みなさま、メダカや金魚の稚魚や針子の餌に、スピルリナが効果的ってご存じですか?
メダカやミジンコの餌は、生クロレラが有名なので、もしかするとスピルリナやスピルリナパウダーの存在を知らない方も多いかもしれませんね。
スピルリナは、熱帯魚や金魚飼育の世界でクロレラと並び、魚の健康の維持や色揚げに効果がある餌としてポピュラーな存在です。
実は、ミジンコの培養やメダカの針子の餌として認知されている生クロレラよりも、スピルリナの方が餌として優れている一面があることはご存じですか?
メダカや金魚の餌にスピルリナの名前は聞いたことはあるけど、餌としての効果・効能まではよく知らないという方も多いかもしれません。
私の中ではメダカの色揚げ用の餌としてスピルリナは最強クラスの存在です。
そこで今回は、メダカや金魚の餌に最適なスピルリナの特徴と餌に使った際の効果・効能について解説して行きたいと思います。
みなさまは、メダカの稚魚の餌や成魚の色揚げに効果的な、クロレラに似たスピルリナと言う餌をご存じですか?
私も最近までは『スピルリナってなにっ???』って感じで、生クロレラもあるのにワザワザ何種類も餌を揃える必要ってないよねって思っていました。
でも、メダカの色揚げや消化吸収に効果的な餌と聞いて興味を持って調べていくうちに、すっかりスピルリナの魅力にハマってしまいました。
基本的にスピルリナパウダーを、手持ちの粉の餌に少量混ぜて使うのですが、餌として使用していくうちにメダカが元気になって色艶も良くなったように感じています。
消化吸収が良いので、少し大きくなったメダカの針子の餌にもおすすめです。
でも、一見すると同じ緑色の錠剤とパウダーのスピルリナとクロレラ。
スピルリナとクロレラではどっちがメダカの餌として効果的なのでしょうか?
そこで今回は、メダカや金魚の餌に使うと消化吸収を高める効果があるスピルリナについて、クロレラとの違いや餌として与えた際の効果・効能を解説していきたいと思います。
メダカや金魚の針子の餌におすすめなスピルリナの効果・効能とは
スピルリナは、とても古くから生きている生物で、植物と動物が明確に分岐する前の、中間的存在です。
スピルリナは動物と植物の中間の存在なので、含まれる栄養分がとても個性的なんです。
スピルリナは30数億年前の原始地球に誕生し、原始地球に最初に酸素をもたらした藻の一種といわれています。
メダカの餌に使った場合のスピルリナとクロレラの効果・効能の違い
先ほどスピルリナは藻の一種と言いましたが、分類学上は原核生物と呼ばれ、生命が動物と植物に分岐する前の生物になります。
クロレラは、スピルリナより誕生時期が新しく、純粋な植物に分類されるところが大きな違いになります。
具体的には、スピルリナは動物と植物が分岐する前の原始的な生物なので、両者の中間のような性質を持っており、植物のように光合成をしますが、動物同様グリコーゲンを蓄える特徴も持っています。
グリコーゲンは動物が生み出す糖類で、動物にとってエネルギーの変換効率が高く、運動機能を高める効果を持っています。
ですから、生き物がスピルリナを餌として食べると、私たちが野菜とお肉をバランスよく食べているのに似た効果が期待できるわけです。
スピルリナのメダカ・金魚の色揚げ効果について
スピルリナにはメダカや金魚の赤い色の色揚げ効果があるので、楊貴妃メダカなど赤いメダカの餌におすすめです!
スピルリナは、クロロフィル、カロテノイド、フィコシアニンと3種類の光合成色素を持っており、その中のカロテノイドには赤い色の色揚げ効果があります。
なんとスピルリナの栄養素は50種類以上!
スピルリナはとっても栄養満点です。
スピルリナは、β-カロテンはなんとホウレンソウの50倍、その他にもビタミンB1B1、B6B6など中心にナント50種類以上の栄養素を含んでいます。
植物にはビタミンB12が殆ど含まれていませんので、そこもスピルリナのメリットと言えます。
また、鉄・カルシウム・カリウムなどのミネラルも豊富で、マグネシウム・マンガン・亜鉛・コバルト・セレンなどの微量元素も含まれています。
スピルリナがクロレラより優れていると言われている点です。
スピルリナは消化吸収が抜群に良いので痩せ細り病のメダカや針子の餌におすすめ
スピルリナは消化吸収が良いので、痩せ細り病にかかったメダカの回復食や針子の餌におすすめです。
クロレラは細胞壁が崩れにくく、メダカは細胞壁を消化できないと言われていますが、スピルリナは細胞壁が薄く壊れやすいため、メダカにとって消化吸収が抜群だと言われています。
そのため、病気などで体力が落ちている時や、寒くなる前や、春先で温かくなる前など、メダカの活性が完全に上がっておらず消化する力が弱い時期にはスピルリナを粉エサに混ぜてあげると、消化不良の予防になると思います。
※スピルリナの与え方については、記事の後半をご参照ください。
メダカへスピルリナを与える際は砕いて粉状にするのが原則
スピルリナはパウダー状の製品と錠剤の製品があります。
基本的にスピルリナの錠剤は、砕いて粉状にしてから、市販の粉エサに混ぜて与えてください。
ただし、スピルリナの用量には目安がありますので、以下の内容をご参照ください。
スピルリナは水に溶けないため、粉の餌に配合する場合は餌全体の1~2%までに留めてください。
先程、原則粉上に砕いて与えると書きましたが、直接タブレット状のスピルリナをメダカの水槽に入れて、ミナミヌマエビやレッドラムズホーンなどと、メダカ共有のおやつとして与える方もいらっしゃいます。
※スピルリナタブレットをメダカに与える場合、半日経っても食べ残されているものは、水質悪化防止の為に、早めに水槽から取り出してください。
有名なところでは、私も愛用しているキョーリンさんの『メダカの舞 ブリード』にもスピルリナが含まれています。
注意点として、スピルリナに色揚げ効果があることをご説明しましたが、スピルリナの色揚げ成分であるカロテノイド色素が、メダカの尾ひれを黄色に染めてしまう事があります。
もし、メダカのヒレの着色が気になった場合は、スピルリナの量を減らすなどの対応が必要です。
スピルリナにご興味がある方は、以下のリンクご確認ください。
スピルリナのパッケージに〇〇ヶ月分と書いているのは、本来スピルリナは人用のサプリメントだからです。
私はスピルリナとエビオスは、メダカにあげるだけでなく、自分の健康のために半分貰っています。
みなさまの健康のためにも、スピルリナはおすすめです!
パウダー状のスピルリナをメダカの粉エサに1%程度混ぜて使用する
タブレット状のスピルリナは、そのまま水槽に入れるか、すり潰して粉状にしてからメダカの餌に混ぜて使用する
こちらは、観賞魚専用に販売されているスピルリナです。
メダカや金魚の餌に使用するなら、観賞魚専用品の方が、餌やりの際に安心感がありますよね。
最後に
ここまで、メダカや金魚の餌に最適なスピルリナについて書かせていただきましたが、いかがでしたか?
スピルリナとクロレラの違いもご理解いただけましたか?
スピルリナは、メダカの世界だけでなく、金魚や鯉の繁殖業界でも愛用されている、稚魚や針子の色揚げや健康に効果が高い餌です。
実は、生き餌とのローテーションもあるので、メダカへ直接スピルリナを与える機会は少ないのですが、スピルリナの色揚げ効果が高いとわかっていますので、今後も与え方や使い方を研究して活用していきたいと思っています。
新しいスピルリナの活用方法が分かったら、改めて詳細をご紹介していきたいきます!
この記事がみなさまのメダカ飼育のお役に立てると嬉しいです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。