
皆さまは、メダカが何年くらい生きていられるかご存じですか?
せっかく大切に育てているメダカたち。
可能な限り天寿を全うさせてあげたいですよね。
今回は、メダカの寿命と、寿命を延ばす方法を中心に解説をさせていただきます。
【STEP1】メダカの寿命

日本のメダカは自然界では約1年しかいきられないと言われています。
おおよそ5月~6月に孵化して、夏の間に大きくなり、冬眠をして春に産卵をして人生を終える。
そうしてまた5月に新しい命が誕生する。
その様な一生の様です。

でも、ご安心ください。
人の手で育てられたメダカは、3年とも最長5年とも言われるほど長寿のようです。
これは、人間の手による豊富な餌であったり、整えられた飼育環境であったりが理由で、心地よく生活できた証だと思いますよ。
【STEP2】メダカの寿命を延ばす飼育方法
1.弱い水流で飼育する
2.餌は少な目にする
3.水質悪化をさせない・過密飼育を避ける
4.水温の急変を避ける
5.日光浴をさせてあげる
6.ストレスを最小限に育てる
1.弱い水流で育てる

メダカは、ほぼ水流がない池や沼などで生きる生物なので、水流に逆らって泳ぐと体力を消耗していきます。
ですから、メダカを弱らせないためには水流を最小限に抑えることが大切なんです。
2~4の要素

すべてが水質悪化を最小限にするための項目です。
餌をたくさんあげると元気になりそうですが、たくさんの餌はたくさんの糞や食べ残しの原因になって水を汚すので、餌のあげすぎには注意をしてください。
また、過密飼育は、酸欠やいじめの原因にもなり、6のストレスにも通じます。ご注意ください。
5.日光浴をさせてあげる

人間と同じです。
日光浴により十分に紫外線を浴びると、体内でビタミンDが生成され、ビタミンDにはカルシウムの吸収を良くする働きがあるので、メダカの骨を強くする効果が期待できます。
ですから、メダカをより強く育てようと思えば日光浴は欠かせません。
6.ストレスを最小限に育てる

メダカも生き物ですから、ストレスが掛かれば寿命は短くなります。
このストレスには前述の水質悪化や過密飼育など飼育環境の要因が多分に含まれますのでご注意ください。
その他のストレスについては以下の記事をご参照ください。
【STEP3】品種によって寿命(強さは)違いますか?

やはり改良が進むと体質的に弱くなるので、ヒメダカや楊貴妃など原種に近いメダカの方が長寿であることが多いようです。
【STEP4】メダカの寿命のサイン
1.餌を食べなくなり、次第に痩せ細り病のように細く痩せていく
2.ほとんど泳がなくなり、ヒレにもハリがなくなる

病気のようにも見えるので悩みますが、割と大き目の個体が痩せてきたら寿命かもしれませんね。
最後に
私は販売店をやっているので、ずっと同じメダカたちと過ごす機会は少ないです。
でも、背曲がりだったりで一般に販売できない個体を、最後までお世話させていただく機会があって、そんな子が寿命を迎えた時は、長く一緒にいた分と手が掛かった分思い出があって、悲しい気持ちになる事も多いです。
この記事が皆様のお役に立てると嬉しいです。
