【初心者向けコラム】メダカの飼育で水質を自動的に管理する方法はありますか?問題解決におススメの機器(ろ過フィルター・バクテリア剤)と取り付け方法・メンテナンス・測定・モニタリングなど維持・改善方法を解説

店長メグ
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メダカの水質を自動的に管理する方法はありますか?

あったらとても便利ですよね。

なんとも突拍子もない質問ですが、近所のお子様から尋ねられて、なるほどなと思ったので、今日はこの質問に真面目に回答してみたいと思います。

みなさま、メダカの水質を自動的に管理する方法があると思いますか?

私も、近所のお子さんに尋ねられるまで、考えたことがない課題でした。

というよりも、普通に考えてあり得ない難題ですよね?

どうやら、最近メダカの飼育に失敗して悩んだ末の質問のようでしたが、実現できたら最高だと思いませんか?

そこで今回は、この水質の自動管理について、真面目に回答をしてみたいと思います。

【STEP1】結論、自動管理はありませんが、ほぼメンテナンスフリーはあり得るかもしれません

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私は水質の管理に、水の色、質感、臭いなどを見ますし、気になったら検査薬を使ってアンモニア、phなどを検査して、水の良し悪しを判断しています。

そうやって、アンモニア汚染と水の腐敗を確かめています。

※正式には水は腐敗せず、混ざっている有機物の腐敗ですが

一流の水族館が開発したら、これらを自動化できるかもしれませんが、少なくとも私のところでは開発はできません。

ですから、結論は自動管理は難しいになります。

店長メグ
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でも、ほぼメンテナンスフリーにできれば、水質管理の自動化にかなり近い存在と言えますよね!

どうしても”ほぼ”が付くのは、硝酸塩の排出のために2週間から1カ月に1回は1/3~1/5の換水が必要だからです。

詳しくは書きませんが、水槽に嫌気域(水の通りが悪い淀んだ場所)がないと硝酸塩を分解する菌が増えないのですが、嫌気域を作ると悪玉菌も増えやすいんですよね・・・

でも、月に1回程度の水換えだったら、”ほぼ”ルーティンと言ってもで大丈夫なので、自動化と呼んで良いのではないでしょうか!?

【STEP2】”ほぼ”ノーメンテ水槽の立上げ方

店長メグ
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低床材(床に敷く土)は吸着系ソイル(汚れを吸着する機能がある)を使用してください。

私はプラチナムソイルが、効果と入手性でおススメです。

このソイルは、半年から1年間くらいアンモニアなどの汚れを吸着してくれるので、とても安心です。

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ノーメンテを目指すなら、水槽は大きなサイズのものが確実です。

使いやすい範囲で、大きな水槽と言えば、60㎝水槽が最適だと思います。

上の写真の、一番手前の大きい水槽が60㎝水槽になります。

一般のご家庭で、リビングにおける最大サイズが、これくらいだと思います。

”ほぼ”ノーメンテを目指すなら、このサイズは欲しいところです。

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フィルターは大型の外部フィルターがいいですよね。

私は、自分も使っているので、自信をもってVAX60をおススメいたします。

水流が優しくてスリムなので、水槽の横においても邪魔になりにくいのが魅力です。

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フィルターもろ過バクテリアが定着するまではただの箱なので、ろ過バクテリアには信頼性が高いバイコムさんをご紹介します。

私のお店では、たくさんの水槽に適量ずつ使うのでGEXのベストバイオとサイクルを使用しますが、一台の水槽を立ち上げる場合は使用量が一本投入タイプのバイコムさんが向いていると思います。

【STEP3】基本的な立上げ方法

店長メグ
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分かりにくくて恐縮ですが、先にソイルを3cmくらい敷いて、その上にソイルが舞わないように袋などを敷いてから、優しく水を注ぐと濁り難くて良いですよ。

ちなみに、この水槽は30cmキューブ水槽というサイズで、レッドビーシュリンプの飼育などで多用される水槽です。

先ほどご紹介した水槽の、ちょうど半分くらいの横幅です。

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先程はバイコムさんのご紹介をしましたが、この時は普段使用している、GEXさんの「ベストバイオ」と「サイクル」を使いました。

「サイクル」と「ベストバイオ」については、以下の記事をご参照ください。

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最初のうちは説明書を見ながら、ろ材を組み上げてください。

それ程難しくないので、初心者の方でも安心ですよ。

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これがろ過フィルターのVAX60を、60㎝水槽に設置してテストしている様子です。

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ろ過フィルターをセットして水漏れなどなければ、バイコム(ろ過バクテリア)を投入して2週間くらい馴染ませてください。

バイコムを添加しているので、直ぐにメダカを投入しても大丈夫だと思いますが、念のためにバクテリアが定着・増殖する期間を考えて、最低でも2週間は放置してからメダカを入れた方法が安心だと思います。

【STEP4】大切なルール

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”ほぼ”メンテナンスフリーのために大切なルールがあります。

水量が約60リットルなので、できれば余裕をもって、飼育数は20匹以内が安心です。

餌は、1日1回で約3分で完食できる量で充分です。

厳密ではありませんが、餌がこれ以上になると、糞などで水が汚れやすくなるので、ある程度手間をかける必要が出ると思います。

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最初にも書きましたが、水槽にはバイコムのバクテリアが分解できない硝酸塩という物質が蓄積します。

これだけは、定期的に捨てないと自動での改善はできないので、2週間~1カ月に1回は1/3~1/5の換水をお願い申し上げます。

最後に

ここまで、私の経験上ですが、”ほぼ”メンテナンスフリーで運用できる飼育環境を、ご紹介してきましたが、いかがでしたか?

当然、メダカもバクテリアも生き物ですから、必ず思い通りの成果が出るとは確約できません。

私の思惑のようにいかず、バクテリアの増殖・定着が上手くいかなかったり、餌の量が多すぎて、ろ過のバランスを維持できず、失敗してしまう可能性もあります。

その場合は、大変お手数ですが、換水などのメンテナンスと、餌の量の見直しなどを、お願い申し上げます。

今回は、近所のちびっこの質問に答えるという、初の試みでしたがいかがでしたか?

この記事が、みなさまのお役に立てると幸いです。

最後まで、ご覧いただきありがとうございました。

メダカの飼育方法について併せてご覧ください