【初心者向けカメラ用語と機材の知識】単焦点レンズにないズームレンズ独自のメリットとは？私が一眼レフやミラーレス一眼で写真を撮るレンズの最初の2本に単焦点レンズではなくズームレンズをおすすめする理由と魅力を解説

こんにちは。主にインスタグラムとブログで写真活動をしているKatyです。

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私のインスタグラムを覗いていただき、私風の撮影方法に興味を持っていただけたら、是非この記事をご覧ください。

ここからが、今回の本題です。

カメラ初心者の方とお話をしていると、一眼レフやミラーレス一眼に付いてくるキットレンズの次のレンズには、何を選ぶと良いですか？と聞かれることがあります。

やっぱり普通のズームレンズではなく、高級な単焦点レンズを揃えるべきなのでしょうか？

ネット上は、割と単焦点レンズをおすすめする記事が多いのですが、私は最初の2本に標準ズームレンズと望遠ズームレンズがおすすめです。

私の中では、3本目にやっとマクロ機能付きの単焦点レンズが上がってきます。

単焦点レンズの方が画質が良いと言われていますが、言うほど単焦点レンズもズームレンズも画質は違わないですよ。

逆に単焦点レンズは、以下に記載する焦点距離ごとの特殊効果を、レンズ交換なしでは変更できないので不便です。

広角レンズや望遠レンズには、”パース効果”と”圧縮効果”という、写真の背景に影響を与える特殊効果があります。

具体的には、望遠レンズで写真を撮ると背景が近く大きくなり、広角レンズで写真を撮ると背景が遠く小さく写ります。

”望遠レンズを使うと背景が大きくなる”、そんなの当たり前じゃんって思いますよね？

では、以下の作例をご覧ください。

この独特の、背景変化にお気付きですか？

この、遠くの風景が近くにやってくる不思議な変化が、望遠レンズの”圧縮効果”です。

このような雰囲気の写真は望遠レンズでしか撮れません。

Sonyのミラーレス一眼用の望遠レンズはこちらです。

広角レンズのパース効果はこんな感じです。

ほぼ同じ場所からの写真ですが、自動販売機が微かにしか見えなくなりました。

ここからご紹介する作例は、SonyのNEX-5に18-50㎜のキットレンズを装着して撮った写真です。

SonyのNEX-5は、APS-Cセンサーのミラーレス一眼なので、18-50㎜はフルサイズ換算で24-75㎜になります。

レンズを一番縮めて撮影したのがこちらです。

この写真は、鯉のぼりを主題、私を背景にして撮影していますが、広角レンズの”パース効果”で、鯉のぼりは大きいまま、私が凄く小さく写っています。

ズームレンズを真ん中まで伸ばして、フルサイズ換算50㎜位で撮影した作例です。

焦点距離が50㎜位の作例なので、肉眼に近い見慣れた写真に仕上がっています。

もし、装着しているレンズが50㎜単焦点の場合は、足で前後に動いて写真を拡大縮小しても、人と鯉のぼりのバランスは変わりません。

つまり、単焦点レンズしか持っていないと、写真に変化を付けるのが難しくなります。

参考までですが、焦点距離が50㎜のままだと、自分が下がって人が小さくなると、同時に鯉のぼりも小さくなります。

これが、私が単焦点レンズでも歩けば大丈夫という意見に、少し違うなと思う理由です。

では、ズームレンズを伸ばして、最も望遠側にして撮影した作例をお見せします。

フルサイズ換算75㎜位の中望遠であれば、ここまで人と鯉のぼりを大きくできます。

これが、望遠レンズの圧縮効果の魅力です。

明確には決まっていませんが、一般にポートレート向きの70㎜から135㎜の間を望遠の中でも中望遠と呼び区別することがあります。

単焦点レンズを付けて前後に移動しても、主題と背景のバランスが変化しないので、写真が単調になりがちです。

もしかしたら、F値を開放した背景ボケ写真しか撮らない方は、周囲の変化に気が付いていないかもしれませんね。

広角端と望遠端を一枚に並べてみましたが、いかがでしょうか？

立ち位置に差はありますが、最初に付いてくる標準ズームレンズの広角・望遠の範囲だけでも、写真はここまで変化します。

ただのスナップ撮影で、特に手が込んだ写真ではありませんが、単焦点レンズに比べて画質が悪くて使えないってこともないですよね。

私の機材でも単焦点レンズの方がコントラストが高くシャープな気もしますが、価格も違えばメーカーも様々なので、ズームと単焦点の差とは明言できません。

私は花の撮影に単焦点のマクロレンズを使いますが、屋外で何本もの単焦点レンズを持ち歩くのは合理的でないので、ほとんどズームレンズを使っています。

参考までに、50㎜単焦点レンズの作例はこちらです。

このような日の丸構図の花の写真であれば、主題と背景のバランスを考慮しなくて良いので、単焦点レンズを使います。

ただ誤解して欲しくないのは、画質が良いから単焦点レンズを使っているのではなく、マクロ（接写）機能があるから単焦点レンズを使っているだけです。

画質の面で行けば、下の夜明けの写真は70-300㎜の望遠レンズを使っていますが、大きな違いはないですよね。

私が写真撮影に使っているミラーレス一眼は、Sonyの初代α７です。

ここまで、私が思うズームレンズの魅力とメリットについて解説してきましたが、いかがでしたか？

単焦点レンズには、マクロ（接写）機能が付くものがあり、軽くて持ち運びやすく、よりF値を開放して明るく撮れる魅力があります。

ですから、私は単焦点レンズを否定しているのではなく、最初の2本は汎用性が高く便利なズームレンズがおすすめという意味で記事を書いています。

予算に余裕がある方は、単焦点レンズを買わずに、このようなF2.8まで開放できる望遠レンズも選択肢に入ると思います。