水槽でメダカを飼育していると、もっと水槽に流木や岩を入れて、川の中の風景を再現してみたくなりませんか?
私は、熱帯魚飼育の経験が長いので、ついつい水槽の中に流木などを入れたくなるタイプです!
メダカの水槽の中に、砂利や流木が入るだけでも、気分はリアルな川の中。
すいすい泳ぎ回るメダカを見ているだけで、心が癒されますよね。
でも、流木を入れる事は、メダカにとっては良いこと?悪いこと?
海で拾ってきた流木を使ってもいいの?
そこで今回は、流木のメリット・デメリットと、その対処方法についてご説明します。
水槽でメダカを飼育していると、流木や石を入れて川の中を再現したくなりませんか?
私は、ついつい入れてみたくなるタイプです。
でも、メダカの水槽に、拾ってきた流木を入れても大丈夫なのでしょうか?
また、入れるとしたらその注意点は?
今回は、そんな流木に関する疑問点について、解説をしていきたいと思います。
流木を導入するメリットとデメリットについて
拾ってきた流木が使えると、水槽のレイアウトの幅が広がりますよね。
ここでは流木のメリットとデメリットについて解説していきます。
流木設置のメリットとは
流木のメリットは以下の通りです。
・川の中の雰囲気が再現できて、飼育する楽しみが増える
・弱いメダカの隠れ家になる
流設置木のデメリットとは
流木のデメリットは以下の通りです。
市販の流木は下処理されていて安心ですが、ご自身で採集してきた流木は寄生虫などに注意が必要です。
また、市販の流木であっても、アク処理が終わっていない商品があるので注意してください。
・(流木によっては)アクが出て飼育水が茶色に変色してしまう。
⇒水質が弱酸性に変わり、見た目も悪くなる。
・流木も有機物なのでカビの原因になることがある。
・採集してきたものは寄生虫が付着している場合が多く駆除が必要になる。
・ヒレ長メダカは、流木で尾を傷つけてしまうリスクがある。
⇒ヒレ長メダカの水槽に流木は避けた方が賢明かも!?
状況次第でメリットかデメリットか結果が変化する要素
メリットにもデメリットにも定義できない、ケースバイケースの要素です。
・流木にはphを弱酸性に誘導する効果がある。
⇒流木から滲み出るアクにはタンニンなどが含まれており、タンニンには飼育水を弱酸性に誘導する効果と殺菌効果があります。
その為、流木を入れている間はphが弱酸性に保たれます。
流木以外にも、ベタ飼育でお馴染みのマジックリーフや、冬越しのお供の柿の葉などにも、phを酸性にするタンニンが含まれています。
タンニンが、メダカの飼い方のメリットになるのかデメリットになるのかは、ご自身の飼育環境によるので、お好みでご判断ください。
例えば、ソイル飼育は弱酸性の水質がベースなので流木向き、屋外のグリーンウォーター飼育は弱アルカリ性ベースなので流木には不向きと言えます。
流木導入のデメリットの軽減方法について
メダカ飼育なら、砂利を敷いた弱アルカリ性の環境でも、流木を使ってみたいですよね!
流木のアクによる、phの弱酸性変化の対策は、流木を煮沸することが基本です。
流木のアク対策とアク抜きについて
特に拾ってきた流木は、アクだけでなく、害虫や細菌などが付いているので、使用前に必ず煮沸消毒をしてください!
流木の煮沸とは、流木をお鍋で30分~1時間ほど煮込んであげるだけです。
お鍋で1時間ほど流木を煮込めば、ある程度はアクが抜けてくれますし、細菌や害虫も死滅します。
また、煮沸が難しい時にはアクを吸着する効果がある活性炭などを使用すると、アクの軽減効果が期待できます。
ただし、活性炭では寄生虫を除去できないので、注意が必要です。
私は焚火キャンプを兼ねて、屋外で流木を煮ています。
流木を使う前に煮沸処理をし、更に活性炭を使えば安心感が高まります。
活性炭を使う場合には、こちらの道具がおすすめです。
煮沸してもアクが気になる方や煮沸が難しい方は、こういったアク抜き専用の道具もあります。
この薬品を使えば、薬を溶かした水に流木を浸けておくだけで、しっかりアクが抜けるので便利です。
流木に付く寄生虫の対策方法とは
寄生虫も、煮沸でほぼ駆除できます。
拾ってきた流木の煮沸すると、ドンドン寄生虫が浮いてくるので、かなりビックリすると思います!
けっこう「うわっ💦」てなりますよ・・・
鍋を火にかけると直ぐに寄生虫が浮いてきますが、私は念には念を入れて1時間しっかり煮沸をしています。
殺菌を油断して、メダカの水槽に虫が増えたら大変ですもんね。
ですから、拾ってきた流木は必ず煮沸して使うようにしてください。
流木のカビ対策について
流木は有機物なので、カビにとって流木は貴重な栄養分です。
ですが、カビは水中にも存在しているので、流木の煮沸だけで防ぎきれません。
基本的なカビ対策は、煮沸に加えてまめな水換えなど水質管理が大切です。
もし水槽内にカビが出た場合は、水換えをして余分な栄養分を排出すると同時に、流木を使い古しの歯ブラシなどでこすって掃除をしてください。
水槽の富栄養化(水に栄養が多すぎる状態)対策は、以下のアオミドロ対策の記事を参考にしてください。
先ほどご紹介した以外にも、流木には様々なバリエーションがあります。
最後に
せっかくメダカを飼育するなら、理想の環境で飼育したいですよね。
あれこれ水槽のレイアウトに凝るのも、メダカ飼育の楽しみの一つです。
基本的に、流木をきちんと下処理をしておけば、大きな問題にはなりません。
市販の流木でしたら、アク抜きまで終わっている商品もあるので、殆ど手間はかかりません。
この記事を参考にしていただいて、理想の飼育環境を作ってみてください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。