みなさま、メダカの稚魚や針子の餌に、スピルリナがいいってご存じですか?
生クロレラが有名すぎて、もしかするとスピルリナを知らない方も多いかもしれませんね。
スピルリナは、熱帯魚や金魚の世界では健康の維持や、色揚げに効果がある餌としてポピュラーな存在です。
実は、ミジンコやメダカの稚魚の餌として、一般に認知されている生クロレラよりも、スピルリナの方が餌として優れている一面があることはご存じですか?
今回は、そんなスピルリナについて解説して行きたいと思います。
みなさまは、メダカの稚魚の餌や成魚の色揚げに有効なスピルリナをご存じですか?
私も、最近まで『スピルリナってなにっ???』って感じで、生クロレラがあるのに何種類も揃える必要ってないよねって思っていました。
でも、興味を持って調べていくうちに、スピルリナの魅力にハマってしまいました。
基本的に手持ちの粉の餌に少量混ぜて使うのですが、使用していくうちにメダカが元気になって色艶も良くなったように感じています。
今回は、とっても効果があるスピルリナについてご紹介をしていきたいと思います。
スピルリナってどんなものですか?
スピルリナは、とても古くから生きている生物で、植物と動物が明確に分岐する前の、中間的存在です。
スピルリナは動物と植物の中間の存在なので、含まれる栄養分がとても個性的なんです。
スピルリナは30数億年前の原始地球に誕生し、原始地球に最初に酸素をもたらした藻の一種といわれています。
先ほどスピルリナは藻の一種と言いましたが、分類学上は原核生物と呼ばれ、生命が動物と植物に分岐する前の生物になります。
クロレラは、スピルリナより誕生時期が新しく、純粋な植物に分類されるところが大きな違いになります。
具体的には、スピルリナは動物と植物が分岐する前の原始的な生物なので、両者の中間のような性質を持っており、植物のように光合成をしますが、動物同様グリコーゲンを蓄える特徴も持っています。
グリコーゲンは動物が生み出す糖類で、動物にとってエネルギーの変換効率が高く、運動機能を高める効果を持っています。
ですから、スピルリナを食べると、野菜とお肉をバランスよく食べているのに似た効果が期待できるわけです。
スピルリナの色揚げ効果について
クロレラ同様、スピルリナには、メダカの赤い色の色揚げ効果があるので、楊貴妃メダカなど赤いメダカの餌におすすめです!
スピルリナは、クロロフィル、カロテノイド、フィコシアニンと3種類の光合成色素を持っており、その中のカロテノイドには赤い色の色揚げ効果があります。
なんとスピルリナの栄養素は50種類以上!
スピルリナはとっても栄養満点です。
スピルリナは、β-カロテンはなんとホウレンソウの50倍、その他にもビタミンB1B1、B6B6など中心にナント50種類以上の栄養素を含んでいます。
植物にはビタミンB12が殆ど含まれていませんので、そこもスピルリナのメリットと言えます。
また、鉄・カルシウム・カリウムなどのミネラルも豊富で、マグネシウム・マンガン・亜鉛・コバルト・セレンなどの微量元素も含まれています。
スピルリナがクロレラより優れていると言われている点です。
スピルリナは消化吸収も抜群に良い
スピルリナは消化吸収が良いので、痩せ細り病にかかったメダカの回復食としても有効だと言われています。
クロレラは細胞壁が崩れにくく、メダカは細胞壁を消化できないと言われていますが、スピルリナは細胞壁が薄く壊れやすいため、メダカにとって消化吸収が抜群だと言われています。
そのため、病気などで体力が落ちている時や、寒くなる前や、春先で温かくなる前など、メダカの活性が完全に上がっておらず消化する力が弱い時期にはスピルリナを粉エサに混ぜてあげると、消化不良の予防になると思います。
※スピルリナの与え方については、記事の後半をご参照ください。
メダカへのスピルリナの与え方
スピルリナはパウダー状の製品と錠剤の製品があります。
基本的には砕いてパウダー状にしてから、市販の粉の餌に混ぜて与えてください。
ただし、用量に目安がありますので以下をご参照ください。
ただし、用量に目安がありますので以下をご参照ください。
スピルリナは水に溶けないため、粉の餌に配合する場合は全体の1~2%までに留めてください。
タブレット状のスピルリナを、直接メダカの水槽に入れて、ミナミヌマエビやレッドラムズホーンなどと、メダカの共有のおやつとして与える方もいらっしゃいます。
※タブレットを与える場合は、半日かかっても食べ残されていたら、水質悪化防止の為に、早めに水槽から取り出してください。
有名なところでは、私も愛用しているキョーリンさんの『メダカの舞 ブリード』にもスピルリナは含まれています。
その他に注意点として、スピルリナに色揚げ効果があることをご説明しましたが、カロテノイドの色素がメダカのヒレを黄色に染めてしまう事もあるので、ヒレへの着色が気になったっ場合は、スピルリナの量を減らすなどの対応が必要です。
スピルリナにご興味がある方は、以下のリンクご確認ください。
〇〇ヶ月分と書いているのは、本来スピルリナは人用のサプリメントとして販売されているからです。
私もメダカにあげるだけでなく、健康のために半分くらい貰っています。
みなさまの健康のためにも、スピルリナはおすすめです!
パウダー状のスピルリナを粉の餌に1%程度混ぜて使用する
タブレット状のスピルリナは、そのまま水槽に入れるか、すり潰して餌に混ぜて使用する
こちらは、観賞魚専用に販売されているスピルリナです。
使用にあたっては、観賞魚専用品の方が、安心感がありますよね。
最後に
ここまで、スピルリナについて書かせていただきましたが、いかがでしたか?
スピルリナは、メダカの世界だけでなく金魚や鯉の世界でも愛用されている、色揚げや健康に、とても効果の高い餌です。
実は、私も直接スピルリナを与える機会は少ないのですが、色揚げや健康に効果が高いとわかっていますので、今後も与え方や使い方を研究して、より活用していきたいと思っています。
新しい活用方法が分かったら、改めて詳細をご紹介していきたいきますね!
この記事がみなさまのお役に立てると嬉しいです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。