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みなさまは、自分が育てているメダカの体外光(たいがいこう)が伸びなくて悩んだ経験はありませんか?
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私もメダカの飼育を始めたばかりの頃、なかなか体外光が伸びずに、何年も悩みました。
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ですから、色々調べて効果が出たときは、とても嬉しかった記憶があります。
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今回は、体外光が魅力のメダカを綺麗に育てるための知識をご紹介いたします。
みなさまは、自分で育てているメダカの体外光(たいがいこう)が伸びずに悩んだ経験はありませんか?
私がメダカの飼育を始めた頃、幹之メダカの体外光ですら、なかなか伸ばせずに苦戦をしました。
特に、三色幹之や歌舞伎、花魁のような柄があるメダカの体外光を伸ばすことは、なかなか簡単には行きません。
今でこそ、飼育知識を蓄えてずいぶん改善してきましたが、体外光を伸ばすことは、誰でも一度は悩みを抱えるポイントだと思います。
今回は白容器を中心に、基本でありながら奥深い体外光の伸ばし方について解説をさせていただきます。
![紅白体外光メダカ](https://zakkaya-sun.shop/wp-content/uploads/2022/01/IMG_20210822_211621_617-edited-800x450.jpg)
白容器で育てたらメダカの体外光は伸びますか?
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結論からいうと、白容器で育てると他の色の容器で育てるよりも、体外光を伸ばすことができます!
※ただし以降で説明する、水温などの条件が同じであった場合の結果です。
白容器で育てると、なんでも無条件に体外光が伸びるというわけではないのでご注意ください。
メダカの体色やグアニンを含む色素胞と飼育容器の色の関係について
私は学者ではないので、細かい表現が曖昧な場合があります。
恐縮ですが、表現については言葉尻ではなく、大まかなイメージでご理解いただけると嬉しいです。
さて、メダカの体色は、体の表面にある、虹色素胞・黄色素胞・白色素胞・黒色素胞の組み合わせよって作られていて、この組み合わせで様々な色柄を表現しています。
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ちなみに、メダカの赤色は、黄色素胞がもとになっているので、赤と言わずに朱赤と言うんですよ!
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つまり、楊貴妃の赤色は、赤ではなくベニバナの様な濃い黄色なんです。
体外光と虹色素方とグアニン層について
体外光は、虹色素胞に含まれる薄い板状の細胞の集まりグアニン層が、光を反射することで生まれます。
グアニン層はメダカだけでなく、青魚のお腹の金属光沢の部分に多く含まれている無色の成分で、キラキラと光を反射するので金属みたいに見えます。
ですから、メダカのグアニン層をしっかり増やしてあげられれば、体外光が良く伸びるんです。
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白色容器の使用で体外光が伸びる理由
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グアニン層のことはわかりましたが、どうして白い容器で育てると体外光が伸びるのでしょうか?
![幹之メダカ](https://zakkaya-sun.shop/wp-content/uploads/2023/05/20201004_145026_1601792179560-10-edited.jpg)
最近、メダカの4種類の色素胞のうちの黒色素胞が発達すると、グアニン層の分裂・増加に悪影響があることが分かってきました。
白容器の使用はメダカの保護色機能(背地反応)の活用を狙っている
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メダカって黒い容器に入れて飼育すると体色が濃くなって、白い容器で飼育すると白っぽくなるじゃないですか?
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これは「保護色」とか「背地反応」という反応なのですが、これを利用すれば黒い色素を意図的に抑えて飼育ができますよね?
メダカを黒い容器で育てると、体色が濃くなり黒色素胞が発達するため、体外光に悪影響がでます。
そこで、メダカを白容器に入れて、意図的に体色を薄くすることで、積極的に黒色素胞の成長を抑え、グアニン層の増加を活発にすることで、体外光の成長を狙うようになりました。
これが、白容器を使うと体外光が良く伸びると言われる理由です。
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今までは、メダカを綺麗に育てるなら黒容器って言われてきたから、この事実は画期的な発見だったんだよ。
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最近、白い容器はDaisoさんやセリアさんでもお安く手に入ります。NVボックスの透明を使っています。
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クリアが使い時には、NVボックスの透明を使っています。
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念のために、メダカの専用の白容器もご紹介しておきますね。
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白容器以外の体外光を伸ばすために必要な要素
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体外光を伸ばす条件は、白容器の使用だけではありません。
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綺麗に体外光を伸ばすには、以下の条件をバランスよく取り入れることが大切です。
加温飼育などで水温28℃以上の環境に保って育てる
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昔から言われていますが、高い水温だと体外光が良く伸びるは事実です。
以前から言われていることですが、水温28℃以上でメダカを飼育すると、体外光の源となるグアニン層の細胞分裂が活発になります。
最近も、この体外光と水温の関係についての考え方は変わっていません。
水温28℃~30℃で飼育すると、体外光が良く伸びると言われています。
厳密には、最低水温が28℃を割らないことが、体外光の成長に大切な要素と判明してきました。
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最低水温28℃キープって、夏の時期でも屋外では難しいかも・・
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しっかり体外光伸ばすためには、室内で熱帯魚用のヒーターを使う方が確実かもしれません。
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湯煎方式で加温すると効率的
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私はこんな感じで、大きな容器に小さな容器を入れて、まとめて湯煎方式で加温しています。
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電気代も高騰しているので、ヒーターの本数が少ない方が経済的です。
ちなみに、このセットは産卵用なので黒容器ですが、体外光を伸ばす時期には白容器で湯煎しています。
一番下に、体外光用の白容器が見えていますね!
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加温飼育についてご興味がある方は、以下の記事をご参照ください。
春先の屋外飼育では太陽の熱を集める黒容器飼育も有効な策
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黒容器が活用されてきた理由の一つに、黒い方が太陽の熱を集めて、水温を高くする効果が期待できる事がありました。
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水温が低い春先などは、黒容器で熱を集め水温を高くする飼育が、大切なテクニックです。
水温が低い春先などは、黒容器で熱を集め水温を高くする飼育も、大切なテクニックです。
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以下が、私が愛用している黒い容器です。
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柄物のメダカは黒容器で育てる方が無難
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三色幹之などの柄物のメダカや、朱赤を楽しむメダカを、白い容器で飼育すると、色が褪せて戻らない、あるいは戻り難くなる恐れがあります。
![三色ラメメダカ](https://zakkaya-sun.shop/wp-content/uploads/2022/01/IMG_7510-edited.jpg)
ですから、柄が魅力のメダカは、白容器の期間を短くするか、最初から黒容器の方が安心かもしれません。
私は、柄があるメダカと朱赤・黒などが大切なメダカは、白容器に入れないようにしています。
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このように、朱赤や柄のあるメダカを、長時間白容器に入れると、色が褪せて最悪は戻りにくくなるので、注意が必要です。
体調1㎝の幼魚まではやや過密に育てると体外光が良く育つ
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魚って水槽が狭いと、過密を避けるために成長を遅くする本能があるんです。
だから、少し可哀そうなのですが、わざと狭い思いをしてもらって、ゆっくりと成長させることで、時間を掛けてグアニン層を成長させるために過密飼育をします。
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以前から、成長が遅い個体の方が、体外光が伸びると言われてきたのは、これが理由かもしれません。
ただし、過密になると水質が悪化しやすくなるので、水換えなど水質管理の徹底が大切です。
過密が大切といっても、水質悪化で弱ってしまっては何の意味もありません。
最後に
ここまで白容器を使用すると体外光が伸びる理由と活用法について書かせていただきました。
最初にも書きましたが、私も過去に体外光が伸びなかったり、出ても点光止まりだったりで悩ましい思いをしてきました。
今回の記事が参考になって、みなさまのメダカも綺麗に体外光が伸びることを祈っております。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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