
みなさまは、突然メダカたちの産卵が止まって、困った経験はありませんか?

また、もっともっと産卵数を増やしたいと思ったことはありませんか?

私もメダカの飼育を始めたばかりの頃、産卵はすごく悩んだ問題一つでした。

実は、産卵を促すためには、いくつかの条件があるんですよ。

そこで今回は、メダカの産卵を促して、採卵数を数を増やすコツについてご説明をさせていただきます。

春先まで元気に産卵していたメダカたちが、梅雨を境にピタッと産卵が止まってしまい、悩んだ経験はありませんか?
私も初心者の頃に、一度止まった産卵がなかなか回復せず、何度も悩んだ経験があります。
メダカは卵を取って増やしたり、累代することも大きな楽しみの一つなので、産卵が止まると本当に困りますよね、
実は、メダカが産卵を始め、どんどん産卵数を増やしていくためには、いくつかの条件があります。
今回は、私が調べたり教えていただいた中から、産卵を促すために必要な条件を、まとめてご紹介させていただきます。

(c)katy.shot – 画像素材 PIXTA –
(c)katy.shot – 画像素材 PIXTA –
メダカが卵を産む条件と産まない時に産卵を促す飼育環境について

ここでは、メダカの産卵数を増やすための条件について解説をさせていただきます。
メダカの産卵に必要な日照時間とは

メダカが産卵をするためには、1日13~14時間以上の日照時間が必要と言われています。
また、光の強さが強いほど産卵を促す効果が高いとも言われています。
その他、メダカは春先から夏に向かって産卵を開始するので、徐々に日照時間が伸びていく環境の方が産卵を促す効果が高いようです。
特に、冬の室内飼育で産卵をさせたい場合は、LED照明などで上記の日照時間と日照時間が伸びていく環境を再現してあげると、産卵開始が期待できます。

室内飼育の場合でも、必要以上に光が強すぎたり、極端に照明の時間が長すぎると、苔が繁殖する原因になりますので、何事もバランスが大切です。

私は、水槽用のLEDをたくさん揃えると高価なので、キッチン用のLEDを至近距離に設置して使っています。


照明の照射時間は、このようなタイマーがあると簡単に調整できます。

メダカの産卵に適した水温とは

産卵は水温18℃以上で始まるようです。
そして、産卵に適した水温の範囲は20℃~28℃、特に26℃前後を維持できると良い効果が期待できるようです。

体が短いダルマメダカは、28℃~30℃の高い水温を維持できると、発現率が上がると言われています。

写真が下手で恐縮ですが、以下のような短くて丸っこいメダカを通称ダルマメダと呼びます。


以下のリンクは私が使っているヒーターで、安価なのに温度が調整ができるので便利です。


上見(上から眺める飼育方法)のメダカの水温管理には、浮かせるタイプの水温計が便利です。

メダカの産卵を促す適切な飼育密度とは

一般的にメダカの飼育に必要な水量は、1匹あたり1リットル以上と言われています。
ただ、産卵を促したい場合は、ペアで10リットル、1ペア+メスで20リットル程度の水槽があると良い効果が期待できるそうです。
私のところでも、産卵をさせたい場合は1水槽にワンペアから1ペア+メスで飼育しています。

理想は1ペアで水10リットルなので、一般的なNVボックスで1ペアを飼育するイメージですね。

ちなみに、画像の中の黒いボックスがNVボックスで、満水で13リットルの容量があります。


私は水量が22リットルあって、同時に体外光やヒレを伸ばす効果が期待できるNVボックス22(クリア)や万能容器を、産卵用水槽に愛用しています。


こちらの水槽の大きさは、上の画像でご確認ください。


22リットルのNVボックスで飼育をされる場合は、きっちり4個収まる「わけぷか」を併用すると便利ですよ。


メダカ水槽に産卵床(さんらんしょう)を設置する効果とは


産卵してない水槽へ産卵床を入れると、産卵を始めることがありました。

ですから、産卵を始める前でも、先に産卵床を入れておくことをおススメします。

産卵床とは、このような卵を採集するための用品です。

産卵床は手作りもできますが、お持ちでなければご準備ください。



ホテイアオイ(ホテイ草)も産卵床として活用できます。

メダカが卵を産まない時の水質悪化の影響と改善対策


当たり前と思うかもしれませんが、メダカが卵を産まない時は、水が汚れていて体力を落としていることがあるので注意が必要です。

水質悪化が疑われる場合は、適切な水換えや、バクテリアの添加などの対策を行ってください。



適切な水換えについては、以下の記事で詳しく説明しています。
メダカが卵を産まない時に産卵を促す適切な餌やり方法とは


産卵をするために、たくさんのエネルギーが必要なのは想像ができますよね!

だから、産卵をさせるためには、通常と異なる「餌やり方法」を行う必要があります。
産卵を促す餌やり方法を「飽和給餌」といいます。
なにも難しいことではなく、餌の回数を通常の倍くらいに増やしてあげるだけです。

一回あたりの餌の量を増やすと、餌の食べ残しが増えて水質を悪化させるリスクが高まります。

ですから、餌の量は、必ず餌の回数で調整するようにしてください!
メダカの産卵時期の栄養補給におすすめの餌とは


メダカはしっかり餌が食べれると、上の画像のように丸々と太ってきます。

産卵のためには、これくらいふっくらしていた方が安心です。

私は産卵用に、体を作り栄養になる粗タンパク質が豊富な、以下の二つの餌を愛用しています!

特に「メダカの舞ブリード」は産卵用と銘打たれた餌なので安心です。



そのほか、ミジンコなどの活き餌も含めた餌の詳細を知りたい方は、以下の記事をご参照ください。

このネットに集めている生物の正体がミジンコです。





この白いホコリのようなものが、ゾウリムシです。


どうしてもメダカが卵を産まない時の秘密兵器


どうしても産卵しない時は、テトラさんの『メダカ産卵繁殖用水つくリ』が効果的なので試してみてください。

私も最後の切り札に、愛用しています。
正直言って、「繁殖用水つくり」を水槽に添加しても卵を産まない時は、水質悪化が進んでいるか、メダカがダメージを負って産卵できないくらい弱っている可能性が高いと思います。

経験上、産卵シーズンなのに卵を産まない原因の殆どは、水質悪化が多いと思います。

最後に
今回は、産卵を促し、止まった産卵を回復させる条件について、ご説明をさせていただきました。
ただ、春から夏にかけては日照や水温の条件は、ほぼ満たされています。
つまり、春から夏の屋外飼育で産卵が止まる原因の殆どは、水質悪化が原因であることが多いです。
ですから、私が考える産卵に一番大切なことは、様々なテクニックではなく日々の観察やケアだと思っています。
どうしてもメダカが産卵をしない時には、このブログの他の記事もご覧いただき、今一度水質管理を見直してみてください。
この記事が、みなさまのお役に立てると嬉しいです。
最後まで、ご覧いただきありがとうございました。
