
こんにちは。主にインスタグラムとブログで写真活動をしているKatyです。

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ここからが、今回の本題です。

みなさまは、一眼レフやミラーレス一眼で写真を撮る時に、どうやってF値(絞り)を決めていますか?

カメラの絞り(F値)は、単純に背景をぼかしたり、写真の明るさを調整するだけの機能ではありありません。

一眼レフやミラーレス一眼の撮り方で耳にするF値(絞り)とは

ところで、一眼レフやミラーレス一眼で写真を撮る時のF値って何なのでしょうか?

最初に、記事の中で左の写真、右の写真と表記している場合、スマートフォンなどでは左を上、右を下と読み替えてください。



カメラの交換用レンズの縁に、1:1.7(22)の書かれているのが見えますか?

これは、このカメラレンズはF値(絞り)を、1.7から22の間で変更できますという意味です。

このカメラレンズでは、左側の状態がF値1.7、最も絞り羽根が開いている状態です。

一般にカメラレンズを最小F値にする、あるいは最小に近づける操作を、レンズを”開放”すると呼びます。

右側はF値22まで絞り羽根を閉じた状態で、F値を大きくすることを、レンズ内部の穴を小さく絞る様子から、絞ると表現します。
一眼レフや、ミラーレス一眼を使った写真撮影で、F値のボタンやダイヤルを操作して、F値の数字を大きくしていくと、上の写真の左から右に向けて、レンズの中心の穴が小さくなっていきます。
ですから、カメラのF値を変えるとは、レンズの中の絞り羽根の穴の大きさを操作するという意味です。
F値の範囲はカメラレンズによって様々ですが、一般的に値段が高いレンズや、単焦点レンズの方が最小F値が小さく、明るい写真が撮れるレンズが増えてきます。
カメラを操作してF値を大きくすると、レンズの絞り穴が小さくなり、カメラに入ってくる光が減るので、写真の仕上りが暗くなります。
また、近眼の方が遠くを見る時に目を細めるように、カメラも絞り羽根を閉じて、外を覗く穴が小さくなるほどピントが合いやすくなります。
ですから、写真を明るくするためにはF値を小さくしてレンズの穴を広げ、ピント重視で撮影したい時にはF値を大きくしてレンズ穴を細めて撮影します。

確認ですが、カメラのF値が小さいとレンズの穴が大きくなり、F値が大きいと穴は小さくなるので混乱しないで下いね。
基本的な一眼レフとミラーレス一眼を使った撮影におすすめするカメラのF値の決め方と考え方

ここからは、より具体的にカメラのF値の決め方をご説明いたします。

カメラのF値(絞り)を使った写真を撮る時の明るさ調整と注意点
先ほどもお話しましたが、一眼レフやミラーレス一眼は、F値を小さくすると写真が明るくなり、F値を大きくすると写真が暗くなります。
また、撮影地や時間などのロケ地の環境にもよりますが、F値を2.8以上に小さくできるレンズは、逆光撮影でも被写体を明るめに撮影しやすくなります。

背中越しの半逆光撮影ですが、人物が真っ黒に潰れたシルエットになっていませんよね?

これが明るいレンズの力です。

この写真は、ここまでの説明で使用してきたミノルタAT50㎜F1.7というレンズを使って撮っています。
一般的に、最初からカメラに付属するキットレンズは、最小F値が3.5くらいです。
でも、このミノルタのレンズは、最小のF値が1.7と明るいので、このような逆光の環境でも被写体が暗くなるのを低減できます。
これが、一つ目のF値を変更して写真を撮る効果です。
ただし、F値を小さくし過ぎると、被写体が明るくなる代わりに背景がボケてしまう上、ピント合わせも難しくなります。
ですから、旅行など風景を残したい写真を撮る時に、暗いからとF値を小さくすると、せっかくの名所がボケボケになるので注意が必要です。

ミノルタのレンズは絶版なので、現行のSonyのレンズをご紹介します。
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この写真は、早朝の暗い中で桜の花を撮影した写真です。
夜明けは周囲が暗いので、仕方なくF値を4まで小さくして明るく撮影していますが、その結果大半の桜のピントがボケボケになり、スマホで見る程度ならごまかせますが、A4サイズではお見せできない写真に仕上がっています。

F値を開放する撮影は、スマホで見ることが多いインスタグラムなどSNSレベルなら問題ないけど、お部屋に飾る大きな写真は注意が必要ね。
一眼レフやミラーレス一眼のF値を使った背景ボケとピント合わせ変化について

カメラのF値とピント合わせの関係は、写真を撮る時にすごく大切な部分です。
写真の背景ボケについて

カメラのF値を開放して背景をぼかすと、いかにも一眼レフっぽくてカッコよい写真になりますよね。


この桜の花はF4で撮影しています。

でもなぜ、もっと明るいF2.8やF1.7を使わなかったのでしょうか?



これは私が撮影した梅の花ですが、右と左の違いって分かりますか?
カメラのF値を小さくしてレンズを開放すると、たしかに背景がボケてカッコよくなります。
これには理由があり、カメラの用語では”被写界深度”と言うのですが、F値を操作すると横から見た時のピントが合う範囲の厚みが変化します。

下の図の被写界深度の幅は、あくまでイメージです。

一眼レフやミラーレス一眼でF値を変化させると、被写界深度(ピントが合う範囲)変化します。
つまり、背景をぼかしたいからと言って、むやみにF値を解放させていくと、どんどん被写界深度が薄くなり、肝心の被写体すらボケてしまう結果になります。


梅の写真に戻りますが、左の写真はF2.8で撮影しているので、一部しかピントが合っていませんよね。
これは、水滴と雄しべにだけピントを合わせることで、水滴の存在感を強調したくて撮影したからです。
逆に右の写真は、花の塊の存在感を撮影したかったので、F値を6くらいまで絞って全体にピントを合わせています。

F値はどれくらいがいいですかと聞かれることがあります。

私が花や人物の撮影をする時には、開放からF8くらいまでの範囲で、画面越しに実際のピントを見ながら調整しています。

被写界深度は、マクロ(接写)になるほど薄くなるので、小さな小物の撮影で開放し過ぎると、ボケボケになるのでご注意ください。
広い場所での風景撮影する際におすすめする一眼レフやミラーレス一眼のF値の選び方


プロのネイチャーカメラマンのお話を伺うと、風景撮影ではF11~F16くらいを選ぶ方が多いようです。

さっきの表を思い出していただきたいのですが、写真が最も綺麗に映るF値は9前後と言われています。

ではなぜプロカメラマンは、F9を通り越したF16を使うのでしょうか?

先程もお見せした、私がF4で撮影した桜を拡大した写真です。
これはピントが合っていない部分を拡大しているだけで、F4でも桜のどこかにはピントが合っています。
ですが、プロカメラマンのようにA4とかA3、もっと言えばポスターを作るレベルの写真家さんは、隅々までピントが合っていない写真は使えません。
なので、写真の美しさとパンフォーカス(全体にピッタリピントが合う事)を突き詰めると、最低でもF13、できればF16くらいが適切になるようです。



左がF4、右がF11で撮影した風景です。
風景写真はF値を絞って撮るのが基本と説明しましたが、左の写真のようにF値を開放気味にして風景を撮ると、風景の空気感を表現しやすくなります。
反対にF値を絞って風景を撮影すると、全体にピントが合うので、風景の迫力感が表現できます。
観光マップに使うような記録写真は、端の細部に至るまでピンボケは厳禁ですから、F値は13以上が望ましいと思います。


この写真はF13くらいです。

このような旅行の風景などは、ピント合わせの面で、F11以上で撮影する方が安心ですね。
F値の調整はシャッタースピードに注意が必要

一眼レフやミラーレス一眼で、A(AV)モード撮影を使う方は、F値操作後に必ずシャッタースピードを確認するようにしてください。


暗い夜明けの海での撮影ですが、何も考えずにF値を絞ってしまうと、明るさを確保するために、自動でシャッタースピードが遅くなります。

逆に夏の昼間などは、シャッタースピードが最速になっても明るすぎることが多く、適切にF値を絞らないと写真が真っ白になります。

F値を触ったら、必ずシャッタースピードが遅すぎないか、逆に明るすぎないかを確認する癖をつけてください。
私のシャッタースピードの決め方の記事はこちら

まとめ

ここまで、一眼レフとミラーレス一眼で写真を撮る時のF値の選び方について書かせていただきましたが、いかがでしたか?

カメラ撮影のF値の話は奥が深いので、今後も何回かに分けて解説したいと思っています。
今回は、カメラで写真を撮る時のF値について疑問を持つ方が多いようでしたので、おすすめの絞り設定について書かせていただきました。
カメラ初心者の方にとってF値と言うと「開放して背景をぼかすための機能」といったイメージの方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、F値を開放して背景をぼかすと、一眼レフらしいおしゃれな写真が撮りやすいのですが、肝心なのは「どこまでぼかして、どこまでぼかさないか」の判断です。
大雑把には
①背景ボケは開放(そのレンズで一番明るいF値)
②一番きれいに撮れるのはF9前後
③風景でピントを合わせたい時はF11~F16

基本的に、このように判断してF値のベースを考えますが、最終的にはファインダーを覗きながら検討する必要があります。
④小さな小物や花の拡大撮影では、ピントを合わせたいのは被写体の一部か、被写体全体か、あるいは物の集団か
⑤風景写真ならば明るさとシャッタースピードとのバランスを見ながら、できるだけF16に近づける

④⑤の観点からF値を微調整してください。
F値はF9が一番きれいなんだよね?そのような判断もあるともいます。
ただ、私が撮影する範囲では、よほどF値が極端な値でなければ、あまり画質の影響は感じません。
逆に風景写真では、わずかな画質の差よりも、ピンボケの方が大問題になるので、私は可能な範囲でF値を高くするようにしています。


この写真のように、風景をわざとぼかして空気感を出すやり方もあるので、F値の選択は基本にとらわれずに遊ぶ気持ちが大切です。
私の第1回目のF値の解説は以上です。最後まで、ご覧いただきありがとうございました。
この記事が、みなさまのカメラ生活のお役に立てると嬉しいです。
