「ゾウリムシ」は扱いやすくて増やしやすいので、針子の餓死防止に最高の餌です。

でも、ゾウリムシの使用は、アンモニアの害が心配なんですよね。
メダカの針子にPSBを与える際の注意点とは
最近定番の「PSB」も「エビオス」などで培養されることが多いので、「ゾウリムシ」と同じ理由で、自家培養の「PSB」は針子へ与えるのを避けています。




これが「エビオス」+「PSB」の組み合わせを、アンモニア検査した時の画像です。
見事にアンモニア検査の結果が振り切れてしまったのを、ご確認いただけると思います。
今回の実験は、私が「エビオス」で培養した「PSB」を試験しましたが、「ゾウリムシ」をアンモニア検査した結果も同じでした。
ただし、メーカーで販売製造販売している「PSB」は安心なので、PSBが全般に危険だと誤解しないようにお願いいたします。
メダカの稚魚や針子の生き餌ミジンコのメリットとデメリットとは


ここでは、生き餌に使うミジンコのメリットとデメリットを解説させていただきます。
ミジンコのメリットとは

ミジンコのメリットは、
①どんどん増えてミジンコの幼生がメダカの餌になる。
②(残酷ですが)1㎜以上のミジンコは稚魚の口に入らず水槽内で生き残り、その寿命が尽きるまで幼生を餌として供給してくれます。
ミジンコは環境が合えばどんどん増えていくので、稚魚の増体用に最高の餌だと思います。


ミジンコのデメリットとは

ミジンコのデメリット・・・
①オオミジンコをメダカの孵化後すぐに与えると、針子がオオミジンコを食べることができず水槽内で増えて、その排泄物が水質悪化の原因になります。
②必要以上にミジンコが増えると、針子の餓死や酸欠のリスクが上がってしまうことがあります。
※針子の餌までミジンコに食べ尽くすため
これが、オオミジンコを針子に入れると針子が消えると言われる理由です。
でも、タマミジンコは小さくて柔らかいので、割と早い時期に与えても安心です。


十分に増えたミジンコを収穫している様子です。

針子の生き餌ブラインシュリンプのメリットとデメリットとは


ここでは、ブラインシュリンプのメリットとデメリットを解説させていただきます。
ブラインシュリンプのメリットとは

ブラインシュリンプのメリットは・・・
①孵化後すぐの針子でも食べられる。
※一部に、針子はブラインシュリンを食べれないと書いているネット記事もありますが、私のところでは「ソルトレイク産」の「ブラインシュリンプ」をちゃんと食べています。
※ブラインシュリンプの産地の詳細は以下のリンク記事をご参照ください。
⇒中国産の中で価格が安いものは、ブラインシュリンプのサイズが大きく食べれない事があります。
②ゾウリムシ・ミジンコと比べてダントツの栄養価。
ブラインシュリンプのデメリットとは

ブラインシュリンプのデメリットとは・・・
①扱いが難しそう??※難しそうと書いたのは、慣れてしまえば簡単だからです。
詳細は、以下の記事をご覧ください。
私がおすすめするメダカの針子への餌やり方法

ここからは、私の個人的な研究の結果なので、ブリーダーさんによってご意見が分かれると思います。

ですから、あくまで私の個人的な意見としてお聞きください。
私は、孵化から2週間は1日2回「ブラインシュリンプ」のみで育てます。
メダカの成長は、生後2数週間でどれだけの栄養を摂取できたかで変わると言われています。
ですから、最初はブラインシュリンプを使った方が良いと思います。

生後3週間を超えて、体長が7㎜~1㎝になってきたら、1日2回「ブラインシュリンプ」+「オオミジンコとの共生」+「メダカの舞ベビー」を与え始めます。
1㎝サイズの稚魚が出てくると、オオミジンコも食べ尽くされて増えなくなるので、ミジンコの増加量も適度にバランスされていきます
これが私流の生き餌を使った針子の餌やり方法です。
正確に数えていませんが、針子の生存率(生き残る割合)もかなり高いと思いますよ。

これがキョーリンさんのメダカの舞のベビーです。

最後に
針子の餌について解説させていただきましたがいかがでしたか?
私は幼魚向けの餌として栄養価のミジンコ、メダカの針子が弱いうちの餓死対策の餌としてゾウリムシを使い分けています。
ブラインシュリンプであれば、この両方の機能を兼ね備えていますが、どうしても使うハードルが高めなのは事実です。
そういった意味で、ゾウリムシとミジンコの使い分けは稚魚飼育で有効な手段だと思います。
先ほども述べましたが、これは私が自分で試した結果からくる私見で、絶対的なことではありません。
でも、これからメダカにチャレンジするみなさまにとって、稚魚餌を選択をされる際の目安になれればいいなと思います。
この記事が、みなさまのお役に立てると幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。


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