暖かくなると容器の壁面からモヤモヤッと伸びてくるのがアオミドロ。
見栄えが悪いし、酷い時はメダカが絡んでしまう事もあって最悪な存在。
一回生えてくると、水を換えても擦り落としてもイタチごっこで収まる気配なしで嫌になりますよね。
みなさまもアオミドロにお困りではありませんか?
夏に向けて気温が上がり始めると厄介なのがアオミドロ。
水槽の壁面に生えていることに気が付いて、慌てて擦り落として水換えをしても、一度繁殖すると止まることを知らないので頭が痛いですよね。
みなさまも毎年夏場に悩まされていませんか?
今回はそんな厄介なアオミドロ対策について解説をしていきたいと思います。
アオミドロの発生原因と解消方法
アオミドロが発生するときは飼育水が汚れて栄養過多になっているかもしれません。
この栄養過多の予防がアオミドロ発生の予防になります。
ちなみにアオミドロが好む栄養素は窒素やリンです。
窒素はアンモニアが分解されると増える硝酸塩、リン酸は餌や水質調整剤、水草肥料などに含まれます。
水草用肥料は窒素・リン酸・カリを含むので、水草と同時にコケの栄養源にもなり得ることはお分かりいただけると思います。
その他にもペーハー調整剤の中にはリン酸を含むものがあるので、そういった添加剤を使われている方は注意が必要です。
飼育水がグリーンウォーターにならなくても良い方はリン酸除去剤でアオミドロも予防できます。
グリーンウォーターにご興味がある方は以下の記事をご参照ください。
【原因1】飼育水が栄養過多
前述しましたが、アオミドロが発生する環境は水中が栄養過多になっている可能性が予想されます。
栄養過多は、水草を飼育しない環境ではデメリットしかありませんので早急に改善が必要です。
栄養過多の解消方法
難しいことはありません。
水槽内を掃除してすぐに水を換えてあげるのが一番です。
水槽の掃除をする際に底にたまった糞や汚泥もしっかり取り除いてあげてください。
底に砂利や赤玉土を敷いてらっしゃる方は、砂利の中に溜まった糞や食べ残しも綺麗に掃除してあげないと、その汚れで栄養過多に戻ってしまいます。
やる時は徹底して掃除しましょう!
掃除や水換えはメダカにとってもショックが大きいです。
可能な方は新しい飼育容器を準備して、新しい水と前の水槽の水を半々で割った水に、しっかり水合わせをして引っ越す方法が安心です。
栄養過多の予防
アオミドロの予防とメダカの健康のために栄養過多を避ける飼育を心掛けてください!
餌のあげ過ぎは禁物
メダカたちが欲しがるので、たくさんあげたくなる気持ちはわかりますが、餌のやり過ぎは禁物です。
育ち盛りの稚魚や、採卵中の種親以外のメダカへの餌は控えめにしてあげてください。
メダカを含め淡水魚の飼育で誤解されがちですが、意外に飼育に必要な餌の量は少ないです。
稚魚や成長期で色揚げをしたい若魚、産卵をさせている種親は十分な栄養が必要なので何度も餌を与える飽和給餌が必要です。
しかし、それ以外のメダカについては1日1回2~3分で食べきる量の餌をあげるだけで大丈夫です。
どうしても痩せすぎるようだったら、量は増やさず回数を2回に増やしてください。
飼育数の適正化
一般にメダカは飼育水1リットルに1匹と言われていますが、それは最大での話です。
飼育環境に余裕がある方は2リットルに1匹以上を心掛けてあげると、栄養過多の予防になり、より健康的に育てることができるようになります。
容器の水量が不明な場合は、飼育容器に2リットルペットボトルで水を注いで、注いだ本数と同数~2倍のメダカを飼育すると水量的に安心です。
水草を併用して過剰な栄養を減らす
水草は余分な栄養を吸収してくれるので、植えなくても大丈夫なマツモやアナカリスを水槽に入れておくと安心です。
【原因2】日当たりが良すぎる
日当たりが良すぎるとコケが成長しやすくなります。
コケが元気に繁殖しだしたら、しっかり日よけをしてあげるのも大切ですよ!
梅雨が明けてサンサンと太陽が当たるようになると、水槽にもどんどん太陽を当てたくなるところですが、水温上昇対策以外にコケ対策の面でも遮光は必要です。
特に夏場午後の西日は強烈ですから、しっかり日差し対策をしてあげてください。
アオミドロと対をなす藍藻の対策方法は以下のリンクからご覧いただけます。
まとめ
アオミドロ対策は①栄養過多の防止と②遮光が肝心です。
栄養過多の解消は当然として、私の経験ではやっぱり日当たりが良い場所の容器がアオミドロに侵される場合が多いように感じます。
ですから、全ての容器を遮光することが難しい場合は、特に日当たりが良い容器から優先に遮光をしてあげるとアオミドロの予防になると思います。
この記事がみなさまのお役に立てると嬉しいです。