メダカ飼育におけるTDSとアンモニア・亜硝酸・硝酸塩の特性について/TDSメーターの使い方・値の目安などについて

店長メグ
店長メグ

通販サイトなどでTDSテスターって見掛けたことはありませんか?

私もph測定器を探している時にセットで見かけて気になったのが、使い始めたきっかけです。

結局TDSって何なんだろう?

今回はそんなTDSについて説明させていただきます。

「TDSテスター」とは、水中に溶けている不純物の濃度を計測する測定器で、基本的に測定された「TDS」の値が小さいほど水中に不純物が少ないことを表します。

計測される値は、ミネラルなどのメダカの飼育において大切な成分や、アンモニアなどの有害物質の総量になるため、単純に「数値が高い=悪い水」ではないことに注意が必要で、何かの量を計測するというよりも、全体的に何か大きな変化が起きていないかを、概略的に探る道具とお考え下さい。

そのため、水質管理に慣れてきた中級者以上の計測器といえます。

【STEP1】TDSの値はどれくらいがいいの?

TDSとは総溶解固形物の量で、水に溶けているものの総量を示す値で単位はppmを使用します。

前述したように、TDSが大きい=悪い水と単純に判断できません。

以下に参考となる数値を記載いたします。

一般的な日本の水道水       100 ~ 160 ppm

軟水系のミネラルウォーター    60 ~ 70 ppm

上記を踏まえて、一般的に150ppm程度までは飼育に問題ない水質で、300ppmを超えてくると水質悪化を警戒をするサインと考えていいと思います。

屋外飼育でグリーンウォーター化した飼育水は珪藻類分だけTDSが上昇しますし、シュリンプ飼育などではミネラルを添加することでTDSが上昇しますので、こういった環境では一層TDSだけの判断は難しくなる傾向があります。

TDSテスターを使いこなせるようになると水質管理が大幅に楽になりますので、脱初級でメダカの繁殖などをお考えの方にはお薦めできる計測機だと思います。

【STEP2】水草水槽の場合

水槽で水草を楽しまれる場合もあると思います。

一般的に水草はミネラル分が少ない軟水を好みます。

TDSが150ppm以下ですと、水草に適したミネラル分少ない軟水と判断する目安になります。

砂利や砂、石などを低床材に使用すると素材からミネラルが溶け出すためTDSも上昇します。

そのためTDSテスターで計測しTDSが上昇傾向にあるようでしたら、水草の健康のためにレイアウトの素材や低床を見直す必要があります。

使用イメージです。81ppmなのでキレイな範囲ですね。

【STEP3】アンモニウム(NH4)について

アンモニアは魚にとって最も毒性が強い物質で、餌の残りやフンなどの排泄物、死骸や枯れた植物などから発生します。

水槽内では水中のろ過バクテリアがアンモニアを分解します。

しかし、水槽を立ち上げたばかりや大量に水替えした後は、水中のろ過バクテリア少ないためわずか3~4日でもアンモニアが急増して、メダカに致命的な害を与えることがあります。

また、アンモニアはphによって有毒性が大きく変化する特性があり、水質がアルカリ性に進むにつれて急激に毒性を増す特性を持っています。

そのため、雨対策で牡蠣殻などを使用し水質をアルカリ性に誘導していると、アンモニア中毒を引き起こすリスクが高まりますので、牡蠣殻を使用している場合は早めの水替えを心がけてください。

【STEP4】亜硝酸(NO2)について

亜硝酸は硝化バクテリアがアンモニアを分解することで発生する物質です。

亜硝酸は、アンモニアと異なりphによって、その毒性を左右されません。

水槽を立ち上げて1週間から2週間が経過すると水槽内に硝化バクテリアが増加し始め、アンモニアが亜硝酸に分解され始めるので、一気に硝酸塩が増加し始める傾向があります。

アンモニア程ではありませんが亜硝酸にも魚に取って毒性がありますのでご注意ください。

【STEP5】硝酸塩(NO3)について

バクテリアが亜硝酸を分解することで発生する物質です。

硝酸塩は水槽立上げ後2週間~3週間で検出され始めますが、少量であれば大きな毒性はありません。

また、植物が好んで硝酸塩を吸収しますので、水草が元気な場合は殆ど検出はされません。

逆に、硝酸塩が増加すると苔などが増える原因になります。

水槽立上げ初期で茶ゴケが増えるのはこの影響です。

また、硝酸塩は酸性の物質であり硝酸塩が増えると水質が酸性に変化します。

そのため水質が酸性に傾いた場合は、水替えをして硝酸塩を排出する必要があります。

これを『脱窒(だっち)』と言い、濾過フィルターが正常に機能していても定期的に水替えが必要なのはこの為です。

※水草を入れておくことで、水草に吸収されて減少が期待できます。

最後に

TDSは水中に溶解している物質の総量を測るものですので、ミネラルも植物プランクトンも排泄物もアンモニアも全てTDSの値に反映します。

そのため、繰り返しになりますがTDSの値だけでの水質判断は難しく、そこが中級者以上の測定器と言われる理由です。

TDSを活用されたい場合、まずは水替え直後のきれいな水や、何らかの添加剤を加える場合は添加剤の量だけTDSも上昇しますので、添加材を入れる前後のTDSを測っておくことが判断の目安になると思います。

今回は詳細を記載していませんが、以下のようなアンモニアの検出薬を併用することが、水質を判断するうえでは望ましいと思いますので是非ご利用を検討ください。

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