
プロのブリーダーさんや、長年の愛好家さんが育てたメダカの体外光って、口元まで伸びていてとても綺麗ですよね!
でも、どうしてなのか自分でメダカを育ててみると綺麗に伸びてくれない。
そんなお悩みをお持ち方は多いのではないでしょうか?
どうやったら、体外光って綺麗に伸びるんだろう?本当に疑問ですよね。
実は最近まではそんな悩みを持っていた私が、今回は品種にはよりますが、綺麗に口元まで体外光を伸ばす方法について解説をさせていただきたいと思います。
【STEP1】水温28℃以上で育てる

メダカは虹色素胞・黄色素胞・白色素胞・黒色素胞を持っていて、この組み合わせで様々な色を表現しているんですね。
そして、体外光は虹色素胞に含まれるグアニン層が光を反射して生まれます。
グアニンはメダカだけでなく、青魚の金属光沢の部分に多く含まれている成分で、色は無色なんですよ。
光の反射で金属みたいに見えるんです。
ですから、理屈上メダカの背中にこのグアニンを増やしてあげれば、体外光は伸びるんです。
私も学者さんではないので、細かい表現が曖昧で申し訳ありません。
これは、以前から言われていることですが、水温28℃以上でメダカを飼育すると、グアニンの細胞分裂が活発になるそうです。
その結果、28℃~30℃の高水温で飼育すると体外光が良く伸びると言われています。

最近までメダカ飼育と言えば黒容器だった理由の一つに、水温をあげるために太陽の熱を集める意味もあったんですよ!

夏場の屋外だったら問題ありませんが、冬場や室内で高水温飼育(加温飼育を)する場合は、アクアリウム用のヒーターを使用されると便利です。
私は大きな容器にヒーターを入れて湯せんでたくさん温めています。
電気代が勿体ないですもんね!
【STEP2】白い容器で飼育する

先ほども言いましたが、体外光は虹色素胞の中のグアニンが増えると伸びていくと言われています。
最近、先ほどお話したメダカの4種類の色素胞のうちで黒色素胞が発達すると、グアニンの分裂・増加に悪影響があることが分かってきました。

メダカって黒い容器に入れて飼育すると体色が濃くなって、白い容器で飼育すると白くなるじゃないですか?
これを保護色とか背地反応という反応なのですが、これを逆に利用すれば黒い色素を意図的に抑えて飼育ができますよね?
だから、最近は白い容器で黒い色素を抑え込んで育てるようになってきたんです。

最近、白い容器はDaisoさんやセリアさんでもお安く手に入りますし、私はNVボックスの透明を使っています。
ですから念のために、メダカの専用品をご紹介しておきますね。
【STEP3】1㎝サイズの幼魚まではやや過密で育てる

魚って水槽が狭いと、成長を遅くする本能があるんです。
だから、少し可哀そうなのですが、わざと狭い思いをしてもらってゆっくり成長して貰う間に、じっくりグアニンを増やしてもらおうというのが過密飼育の意味です。
ただし、飼育が過密になると水質が悪化しやすくなるので、水換えなど水質管理の徹底をお気を付けください。
最後に
ここまで体外光の伸ばし方について書かせていただきました。
私も本当に体外光が伸びなかったり、出ても点光止まりだったりで悩ましい思いをしてきました。
今回は、そんな方が一人でも減ればと思い出書いてみましたが、いかがだったでしょうか?
この記事が、皆さまのメダカライフのお役に立てたら幸いです。
