みなさまは、自分が育てているメダカの体外光(たいがいこう)が伸びなくて悩んだ経験はありませんか?
体外光(たいがいこう)とは、幹之メダカに代表されるメダカの金属光沢のことです。
固定の高い幹之メダカや鱗光メダカなどは簡単に体外光伸びますが、特に柄があるメダカの体外光は、なかなか綺麗に伸びずに困りますよね?
私もメダカの稚魚飼育を始めたばかりの頃、なかなか体外光が伸びずに、何年も悩みました。
ですから、色々とネットや本でメダカの飼い方を調べてみて、実際に体外光が伸びる効果が出た時には、とても嬉しかった記憶があります。
そこで今回は、体外光が魅力のメダカを、より綺麗に育てるための知識をご紹介いたします。
みなさまは、自分で育てているメダカの体外光(たいがいこう)が伸びずに悩んだ経験はありませんか?
私がメダカの飼育を始めた頃、幹之メダカの体外光を、なかなか伸ばすことができすに苦労をしました。
特に、三色幹之メダカやカブキメダカ、花魁メダカのように、墨や柄があるメダカの体外光を伸ばす飼い方は、なかなか簡単ではありません。
今でこそ、飼育の知識と経験を蓄えたので、ずいぶん改善もしてきましたが、メダカの体外光を伸ばすことは、基本的な飼い方の知識ですが、誰でも一度は悩みを抱えるポイントだと思います。
今回は、白い水槽の活用を中心に、基本でありながら奥深いメダカの体外光の伸ばし方について解説をさせていただきます。
白い水槽で飼育したらメダカの体外光は伸びますか?
結論からいうと、白い水槽でメダカを飼育すると、他の色の水槽で育てるよりも、体外光を伸ばすことができます!
※ただし、これ以降で説明する、水温などの条件が同じであった場合の話です。
白い水槽でメダカを育てれば、なんでも無条件に体外光が伸びるというわけではないのでご注意ください。
メダカの体色やグアニンを含む虹色素胞と飼育水槽の色の関係について
私は学者ではないので、細かい表現が曖昧な場合があります。
恐縮ですが、説明の表現については言葉尻ではなく、大まかなイメージでご理解いただけると嬉しいです。
さて、メダカの体色は、体の表面にある、虹色素胞・黄色素胞・白色素胞・黒色素胞の組み合わせよって作られていて、この組み合わせで様々な色柄を表現しています。
ちなみに、メダカの赤色は、黄色素胞がもとになっているので、赤と言わずに朱赤と言うんですよ!
つまり、楊貴妃メダカの赤色は、赤ではなくベニバナの様な濃い黄色なんです。
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メダカの体外光と虹色素方とグアニンの意味と相互の関係について
みなさまは、メダカのグアニンについて聞いたことはありますか?
メダカの体外光とグアニンとは
メダカの体外光は、虹色素胞に含まれる薄い板状の細胞の集まりグアニン層が、光を反射することで生まれます。
グアニン層はメダカだけでなく、青魚のお腹の金属光沢の部分に多く含まれている無色の成分で、キラキラと光を反射するので金属みたいに見えます。
ですから、メダカのグアニン層をしっかり増やしてあげられれば、体外光が良く伸びるんです。
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メダカを白い水槽で飼育すると体外光が伸びる理由とは
メダカのグアニン層のことはわかりましたが、どうしてメダカを白い水槽で飼育すると体外光が伸びるのでしょうか?
最近、メダカの4種類の色素胞のうちの、黒色素胞が発達すると、グアニン層の分裂・増加に悪影響があることが分かってきました。
白い水槽を使用する理由はメダカの保護色機能(背地反応)の活用してグアニンを増やす効果を狙っているから
メダカって黒い水槽に入れて飼育すると体色が濃くなって、白い水槽で飼育すると白っぽくなるじゃないですか?
これは「保護色」とか「背地反応」という反応なのですが、これを利用すれば黒い色素を意図的に抑えて飼育ができますよね?
メダカのグアニンの増やし方
メダカを黒い水槽で育てると、体色が濃くなり黒色素胞が発達するため、体外光に悪影響がでます。
そこで、メダカを白い水槽に入れて、意図的に体色を薄くすることで、積極的に黒色素胞の成長を抑え、グアニン層の増加を活発にすることで、体外光の成長を狙うようになりました。
これが、白い水槽を使うと体外光が良く伸びると言われる理由です。
今までは、メダカを綺麗に育てるためには黒い水槽が良いって言われてきたから、白い水槽でメダカを育ててグアニンを増やすのは、メダカ界では画期的な発見だったんだよ。
最近、グアニンを増やす効果を期待できる白い水槽は、Daisoさんやセリアさんでもお安く手に入るようになりました。
私が透明水槽を使いたい時には、NVボックスのクリアを使っています。
念のために、汎用のコンテナやタライではない、メダカの専用の白い水槽もご紹介しておきますね。
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白い水槽の活用以外にメダカのグアニンを増やし体外光を伸ばすための飼い方とは
メダカのグアニンを増やし体外光を伸ばす飼い方のコツは、白い水槽の活用だけではありません。
綺麗に体外光を伸ばすためには、以下の条件をバランスよく取り入れることが大切です。
加温飼育で水温28℃以上を維持して育てるメダカのグアニンの増やし方
昔から言われていますが、高い水温で飼育すると体外光が良く伸びるは事実です。
以前から言われていることですが、水温28℃以上でメダカを飼育すると、体外光の源となるグアニン層の細胞分裂が活発になります。
最近でも、この体外光と水温の関係についての考え方は変わっていません。
水温28℃~30℃で飼育すると、体外光が良く伸びると言われています。
厳密には、最低水温が28℃を割らないことが、体外光の成長に大切な要素と判明してきました。
最低水温28℃キープって、屋外では夏の時期でも難しいかも・・
しっかり体外光伸ばすためには、室内で熱帯魚用のヒーターを使う方が確実かもしれません。
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複数の水槽を湯煎方式で加温すると電気料金を含め効率的
私は以下の写真のように、大型水槽に複数の小型水槽を入れて、まとめて湯煎で加温しています。
最近は電気代が高騰しているので、ヒーターの本数が少ない方が経済的です。
なにより全体の水量が多い方が、水温が安定しやすいので、メダカの健康面でも大きな水槽で湯煎する方が安心です。
ちなみに、このセットは産卵用の環境なので、成魚の柄が消えないように黒い水槽を使っていますが、メダカの体外光を伸ばしたい時には、白い水槽を使って湯煎しています。
一番下の段に、体外光用の白い水槽も見えていますよね!
春先の屋外飼育では日光の熱を集める黒い水槽の活用が有効なメダカのグアニンの増やし方
今日まで黒い水槽が活用されてきた理由の一つに、黒い色の方が太陽の熱を集めて、水温を高くできる事がありました。
特に外飼いで水温が低い春先などは、黒い水槽で日光の熱を集めて水温を高くする方法も、大切なメダカの飼い方テクニックです。
みなさまも、夏の外飼いでは黒い水槽を使ってメダカのグアニンを増やしましょう。
以下が、私が愛用している黒い水槽です。
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三色体外光メダカなど柄物のメダカは黒い水槽で育てる方が無難
三色幹之メダカなど柄物のメダカや、楊貴妃メダカなど赤い色を楽しむメダカを、白い水槽で飼育すると、色が褪せて戻らなくなる恐れがあります。
ですから、柄が魅力のメダカは、白い水槽で育てる期間を短くするか、最初から黒容器の方が安心かもしれません。
私は、柄があるメダカと朱赤や黒色のメダカは、色が褪せないよう白い水槽を使わないようにしています。
大きさが1cmの幼魚まではやや過密に育てるとグアニンが増え体外光が良く育つ
魚って水槽が狭いと、過密を避けるために成長を遅くする本能があるんです。
だから、少し可哀そうなのですが、わざと狭い思いをしてもらって、時間を掛けてグアニン層を増やすために過密飼育をしています。
以前から、成長が遅い幹之メダカの方が、体外光が伸びると言われてきたのは、これが理由かもしれません。
ただし、あまりに稚魚が過密飼育になると、水槽の水質が悪化しやすくなるので、グアニンを増やすためにメダカを過密飼育をする時には水換えなど水質管理の徹底が大切です。
いくらメダカのグアニンの増やし方として過密飼育が効果的と言っても、主役のメダカが水質悪化で弱ってしまっては何の意味もありません。
きれいなメダカを楽しむためには、体外光に限らず水が綺麗でメダカが健康であることも大切ですから、まめな水換えを忘れないようにしてあげてください。
こう言ったことが、メダカのグアニンを増やして、体外光を伸ばすための飼い方のコツです。
最後に
ここまで白い水槽を使用すると体外光が伸びる理由と、水槽の活用法について書かせていただきましたが、いかがでしたか?
冒頭にも書きましたが、私も過去に体外光が伸びなかったり、出ても点光止まりだったりで悩ましい思いをしてきました。
特に、柄があるメダカの体外光は伸ばしにくいので、様々な工夫が必要です。
メダカの体外光を伸ばすためには、適切にメダカのグアニンを増やす飼育方法の習得が欠かせません。
みなさまも、頑張ってメダカのグアニンを増やしてみてください。
今回の記事が参考になって、みなさまのメダカもメダカライフが充実することを祈っております。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。