みなさまは、冬から春先にかけてメダカの稚魚飼育は、どのように工夫していますか?
寒い時期は、メダカ飼育に最適なグリーンウォーターが手に入らないので、代わりに生クロレラを使ったりとメダカの水作りが大変な時期ですよね。
実際、私もグリーンウォーターが手に入らない時期には生クロレラを使っていました。
でも、生クロレラを直接メダカの水槽に使うと、爆殖で増え過ぎたミジンコの糞で水が汚れるのが冬のメダカ飼育の問題点。
だから、私は可能な限り寒い冬でもメダカの稚魚へはグリーンウォーターを与えたいんです。
でも、寒い冬に簡単にグリーンウォーターを作る方法があるのでしょうか?
みなさまは、冬から春先のメダカの稚魚の飼育水には、何を使用していますか?
可能であれば、寒い冬でも春先でも、生クロレラではなく、天然のグリーンウォーターを使いたいですよね。
私は、冬にグリーンウォーターの代用で生クロレラを使うこともあります。
でも、様々な理由で、冬の間もできるだけグリーンウォーターを使用するようにしています。
大きな理由の一つは、生クロレラは数日で水槽の底に沈殿して水が汚れるイメージがあるからです。
クロレラでメダカの水が汚れる可能性があれば、避けれるならば避けたいところです。
実際、メダカ水槽に直接は生クロレラを使わないって方も多いですもんね。
じゃあ、寒い時期にはどうやってグリーンウォーターを手に入れたら良いのでしょうか?
そこで今回は、LEDライトで簡単にグリーンウォーターを作る方法から、メダカの稚魚へのグリーンウォーターの与え方まで解説をさせていただきます。
冬の間に室内でグリーンウォーターを作る方法
グリーンウォーターを作る時に最適なLED照明のご紹介
このLED照明はキッチン用でアクアリウム用ではありませんが、私が色々試した結果すごく明るくて、室内でもグリーンウォーターが作りやすいので愛用しています。
適度な明るさに加えて長さもあるので、約90cm(NVボックス3ケース分)を、一気に照らせるのが魅力です。
すごくメダカ飼育に有効なので、キッチン用LEDライトと侮ることなかれです!
とは言え予算に余裕がある方は、アクアリウム用の高光量LEDライトが確実です!
やっぱりメダカや熱帯魚飼育専用のLEDライトの方が光が強くて鮮やかなので、植物も育つしメダカも鮮やかに見えます。
グリーンウォーターを増やすために使用するメダカの水槽は白い水槽一択!
様々ご意見があると思いますが、私は室内でグリーンウォーターを作るためには、白い水槽の使用が一択だと思います。
写真を見ていただければわかりますが、白い水槽は壁面で光が反射するので、内部が凄く明るくなります。
透明(クリア)水槽も使いますが、透明水槽ではここまで明るくならないので、白い水槽の方が断トツ仕上りが早いです。
十分な光量があれば、室内でもメダカの飼育水は緑色に色付いていきます。
その緑に染まった水を、産まれたばかりの針子の餌にするわけです。
グリーンウォーターが手に入れば針子も元気、稚魚も元気、そしてミジンコも良く増えます。
ちなみにこの白い水槽はDaisoさんで購入したものです。
せっかくグリーンウォーターに仕上がっても、アンモニアなどの有害な物質が含まれていては危険です。
私は種親クラスの水換えは、2日に1回、1/3程度行っています。
そのお陰かこの通りメダカの飼育水に全くアンモニアは発生していません。
これが大切で、いくらメダカの飼育水が綺麗にグリーンウォーター化していても、飼育水がアンモニアだらけだと稚魚が死んじゃうので注意です!
毎日とは言いませんが、メダカの様子を見ながら、稚魚の種水に使用する前にアンモニアチェックすることを推奨いたします。
このアンモニア検査キットは、有害なアンモニアだけでなく、アンモニアに変質する可能性があるアンモニウムイオンも検出できるので安心です。
1セットで60回使えますので、大切なメダカを死なせないために1セットお持ちになることを、おすすめいたします。
私が飼育初心者の頃、何でメダカが死ぬのか悩み続けた時期があります。
毎日メダカが一匹ずつ死んでいく「ポツポツ死」。
気分が落ち込むばかりですよね。
このような時、原因のほとんどは、メダカの飼育水の水質の悪化なんですよね。
メダカは、我慢強い魚なので、汚れた水の中でも、数日は元気に頑張ってくれるんです。
でも、その我慢強さゆえに、飼育者が見た目に調子を落としたなと気が付いた時には、既に取り返しがつかない状態であることが多いんです。
だから、メダカ飼育では、水質悪化の早期発見が、とっても大切なんですよ。
ですから、アンモニア検査キットは、私が特におすすめする製品です。
見た目にメダカの調子が良いと思っていても、実際に検査をしてみたら、アンモニアが増えていたという事は多々あるので、経験や勘に頼り過ぎないようにしてください。
室内で増やしたグリーンウォーターをメダカの稚魚(針子)へ与える方法と注意点について
室内でグリーンウォーターを作って、主成分の植物プランクトンと、微生物を稚魚の餌にすることが、私流の冬から春にかけての飼育方法です。
ちなみに、水換え時に室内で作ったグリーンウォーター1:新しい水1の割合で調整して、稚魚に与えるようにしています。
飼育水を1:1で割ることに明確な根拠はありません。
フレッシュな新しい水の刺激が針子の成長に良い影響があることと、室内で作ったグリーンウォーターには、アンモニア検査薬に反応しない、メダカに不要な物質も含まれるので、新しい水と半分に割ることで、あらかじめ薄めておきたいことが理由です。
室内で作ったグリーンウォーターはもともと種親の飼育水が源なので、定期的にアンモニアチェックされいる水です。
ですが、念には念を入れて、稚魚に与える前にもう一度、アンモニアチェックをする方が安心です。
私は、泳がず全く動かないメダカや、底に潜ったままのメダカが増えてきたら、面倒でも必ずアンモニアチェックをするようにしています。
もし、アンモニアが検出されたら、以下の方法で水換えをしてあげてください。
稚魚は、グリーンウォーターの中で、こんな風に順調に育っていきます。
この通り定期的にアンモニア検査も実施しています。
同じように育てていても、飼育数や餌食いの善し悪し、そんな様々な要素で水の汚れ方は変わるので注意して観察と検査を併用して元気に育ててあげてくださいね。
簡単で安心なメダカの稚魚の水換え方法
針子クラスの稚魚の換水は点滴法がおすすめです。
点滴容器は簡単に作れるので、下の記事を見ながら是非トライしてみてください。
また、排水時に稚魚を吸わないために、このようなネットを使うと便利ですよ。
私は、このネットを浮かせて、この中に排水ホースを差し込んで換水しています。
私はこの方法で針子は3日~4日に1回の1/3から半換水、1㎝を超えてきたら成魚同様に2日に1回の1/3換水を行うようにしています。
水換えのやり過ぎとお声がありそうですが、私個人の考えとしては、室内はバクテリアが増えにくい環境なので、バクテリア濾過(生物濾過)に頼らず、まめな水換えで水質を維持する方が、安全で確実だと考えています。
念には念を入れてグリーンウォータへバクテリア剤を添加しておくと安心
私は、メダカが弱く小さな針子のうちは、おまじない程度にバクテリア剤を添加しています。
バクテリアは水を綺麗にし、微生物や針子の餌になることもあります。
特に、アンモニアを分解する”硝化菌”がいるのといないのでは、水質の安定感に大きな差が出ますので、可能であればバクテリア剤の添加をおすすめいたします。
一般的にろ過バクテリア不要論もありますが、私の個人的な経験では、しっかりした製品を選んで水槽に添加すると、各段に水質が安定してくるので、添加する方がいいのになと思っています。
信じる者は救われるでしょうか?
基本的に有機物分解菌のベストバイオは、水槽セット時と沈殿物が気になった時、硝化菌※1のサイクルは水換えの度に水10ℓに5㏄添加しています。
※1硝化菌とは、有害なアンモニアや亜硝酸塩を分解するバクテリアの総称です。
最後に
5月以降で暖かくなってくれば、容器を屋外に放置しておくだけで、バケツでも自然にグリーンウォーター化して針子もグングン育っていきますが、屋内飼育ではなかなかそうもいきません。
私も最初の頃はウンウン悩みましたし、今でも試行錯誤の毎日です。
今回書いた方法は、私が実践している屋内飼育の方法です。
なかなか屋内での稚魚飼育は難しいですが、この記事がみなさまのお役に立てると幸いです。