
突然メダカが卵をぶら下げている姿を見つけて、慌てた経験はありませんか?

せっかくメダカの卵を見つけても、採卵して管理しているうちに、卵がカビて腐ってしまったり、なかなか順調に育たずに、困っている方も多いのではないでしょうか?

私も、初めて卵を採卵した時は、すべて水カビでダメにしてしまい、凄くがっかりした記憶があります。

メダカの卵を見つけたらどのように管理すると、メダカの卵が元気に孵化するのでしょうか?

また、どうすればメダカの卵をカビから守り孵化させ、安全に成魚まで育てることができるのでしょうか?

みなさまは、メダカの卵の孵化は順調ですか?
せっかくメダカの卵を採集できたのに、水カビでダメにしたり、孵化率が悪くて困っている方も多いのではないでしょうか?
私も、メダカの飼育を始めたばかりの頃は、直ぐにカビてしまうメダカの卵が多くて、凄く頭を悩ませたものでした。
どうしたら、メダカの卵を水カビから守れるのでしょうか?
どうしたら、安全に針子を成魚まで大きくできるのでようか?
今回は、メダカの販売店をやっている私が、メダカ初心者の方向けに、メダカの卵の採卵から、孵化後の針子の飼い方までを、ご紹介させていただきます。
メダカの卵が孵化するまでに管理すべき事

メダカが産卵できる時期になると、水槽の壁や、水草や岩などのレイアウトに、卵を産み付け始めます。
メダカは産卵しても、産卵床など卵を産み付けるものがない場合は、水槽の底に卵を産み落とすことが多いです。
ただ、水槽内に卵を放置していると、大人のメダカが、卵や孵化したばかりの稚魚を食べてしまうので危険です!!

びっくりされるかもしれませんが、メダカは共食いをする性質があり、卵もメダカの共食い対象の例外ではありません。
また、水槽内で無事に孵化しても、稚魚のうちに殆ど成魚に捕食されてしまいます。
ですから、メダカが卵を水草や石などに産み付けたら、速やかに採卵して別の水槽に隔離してあげてください。

でも、卵を触ると、潰してしまいそうで怖いですよね💦
しっかり受精した健康なメダカの受精卵は、指でつまんでもゴマ粒くらいの硬さがあるので、優しく摘まめば潰さずに移動できます。

もし、摘まんで簡単に潰れる卵があれば、それは受精できずに傷んでしまった卵なので、潰れたからといって、悲しまなくても大丈夫です。
卵の隔離用の水槽は、小さなコップや昆虫採取用の小さなプラケースで大丈夫。
私は品種がある程度多いので、画像のようなDaisoのコレクション容器を、水槽として活用しています。

孵化したての針子は、まだまだ泳ぎが苦手なので、水深が深すぎない方が安心です。
また、酸欠の防止の意味でも、開口部が広くて浅い水槽をおすすめしています。
水槽は開口部が広い方が、空気との接点が大きくなるので、酸素が溶け込みやすくなります。

私はDaisoさんの容器を、卵用水槽として愛用しています。

また、市販品や手作りで、様々な形の産卵床(さんらんしょうと読む、卵を採卵するための道具)があります。
メダカが産卵を始めたら、水槽の中に産卵床を入れておくと、採卵が簡単になります。

なかなか産卵を開始しない時に、水槽に産卵床を入れると、産卵がはじまることもあります。
産卵床の形は様々で大丈夫ですが、水の中に沈める部分は、黒や紺、焦げ茶などの暗い色でないと、メダカが警戒して産みつけないようです。

卵を集めて孵化させるには、このような産卵床かホテイアオイという浮草を使用すると採卵が簡単です。
産卵床を何個か準備しておいて、回収した産卵床を別の水槽に浮かせておくだけでも、環境が合えば、卵は自然に孵化してメダカが増えていきます。
春先は約14日、夏場で約8日前後で卵が孵化しますので、産卵床を週に1回ペースで交換してあげると、孵化した稚魚が親に食べられるリスクが少なくなると思います。

メダカの卵の孵化までの日数は、250÷平均水温と言われています。

つまり、平均水温が25℃であれば、250÷25=10 となり、約10日で卵が孵化します。


採卵・隔離後にメダカの卵が孵化するまでミズカビから卵を守る飼育方法とは
①メダカの卵は、新しい水の方が孵化率が上がるので、親メダカの飼育水ではなく、新しい水を飼育水に使用してください
②メダカの卵は水カビに侵されやすいので、メチレンブルーなど観賞魚用の殺菌剤に入れて保管すると安心です
③卵が水カビに侵されると、近くにある卵にも伝染してしまうので、卵はできるだけバラバラにして、一か所に固まらないようにすると、水カビのまん延対策になります
※水カビに感染した卵を見つけたら、感染防止のためすぐに取り出して処分してください。
メダカの卵が孵化するまでの日数とは
これは、孵化までの期間の平均水温が概ね25℃とすると、250℃÷25℃=10日となり、孵化までのに数の目安が10日という意味になります。

ただし、30℃を超えるような高い水温と、逆に15℃以下の低い水温では、卵が死んでしまい孵化しなくなるリスクが高くなります。
いずれも卵を管理する水の温度にはご注意ください。
参考ですが、水温30℃前後で卵を管理すると、ダルマメダカ(ショートタイプのメダカ)の発現率が上がると言われています。

写真が下手で恐縮ですが、ダルマメダカとはこんな感じでぷりぷりの、可愛らしいメダカです。

メダカの卵の孵化までの管理方法
屋外飼育の場合は、水温が上がり過ぎないように、午後の西日を避けた半日陰の場所に卵水槽を置いて孵化を待ちます。
日光には殺菌効果がありますが、夏の陽射しは強すぎて、バケツくらいの水量でも、短時間で簡単にお湯になるので、夏の日向での卵管理は、あまりおすすめしていません。
夏場はしっかり日除け対策をしてください。

私は、真夏は暑すぎるので、孵化までと、孵化後の2週間は、涼しくて水温が安定しやすい室内で飼育することが多いです。
油断はできませんが、孵化後2週間も経てば、ある程度の暑さには耐えられるようです。
それでも、一日中日に照られるような場所は、水温が上がり過ぎて危険ですから避けてください。
メダカの卵を産卵床から外す時に可能な限り卵の着糸(ちゃくし)も外す
卵を産卵床に付けたまま、バケツなどに浮かべて、孵化を待つこともできます。
ただ、孵化率を上げるためには、産卵床から卵をひとつづつ外して、着糸(ちゃくし)と呼ばれる、卵を結んでいる粘着質の糸を外して、卵をバラバラにすることが、水カビの対策に有効です。

着糸はガーゼなどの上で卵をコロコロ転がすと簡単に取れるのでおすすめです。

着糸を外さないと水槽の中で卵が集まって塊になってしまい、まとめて水カビの餌食になるリスクが上がります。
着糸を外さないと水中で卵が集まってしまい、まとめて水カビの餌食になるリスクが上がります。
メダカの卵が孵化するまでの水温の管理方法について
真夏など水温が30℃に迫るような時期は、水槽の蓋や、遮光ネットなどで日除け対策をするか、室内に避難させるなど暑さ対策が必要です。
屋内で飼育する場合は、エアコンを使って水温を25℃に調整すると孵化が早まり、孵化率も向上します。
室内でも水温が上がり過ぎることがあるので、日当たりが良い窓際などは注意が必要です。
メダカの卵の水カビ対策にメチレンブルーを添加すると効果的

水カビの対策に、メチレンブルー水溶液に卵を入れて管理すると、高い予防効果が期待できます。
メチレンブルーは必須でありませんが、水道水のカルキ成分だけではミズカビに感染するリスクが高いので、できればメチレンブルーを使用する方が安心です。

メダカの卵はカルキの悪影響が少ないので、殺菌効果を高める意味で、水道水のカルキ抜きをしないで使用してください!
メチレンブルーの使用にあたっては、先ほどの画像の水槽(10㎝×20㎝程度)でメチレンブルー1滴と、ごく少量の使用で問題ありません。

先ほども書きましたが、メチレンブルーは必須ではありません。
ただ、メダカをたくさん増やしたい方は、水カビの被害が目に見えて減少しますので、メチレンブルーの使用をおすすめします。
孵化した針子も、メチレンブルー水溶液の中で元気に過ごしています。
ですから稚魚に薬品は心配と不安に感じる必要はありません。
ただ、水質変化の負担を減らすために、稚魚をメチレンブルー水溶液から水道水に戻すときは、優しく水合わせをしてあげてください。
メチレンブルー水溶液に、時間を掛けて水を足して、ゆっくり薬品の濃度を薄めてあげるだけで大丈夫です。
孵化するまでのメダカの卵の様子
卵が順調に成長すると、早ければ産卵から3日目くらいで稚魚の目が黒くなり、確認できるようなります。
また、産卵直前になると、卵の中で針子がくるくる動くようになります。
逆に、孵化しない卵は、指先でつまむと簡単に潰れますし、乳白色に変色するものが多いので、すぐに判別できます。
孵化した後のメダカの針子の飼育方法について

メダカが孵化してから最初の3日間は、針子のお腹についた栄養袋(ヨークサック)があるので、針子は栄養袋の中の栄養を使いながら、餌を食べずに過ごします。
そして、孵化後4日目以降から餌を食べだすので、4日目からは餌が必要になります。
孵化したての稚魚は、口が小さく食べる餌も少量なので、市販の粉の餌を与えても食べ残すことが多いです。

食べ残した餌が、水を汚してしまう原因になるので、稚魚の餌やりには工夫が必要です。
市販の稚魚用の餌を使う場合には、針子の口に入りやすいように手の平で餌をすり潰して、指先に付いた餌を振るい落とすくらいの極少量を与えてください。
また、メダカは胃袋を持たず、人間のような食い溜めができないので、今必要な栄養を得るために、常に餌を探し回って食べる必要があります。
そのために、メダカが小さいうちは1日2~3回程度の餌やりでは、餌が不足してしまうことが多いです。

稚魚用粉の餌はこの二つがおすすめです!

メダカの稚魚の死因のNO.1は、餓死と言われています。
できれば、市販の粉餌に比べて食べ残されて腐ることがなく、針子がずっと食べ続けることができる、ゾウリムシやミジンコ、ブラインシュリンプなどの生き餌を併用する方が、稚魚が餓死するリスクを減らすことができるのでおすすめです。
※たとえ生き餌であっても、メダカに食べられる前に死んでしまうと、死骸が腐って水を汚す原因になるので、与えすぎや過信は禁物です。

メダカの生き餌の詳細については、以下をご覧ください。

私は、栄養価が高いので、ブラインシュリンプを使うことが多いです!

針子の飼育水槽で悩んだら「わけぷか」が1番です!
「わけぷか」は、より大きな水槽に浮かせて使うタイプの飼育水槽です。
「わけぷか」を大型の水槽に浮かせていると、小さな水槽で飼育している環境に比べて、全体の水量が多くなるので、飼育水が汚れにくくて安心ですよね。
NVボックスの22Lサイズなら、「わけぷか」が綺麗に4個収まるので扱いやすくて便利です。
また、NVボックスでない水槽でも使いやすいでおすすめです。
私も、選別・交配しているメダカを増やすときに、「わけぷか」を愛用中です。
最後に
今回は、一般的なメダカの卵の管理方法に、私の経験を絡めて、ご説明させていただきましたが、いかがでしたか?
せっかくメダカが卵を産んでくれたのに、孵化できずに駄目にしてしまっては残念ですよね。
それにメダカの改良を目指している方なら、数を取るための孵化率の向上は大切なことです。
なにより、孵化したメダカが元気に育っていくのを見るのは楽しみですよね!
みなさまも、この記事の内容をご確認いただき、お役立てください。
最後までご覧いただき、ありがとございました。
